ノルウェー映画『ロスバンド』これは最高!


試写で拝見しました。ありがとうございます。

いやー これは楽しい。ノルウェーの子供ロックバンド映画『ロスバンド』。笑わせてもらいました。

とにかく「めっちゃくちゃノルウェー!?」ってのが感想。細部がいいんだ、細部が。北欧ファンなら、いちいち響くこと必須。

両親が不仲とか、スウェーデン人とノルウェー人がそれぞれスウェーデン語&ノルウェー語で言い合いするところとか、「自分で考えろ」と妙に自立をうながす親とか、北に行くにしたがい景色がどんどん変わるところとか…

退職日の警官が昼間にケーキで送別会してるところとか、学校の先生とか、すぐキレるちょっと行ちゃってる兄弟とか、一人になりたいと家の中でアウトドアしちゃってるお父さんとか、家の内装とか小物とか、大自然に向けて練習しているところとか…

もういちいち、いちいちノルウェーっぽい!…っていうか、まさにノルウェーなんだけど!

テイストとしてはちょっと前にやってたフィンランドのメタルバンドの映画に似ているかも。

笑えるユーモアもたくさん挿入されているんだけど、それがフィンランドに比べ、妙に牧歌的なのも、石油でお金持ちのノルウェーだけど実態はとにかくド田舎(失礼)という国のキャラクターをよく表している。

だからブラックなユーモアでさえ嫌味に感じられない。フィンランドだともっと辛辣な感じもするのだけれど。なんかもっと牧歌的というか、優しい感じなんだ。

ロックフェスに向けてバンドはヴァンを運転し、国を南から北へと横断する。ノルウェーのあのへんって、すぐボーダー超えてスウェーデンに入っちゃうんだ。あの感じ、いいよなぁ。

トロムソ…  トロムソ行ったなぁ。日が沈まないんだ、北極圏だから。トロムソに向けて、ヴァンは走る。夢に向けて走る。私は飛行機で行ったからあっという間だったけど、車で行ったらめっちゃ遠いんだろうなぁ。

ストーリーはシンプル。ギターは上手くていい曲を書くのに実は音痴(自分では気づいてない)アクセルと、両親の喧嘩に悩む心優しいグリム(ドラム)、そして親にほっとかれ学校にも居場所がないティルダ(9歳、チェロ)と、親と自分の夢の間で悩むマーティンの4人。

北極圏のトロムソで行われるロックフェスの出場権を得て「バンドはヴァンで移動だ」とばかり北に向けて走り出すのだが…

そこにはてんやわんやがあり、涙があり笑いがあり… まぁ、よくある音楽ロードムービーだな。

だから、なんというか安心してみれていられる。これはいいよね。絶対に大丈夫だと信じて、安心してみていられる。最後音楽でがーんと盛り上がれるのが期待できるんだ。これ、いいよねー。

それでも、道中あれこれ起こるテンヤワンヤにバンドに対して、超感情移入しちゃう。「俺たちは自由だー」みたいなことを言われると、おばさんは弱いんだ。馬鹿だなぁと思いつつ、泣いてしまったよ。やられたよ。

あとバンドのお兄ちゃん的存在のドライバーをつとめるマーティン。彼がとっても素敵。わたし、ちょっと惚れたかも?! 

どうやら有名俳優一家の息子さんで、ちなみに映画に出てくる彼のお父さん役の俳優さんはリアルなお父さんなんだって。ちょっと惹かれるわー 歌声もよかったけど、彼本人が歌ってるのかな。マーティン、もっと歌ってぇ〜

とにかく愛情溢れる映画なんだ。正直女の子のチェロの構え方とか、ちょっと甘いのがバレるんだけど、そこもご愛嬌(映画の中では一番彼女が音楽性に富み、才能があるという設定)。ベースの代わりに9歳のチェロってのが、いいよね。もう設定の勝利だと思う。

しかもあの子、一番年下なのに一番ロック魂に溢れている! こっちの方が重要。ヘッドバッキング、おたけび、そしてあのするどい目つき(笑)

頑張れ、ロスバンド〜。東京では2月11日にシネマカリテだって。出来立てのホームページだけど、これからどんどん他の場所も決まってくるんじゃないかな。北欧ファンは全員応援して!!

公式サイト https://www.culturallife.jp/losbando
Twitter https://twitter.com/losbando_movie
Facebook https://www.facebook.com/losbandomovie

トレイラーとりあえずこれはっておきます。(設定で英語字幕出せますよ)


チラシをたくさんいただいたので、うちの通販CDショップご利用の方に同封していきま〜す。応援してねーーー

こんなのも見つけた。やっぱりお兄ちゃんが素敵…ノルウェー語が気持ちいい。スウェーデン語に似てるけど、ちょっと違うんだよね〜 いいなー ノルウェーもの、なんかウチもやりたいんだよな。いつも考えているんだけど、なかなか実現しない。