ショーン・タン『アライバル』を読みました…。広がるセピア色の世界。

なるほどパワフルな絵本。 西荻の本屋さんでふらっと見つけて、衝動買い。しばらく積読していましたが、数日前にやっと開いてみた。そこに広がるセピアの、映画みたいな世界。いや〜 引き込まれた。





これは移民の物語。場所はなんだかはっきりしない。でも家族をおいて田舎?からでかけた男が都会?に着き、そこには不思議な言語と文化があり、友人ができて、仕事を得て、家族を呼び寄せる…そんな話。

著者はエリス島(アイルランド移民もたくさんここに着陸した)にも資料をもとめ、5年かけてこの本を完成したのだそう。

一コマ一コマが丁寧で重く、文字より情報量が多いくらいだ。読むのにえらい時間がかかった。

私って、ほんと画像や映画や動画に関する感度がにぶくって、自分でもいやになるんだ。私はなんでも文字で説明したがる(笑)。そんな性格の自分なんだけど、そんな私でもこの本は楽しめたよ。

それにしても、言葉がないわけだから、わざわざ日本語版ださなくてもよかっただろうに、これをリリースした出版社さん、えらい! しかも良心的な値段。

ショーン・タンさん、公式サイトもなかなかおもしろくて、しばらく見入ってしまった。
こちらはアカデミー賞を受賞した短編のトレイラー。
 

この本が出た当時だと思うけど、展覧会もあったのね。知ってれば、いけたのになー 残念。

PS

さて、今、プロモーションをお手伝いしている日向敏文さんが、昨日からYou Tubeを真剣にやりはじめるとの宣言が(笑)。ぜひぜひチャンネル登録してください。日向さんのYou Tubeチャンネルはこちらです。

えっ、THE MUSIC PLANTのYou Tubeはどうなっているかって? なんか放置したまんま。そのうち何かやるかも…です。映像関係苦手なんだよな、わたし…