見てきました。『妖怪の孫』
正直あまり見るつもりはなかった。というのも、例の『パンケーキ』が、実は私の周辺では、あんまり評判がよくなかったんだよね。同じ制作陣ということなので、見なくていいかなと思ってスルーしてたら、facebookで友人から勧められたので、行ってきました。入院する直前だったから、もう結構見てから時間がたっちゃった。
もう激混み。超混んでました。池袋の映画館。私は公開からだいぶたってから見に行ったんだけど、結構ここへ来て遅れてからかける映画館も増えてきてた。評判いいんじゃないかな、結局、こっちの方が。
結論から言うと、なかなか面白かった。安倍晋三のことがコンパクトにまとめられているのが良い。ほんとにこういうのを見たり読んだりするたびに思うだけど、私も彼にまつわるかなりのエピソードを忘れている。ほんと喉元すぎれば…じゃないけど、ずっとこうやって国民は彼のことを見過ごしてきた。本当にやばい。
ドキュメンタリーの作りかた・演出としては、正直あまりのれない自分もいたけど、こういう映画が出てくることに、まだ日本にも希望があるのかな…と思う。
プロデューサーの河村光庸さんは、とても強い意志を持ってこの映画の企画を立てたわけだけど、この作品の制作途中で亡くなったらしい。でもって、この『妖怪の孫』という統一教会を思わせるタイトルは、なんと制作初期の頃から、河村さんが決めていたタイトルだったらしい。
安倍さんの襲撃事件がある前から…よ。すごいよね。
でもこの映画を見ながらよーく考えてみよう。よーく考えれば、あの安倍さんの極端な物言いや、そもそもあまり中身がない「良い人」なのに、あんな風に染まってしまったあの感じ、極端に強い力(そりゃそうだよね、票握ってたわけだから)、すべてが宗教右派のそれに他ならない。
でも先日読んだ『安倍三代』もそうだったんだけど、結局安倍さんって何ものでもなかったんだろうと思う。
それにしても、ここへ来て、統一教会に毒された岸信介から続く安倍さんまでの三代の話が効いてくる。いったい日本は統一教会に何をされたのか。岸信介という政治家のすごい影響力たるや…
コミカルなんだけど恐ろしさを誘うアニメーションの挿入もありなかなか楽しい。テレビマンユニオンのサイトに書いてある監督のコメントもなかなかリアル(笑)
まぁ、とにかくこういう首相の存在を我々は容認していた、ということなのである。それにしてもなんだか『回顧録』に引き続き、今わたしは、一人安倍晋三ブームであったりもする。この人って、いったいなんだったんだろうと、改めて考える。
パンデミックの時の紅茶飲んで愛犬愛でてる動画あったけど、あれ以上でもあれ以下でもないのかもしれないな…と改めて思ったり。
この後、配信とかになるのだろうけど、こういう映画が制作されること自体、とにかく応援しなくちゃ!というわけでぜひ劇場に見に行ってあげてください。
安倍首相のオリジナル動画は削除されちゃったんだろうか。
これ大好きでした。
これも
なんと、ほんの1ヶ月前にこんなの上げてる人いる!? こわっっ… 「声」ってその人をリアルに再現するよね。
明日は青木理さんの『安倍三代』を紹介します。では、荒川土手へウォーキン!