ライヴ写真。たぶんプランクトンさんからいただいたもの。日本にて。
★
今週はルナサのケヴィン・クロフォードのインタビューをお送りしています。3回目。
日本のオーディエンスは、ほかのどの国のオーディエンスとも違っている。特に日本のお客さんは、すごく注意深く聞いてくれるんだよ。そこが嬉しいよね。
オーディエンスの反応は、国それぞれ違っている。 アメリカ人とかヨーロピアンとかアイルランドの人達の前で演奏するのと、日本で演奏することは全然違うんだよ。 それはちょっと怖いくらいに思う時がある。
というのも、本当に日本のオーディエンスは本当に一音ももらさないように、よく聞いてくれるから。 そしてコンサートが終わった後、直接話をすると、ものすごく喜んでくれているから、僕らもとても嬉しくなる。
お客さんと接すると、いつもとても演奏が良かったと言ってもらえるし、本当に楽しんでくれたのが、お客さんの表情からもわかる。
とにかく日本に行って日本のおお客さんと僕らの音楽を分かち合うこと、これが一番重要なことなんだ。これが来日公演の一番重要な部分。 そこに僕らはとても強いつながり=コネクションを感じているんだ。
そのコネクションは何ていうか、他とはまったく違うレベルのもの。 ほかの国ではまったく得られないもの。 というのは、ここでは純粋に音楽で僕らとオーディエンスはつながっているからだ。
そしてまた、日本のリスナーも素晴らしいけど、日本人のプレイヤーはとてもアイリッシュミュージック・シーンに貢献してくれているとも思う。
今はとてもいいプレイヤーが日本にたくさんいる。
今でも同じか分からないけれども、ちょっと前に僕はちょっとした調査をリサーチしたことがあるんだ。
そこには統計があって。 アイルランド以外でアイルランド音楽がもっとも盛んな地域のひとつに日本が挙げられていた。
日本は最もプレイヤーが増えた率が高いところなんだ。北米、イングランド以上に、日本のプレイヤー市場は大変な成長を示していた。
アメリカやイングランドでアイルランド音楽が盛んなのは当然だよね。移民がたくさんいるのだから。 だけど、日本では移民など自身のルーツとは関係なく純粋に音楽を愛してくれていると感じられる。
日本ではたくさんのアイルランド音楽を演奏する人たちがいて、それは本当に信じがたいほどだ。
僕らはそれはとても名誉なことだと思っている。
こんなにアイルランド音楽を愛してくれている人たちの住んでいる国に行き、演奏することはとても素晴らしいことだと僕らは考えている。
何ていうか、僕らが日本に行って演奏することで、ちょっとしたことをシエアするというか、分かち合うチャンスがあると思うんだよね。 演奏のやり方とか 僕らのアイルランド音楽に対する愛と情熱を、日本の人とシェアする。
もちろん、僕らにとってはこれが職業で僕らが生きていく方法がこれなわけなんだけど、僕らは自分たちの音楽がとても好きだし。 これを30年近くやり続けているわけだ。
だから日本のお客さんがやってきて。 大変豊富な音楽の知識と尊敬を持って僕らの音楽を楽しんでくれているのはとても名誉なこと。
なんて言うか、とてもグッドウィル…善意を感じるんだよね。音楽を楽しみ分かち合う気持ち、それがその日の一夜を本当に素晴らしいものにしてくれる。