見てきた。映画『CLOSE クロース』ここが公式ページ。
本当に本当に本当に美しい映画だった。画面がすべて美しい。撮り方も最高に美しい。一つ一つのシーンが宝物みたいだった。監督すごい。撮影監督すごい。脚本も完璧!!
セリフとセリフの間とか、涙をこらえる感じとか、気持ちが爆発するまでの感じとか、爆発する感じとか、言葉にできないわけわかんない感じとか、もうすべてが素晴らしい。
主人公のレオ。なんか香取慎吾ちゃんの若い頃に似てるんだ。目力、すごいんだよね。監督が電車で見つけてオーディションに来るように言った子なんだって。すごい。
その時、監督はマックス・リヒターをイヤフォンで聴きながら…そうすると普段見ているすべてが映画になる…って監督は説明しています…マックス・リヒターを聴きながら電車に乗っていたそう。そして、あっ、この子いいなぁって直感的に思ったんだって。
そしてお友達のレミも繊細そうで、本当に素敵なんだわ。笑顔が良すぎる。ちょっとグッと来ちゃう。
そういう男の子たちの12歳の、子供時代のまったくイノセントな輝き。本当にピュアで親密な人間関係が、学校という「社会」に行き、そこに取り込まれていく。そこで起こるすれ違い。
しかし演技してるのか、なんなのか、子供たちみんな演技の天才すぎる。監督は子供たちにセリフの自由も与えたのだそうだ。だから無理がないのかな。すごいな。そして… 家族みんなもすばらしい俳優さんたち。まったくリアルで無理がない。
音楽もすごく良かった。ストーリーは実は監督の子供時代の複数の体験がベースになっているらしい。
まぁそんなわけで二人の友情はとても悲しい結末を迎えるわけだけど、それを乗り越えようと…いや、それを背負って生きていく覚悟なんか誰にもない。でも残されたものは生きていくしかない。
これが、なんというか、すべてがあのお花畑で表現されているんだよね。お花をまた植えていく感じ。少年が大人になっていく感じ。切ない感じ。なんかやばかった。本当にやばかったよ。