ルナサをめぐる自分なりの仕事術 4


これ名古屋の楽屋だな。懐かしい〜。2001年だと思う。
誰が撮ってくれたんだろう、私も写っている。


昨日は、OTTAVAに行って、ゲレン大嶋さんの番組におじゃまし、今年のケルティック・クリスマスの見どころについてなどお話ししてきました。クラシックのリスナーさんが多いと思うんですけど、どうだったかな…。

クラシックとはまたちょっと違う伝統音楽の楽しさに触れていただけたらと思っています。

久しぶりにゲレンさんともお話しできて、元気UP! もうコンサートまで2ヶ月しかない。がんばらなくちゃ!!


さてさて…昨日のブログからの続き。

『自由をつくる 自在に生きる』と同様に、本から「おおっ」と思う発見があることは本当に多い。なんというか、世の中の困りごと、だいたい良い書籍が世の中には出回っていて、偉い先生が時間をかけて書いてくれている。本って本当に素敵だと思う。

で、今日紹介したいのも、とある本からの受け売り。本といっても、漫画なんだけど、『Real Clothes』という漫画がある。どうやらドラマにもなったらしいから、結構ヒットした漫画だったのかも?

そこはもうすぐ結婚か?ぐらいに考え、デパートの家具売り場に勤務し真面目に働く熱血女子が、バイヤーとして抜擢され、ぐいぐいと成長していく様が描かれている。

失敗もするし、つらい失恋もある、でも経験も重ね、良き上司・同僚・お客様と出会い…みたいな話なのだが、この中で主人公に指導する上司(ともに女性)の言葉がすごくいいんだ。

それは仕事のコツを伝授するシーンなんだけど、彼女のアドバイスは「良い人に出会う」「信頼に応える」「いやな人にはさりげなくしかししっかりとNOと言う」みたいなアドバイスだった。

この「良い人に出会い、その信頼に応える」というのは、私にも思い当たる節があり、心にビシバシ響いてしまった。


では「良い人に出会う」にはどうしたらいいか? それは自分も良いことを実行することだと私は思う。そうすると自然と良い人が集まって来るんだよね、不思議なことに。

これが悪いことしてると悪い人が集まってくるから不思議なもんで…  

もっと言えば、常に自分らしくあること。そうすると自分と同じ価値観の人が集まってくる。これが無理したり、必要以上に努力したりすると、どんどん自分の軸からずれていくし、そもそもそんな「虚飾」は続かない。もしくは続けていくのがつらくなる。

そして良い人と出会ったら… これが重要なんだけど、かならずその人の期待に応えるのが重要なのだ。

そうそう、いつだったか、放送局の生放送で大嵐に見舞われたことがあった。早朝のラジオの生番組で、アーティストはぺッテリ・サリオラ。

台風で電車は止まり、果たしてタクシーも予約できずみたいな中だったのだけど、やっと放送局に到着したら、番組のディレクターのSさんとS井さん(ご夫婦)が「昨日連絡して電話出演にしようかとも話してたのよ」、「でも大丈夫、のざきだったら、ミュージシャンを背負ってでもスタジオに連れてきてくれるだろう」とお二人で昨晩話し合ったのだという(笑)

そう言われて、私はめっちゃ嬉しかったのだ。お二人とももう30年くらいの付き合いがある方たちだ。あれは本当に嬉しかったなぁ。

いや、それだけじゃないだろう。もし万が一、本当にアーティストを運ぶのが難しかったら「のざきだったら冷静に判断して、向こうから連絡をきちんとしてくるに違いない」とお二人は思ってくださるに決まっているのだ。

これが「信頼」なんだと思う。そして、それがこうやって自分のアーティストを好きなラジオにブッキングできるという筋肉を私にもつけてくれるわけなのだ。本当に素敵だよね。

でも例えば、期待に応えられず失敗してしまう時もあると思う。そんな時はどうする? 確かに時には失敗をしてしまうこともあるかもしれない。あなたが若ければ、それは十分ありうる。

でも失敗したら失敗したで、そのリカバリー時に、真摯でちゃんとした態度を取れるかという、そこにかかってくるんだよ。

だから常に、たくさんの誠意を持って、やっと出会えた素敵な人を大切にしていくべきなのだ。(あっ、また「べき」とか言っちゃった!)

