R.E.M.とルナサをつなぐ不思議な話


懐かしい写真。ビル・リーフリンとピーター・バックはマイナス5の来日の時、ツアーの数日前にやってきて奥様たちと観光してた。

鎌倉で写真を撮って「もっとコンサートのことを多くの人にプロモーションしたいからネットにアップしていい?」と聞いたらOKになったんだった。

それにしても、人の縁とは不思議なもので…

この仕事をしていると地球は本当に狭いなと感動してしまうのだが、先日久しぶりにアメリカツアー中のルナサのギター(フルックのメンバーでもある)エド・ボイドから連絡をもらった。

今、ルナサは久々のアメリカツアーで、そのツアーの後半にジョージア大学(アセンズ)でコンサートをやるというのだ。

アメリカってツアーするの、本当に大変でアイルランド音楽はニューヨーク、シカゴ、ボストンなどでは強力だけど、なかなか他の都市では難しいことが多い。

チーフタンズがメキシコネタのCD出したことあったけど、あれこそアメリカ西海岸対策のプロジェクトに違いない。さすが頭がいいなあ、チーフタンズは…と勘ぐったりして…と話がそれた(笑)

エドからの連絡、内容は「確かお前はR.E.M.の人たち知ってたよね、コンサートに誘ってよ」と。おおっ、確かにピーターもスコットも人のコンサートに行くのは大好き。それに確かにアセンズ、しかもジョージア大学でカレッジ・コンサートとくればR.E.M.を思い出すのは当然だよね。

ただ残念ながら今はメンバーの誰もアセンズには住んでいないのよ。だから「今、メンバーはそこにはいないよ」「ポートランドとかシアトルでやる時、教えてよ、連絡してみるからさ」と返事しつつも、

そういえば…と日程を調べてみたら、ルナサのアセンズ公演はビル・リーフリンの命日なのだった。

ビルはR.E.M.のメンバーではなかったけど、ビル・ベリー脱退後、本当にバンドに貢献してきた。私が知っているアメリカ人でもっとも素敵な人だ。

なので、エドにビルの追悼で何かナイスなことをステージで言ってねと連絡したら、絶対に何か言うよ、とのこと。

私もさらに「R.E.M.のことわかってる? ビル・ベリーが引退したのは確か健康上の理由だったけど、彼は元気だからね。2年前の3月24日に亡くなったのは、リーフリンの方。間違えないでね」と念押し(笑)ビルのwikiページを教えたり…

うん、アセンズの人たちにもビルのバンドへの貢献を思い出してくれたらいいと思う。

…で、話はこれだけじゃない。ここまで書いて思い出した。

そうだ、R.E.M.といえば、マネージャーのバーティスは確かまだアセンズ在住だったよな!! 時差もあるし、エドにまたメールしてみようっと。まだ間に会うかな…

エドとは無事連絡が取れて「ぜひぜひご招待して」と言うので、バーティスにメールをしてみたら…

な、なんとバーティスは、この日のカレッジ・コンサートのオーガナイザーの手伝いをしていてルナサが公演日の午前中に行う子供向けスクール・コンサートの手伝いしてるんだって。

だから絶対に行くよ、音楽を聞くのを楽しみにしてるよ!って返事が来た。このコンサートのオーガナイザーの音楽の趣味は抜群で、外したことないから、絶対にいいに決まってる、とも言ってた。

なんて狭い世界! 悪いことはできないな。ジャンルが違うから大丈夫とか言ってられない(爆)

そして、なんというか…本当に偉いよねぇ…バーティス。R.E.M.だけじゃなくて地元の音楽名士ってことになってるんだと思う。…って私が言うことじゃないけどさ!! 誰にでもできることじゃないよ、ほんと。

…って、こんなメールとか書いてるから、利益になる仕事がないのに毎日忙しいのか。でもそんな毎日が大事。そんな毎日がいい。これがこの仕事の醍醐味だ。そんな毎日が愛しい。

ビル、あなたのいない世界は寂しいよ。あなただったらこのウクライナの状況をどう言っただろう。そしてバーティスがルナサの音楽を気に入りますように。


 

これ笑える。そうなんだよね、ロックバンドって、間違ったり調子悪いと楽しいのよ。上手くいっても楽しいし(笑)。もう笑うっきゃない。難しいことやるの、楽しいんだわ。そういう中2的わくわく感がキング・クリムゾンにはある。

そして上手くいった時は、全員が一体になって音楽となりドライブしていくんだ…。それがロックなんだわ。