安藤美冬『売れる個人のつくり方』久々のミッフィー まだまだご活躍中


なんか急に2日くらいでさくっと読める実用書が読みたくなり、積読山の中から救出。こんな本買ってたんだ。もうなんで買ったかは不明。

著者はミッフィーこと安藤美冬さん。あの、ノマドワーカーとして一斉を風靡した?安藤美冬さんである。クリエイティブな仕事をするのに足立区の名刺持ってたらダメだと言ってプチ炎上(確かのちに柔らかく訂正してたけど・笑)ミッフィー。

皆さんも覚えているんじゃないでしょうか。

ブログ全盛期やこういうったカフェでリモートワークする人みたいなワーキングスタイルが流行り始めた時期というか、そう言う時期に活躍していた人はどうなったんだろう。多くはSNSもきっぱりやめてしまったりする人もいて、まったく消息がわからない人が多い中…

安藤さん、今でも頑張ってるんだと思い買った。昨年の本。ミッフィー全盛期には彼女の本なんて一冊も買わなかったのに!(笑)

わかりやすい成功とは無縁の自分は、あまり関係ないかなと思ったのだけど、これがなかなか面白かった。

ポイントがしっかりまとめられていてわかりやすい。特に売れる個人ができるために、必要なのはエネルギーの「質」と「量」が必要だということ。

しかもミッフィーはエネルギーの源は「怒り」だというのである。これは眼ウロコ。でも確かにそうかもしれない。

他にも「何をしたらいいかわからない」「何が好きかもわからない」と言う人に対してのアドバイスもなかなか的確である。

また「好きなことに気負わない」とか、そういうアドバイスも。また1つの得意なことではなく、得意なことを二つ以上かけあわせるとニッチ度が高まって、人から必要とされるニーズも高まる、とも。しごく具体的である。

他にも「正義のストーリーを持つ」とか…ね。私もよくこのブログに書いていることだ。正義のストーリーがあれば、確かに失敗することはほとんどない。

こういう本、若い人が読んだら、具体的な何かが得られるかもしれない。

でも私が何か言うとしたら、これもあくまで「他人に自分を売る」と言う話の範囲を出ておらず、そういう意味ではパンチがまるでたりない。

自分で仕事を生み出し、自分の好きなことを実現させるプロデューサーにはならないと人生面白くないでしょ。一方で、これはいかに高く自分を他人に売るかという本だ。

でも「人に頼らず自分の好きなことを実現させる」とか「自分でリスクを取りに行け」とか、無謀すぎるのかな…今の時代。

でも私は、若い人に声かけるなら、どっちかというとそっちだと思うな。世の中、ほんとに厳しくて、特に日本は失敗した時のセイフティネットがダメダメだから、頭のいい人ほどチャンレジしないんだけど。

とはいえ、なによりもこの本はとてもわかりやすい。あっという間に本当に2日で読んじゃった。若い人は、まずはこれを読んで、自分の好きなこと、得意なこと、人と違うところを確認した上で次に行くのがいいんではないでしょうか。

安藤さん、これからも頑張ってくださいね!