一方で、あなたがあなたらしくあれば、これまた難しいんだけど、もうそれだけで誰かに迷惑をかけることもある。でもそれにだって真摯に真面目に向き合えば、たいていのことは大丈夫。というか、そんなあなたを許してくれる人だけが周りに残るから、歳とってからの人生、楽になるのよ!(が、それに甘えてはいけない)

まぁ、最近では、ネットの誹謗中傷もすごいよね。ほんと最近は怖がられているのか私に直接何かを言ってくる人はいなくなかったけど、今でも何を言われてるんだろうと思うところはたくさんある。

特にインターネット黎明期はひどかった。何も知らないくせに人のやることにあれこれ言ってくる人は本当に多かった。

先日もちょっとツイッターでJASRACのことをつぶやいただけで、どこからともなく知らない人があらわれ、あれこれ私にアドバイスを押し付けていきたあげく、私が「わかりました。うちの担当の先生にも相談して検討します」とか言ったら「これだけ話を聞いておいてそれはないだろ」とか相手は勝手に怒り出し、「ああ?」となって即ブロックした。

っていうか、なんで、私が見知らぬ人のアドバイスを受けなきゃいけないの? なんか変だよね。この人たちは日頃JASRACについて文句を言っている人を見つけて、その人に頼まれてもいないのに「あーだこーだ」アドバイスをしているのだろうか。暇だとしか思えない。

ま、でもこんなことは日常茶飯事。仕事して、それを常にネットで配信してるとおこる税金みたいなもんである。


そうそうアドバイスといえば、ほんとうーーーーーーーに音楽の仕事って、人からアドバイス受けるんだよね。これ、なんでだろ。よく知りもしないのに音楽関係の仕事していない人が、ご丁寧にもアドバイスをくださる。

これって、他の仕事もそうなのかな? これって音楽の仕事特有なのかもしれないと私は思ったりしているんだけど。

例えば事務の仕事してますとか、営業職ですとか、病院で働いていますとか、タクシー運転手やってます、とかいう友人に、友達だからといって仕事上のアドバイスをすることってあるんだろうか? あんまりないよね?

だって、その人の環境なんてわからないもの。っていうか、同僚で同じオフィスで仕事してたってわからないことはたくさんある。

それなのに、私が何かするだけで、まぁ、アドバイスが来る、来る(笑)。いや、私が何か動くことで、何かの心配を誰かにおかけしているのなら、すみません、ごめんなさい。

でもそういう人ほどクラファンには参加してくれないし、コンサートチケットだって買ってくれない(爆)。まぁ、そういうものなのだ。

もちろん人のアドバイスをありがたく拝聴することもある。でも大抵それは同業他社とか、同じ業界の大先輩とかそういう人たちから受けるアドバイスだ。それにそういった人たちにはこちらから相談することもある。

っていうか、相談を受けてないのに、人のやっていることにアドバイスするって、ほんと「余計」でしかないんだよね。

私もだから自分の仕事に自信がつくにつれ、人のやることには何も言わない主義にした。よっぽど仲の良い友達が、道に外れそうになったら言うかもしれないけど、それ以外は本当に余計なお世話でしかないからだ。

というか、逆にいえば、人の仕事に軽い気持ちでアドバイスする人って、自分の仕事持ってない人が多いんだよね。逆にちゃんと自分の仕事をしていれば、どういう態度でいるべきかがわかってくる。

うーん、これが社会ということなのか?

まぁ、でもあんまりムッとすると申し訳ないので、そう言う話は「はい、はい」と聞いておき、スルーするようにしている。ほんと、スルー力って大事!


そして、ほんと、いやなこともいっぱいある。単に自分の好きなことをやっている人を見るだけで、イラつく誰かがいるというのも、これまた事実。

でもそういう「足元のごちゃごちゃ」に振り回されてはいけない。

私がやらなくちゃいけないのは、ルナサのリスナーを一人でも増やすこと!! そこにつきる。そこに比べたら、この辺の「足元のごちゃごちゃ」なんぞ小さいことなのだ。

例えば今やっているクラファンでもこんなご意見をいただき、本当に嬉しく思っている。

これって、すごくないですか?! これ、めっちゃ嬉しかった。メタラーさん、ぜひ気に入りますよう! ありがとうございます。ほんと。CDできたら感想聞きたい!!

これなんかもめっちゃ嬉しい!! クラファンやらなかったら出会えない新しいファンを獲得したーーーっっ!

いや、もちろん20年来のファンですとか、初来日見ましたってファンもありがたいよ。ありがたいけど、こういう嬉しいですよね。

っていうか、こういう現象、昔から応援してくれてた人も絶対に名誉に思ってくれると思う。「あなたが今知ったそのバンド、オレは随分前から聞いてました」って(笑)


そう! 私の使命は「新しいファンを獲得すること」なのだ。いや、もちろん昔からルナサを応援してくれているお客様には感謝、感謝だ。というか、そもそもみなさんがいなかったら、このプロジェクトは成立しない。

でも単純に私がライブ・アルバムを作るというわけでは新ファンの獲得にはならない。新しい動きをすることによって、新しいファンが一人でも増える。それが重要なのだ。そして、それがバンドの筋肉となっていくのだ。

いやーーー何度もいうけど責任重大。ルナサのために本当に頑張らねば!!

というわけでクラウドファンディング続行中。残り2週間とちょっと。やばい。もっとがんばらないと!

 

 紹介した漫画『Real Clothes』はこれ。 

秋のケルト市はもうすぐ! チケットはこちら。




スヴェング、2024年1月来日決定。東京公演の詳細は10日発表します。
もう少しお待ちくださいね。