映画『LET THEM ALL TALK』を見ました


面白かった!! 友情という危うい人間関係、本というものに対するそれぞれの態度…  ほぼ役者のアドリブで作られたという作品。

先のオランダ出張の帰国便のKLMの中で字幕なしの英語で見て、すごくおもしろく思い、しかし英語がナチュラルスピードのため、細部がはっきりしなかった。そこで内容確認のために字幕付き配信でも見た。

人気作家アリス(メリル・ストリープ)の新作をめぐりそれぞれの思惑が交錯する。

アリスは飛行機に乗りたくないという理由をつけて、ニューヨークからイギリスまで船の旅に出ることになる。学生時代の友人二人を誘い、好奇心たっぷりの甥っ子をアシスタントとして引き連れて。

コメディっぽいタッチがあって見ていて、テンポがいい。役者たち全員、特にメリル・ストリープは当然だけど、甥っ子がすごくいい味出してる。

友人の一人はランジェリー屋で楽しくもない仕事をし、作家が自分のプライバシーを書き垢したといってアリスに密かに恨みを抱いている。

なるほど女の友情なんてこんなもんかもしれない。私たち女性どうしはそれでも男同士よりは話をするかもしれない。それでもわだかまりや憤りを抱えて人間関係の中を泳いでいるだけなのかもしれない。確かなものなど何もないのかもしれない。

この監督っておもしろい撮り方をする人で、役者にアドリブでどんどん演じさせているそうだが、なるほどーと思う。それを役者側が活かしてきれているか、そうでないか、演技うんぬんはあれど、とにかく最高の映画だ。

人間関係なんて、あれこれ突き詰めると全然ダメだったりもするから、適当に合間をすいすいと泳ぐ… それが一番いいのかも、とも思う。

最後のオチも最高だし、この後の展開ということもいい感じの終わり方をする。出版社の担当者も含め、本に対する思いや、態度とか、それぞれがコミカルに描かれている。非常におすすめ。

あぁ、でも私も本当に「本」が好きだ。なんというか世界が広がっている。文字というものが描き出す世界が。うーん、すごくいい。That's miracle!