さすがイラスト屋さん、どんな画像でもある。
ちょっと前に「フライイング・ブラボー」が話題になっていたけど、みなさん、どう思いますか?
原典子さんがさりげなくこんなツイートされてて、これ、すごくいい。
フライングブラボーや拍手が話題だけど、それまでじーっと聴いてきた作品の最後の瞬間は、お客さんが皆でつくるものだと思ってる。「お願いだからこの瞬間を壊さないで🙏」っていつも祈ってる。
— 原 典子 (@miminaga16) October 21, 2023
(あと、コツ的なことで言うと、周囲の人より遅く、ゆっくり拍手しはじめた方がツウっぽく見えますよ😆)
— 原 典子 (@miminaga16) October 21, 2023
さて(笑)。
谷村新司さんが亡くなられて、アリスのこんなやつを聴きながら仕事していたのだが、32分くらいから、なんと手拍子の話になっている。
これ、わかるわぁ。確かにあそこでテンポがあがるから手拍子したくなるのはわかるけど、あれって自殺の曲だよね。それに手拍子するかな。(話はそれるがチンペイさんの曲はシャンソンに影響を受けた作品も多い。あのジャンルは「お話」を聞く歌なのだ。悲しい歌詞の内容で手拍子などとんでもない)
谷村さん、優しいなぁと思う反面、キンちゃんは本当に生粋のミュージシャンだよね。ミュージシャンはやっぱり手拍子が嫌いだと再確認。(間違わないで。きらいなのは手拍子です。拍手は大好きなんですよ)
ついでにアリスのツアードキュメンタリー映画を見ると、いかに会場の手拍子と、ステージから出る演奏者の音がずれているかわかるだろう。追悼で最初から最後まで見ちゃった。当時も見ていると思うけど…
ルナサのライヴレコーディング。言うべきか言わないべきか考えたが、やっぱり言っておこうと思って手拍子は控えめにと注意書きに書かせていただいた。
私の個人的意見だが、お客が200名を超えると、アイルランド音楽のコンサートでも手拍子がおこると思っている。どうなんでしょ。100名以内だと通のお客さんしかいないので、手拍子はない。
では、どうやってリスナー側からアイルランド音楽のミュージシャンに「僕ら聞いてて楽しいですよ」「音楽楽しんでますよ」というのを伝えるか…というと
通のやり方はこれ。ちょっとジャズの公演に似ているかも。ジャズのコンサートでソロ演奏が良かった時、自然と拍手が起こるような…それに似ているかも。とにかく音楽をよく聴いていないと、こういうリアクションはできない。
アイルランド音楽の曲はだいたいが3曲くらいがメドレーになって1セットになっているのだが、その曲代わりの瞬間に「ひゅーー!」とか「いえーい!」とか声をかけるのがいい。
あと手拍子できない分、足を踏み鳴らすのはあり。というのは、基本民族音楽はダンスの音楽だから。あなたが音が大きなタップシューズ(あれはパーカッションです)を履いているのではない限り足踏みも歓迎される。
ちなみにこの曲を例題に、掛け声のタイミングを練習してみましょう。
この曲はルナサの有名曲だから、最初イントロが始まったとき「おーーー!」となて拍手が出たりするのは良いかもしれません。(何度も言いますが拍手はOK、手拍子はNGですよ)
1:22で「ヒュー!!」は絶対にありだけど、このタイミングはものすごく急に訪れるので曲を知っている人じゃないと難しいかもしれない。
一番いいのは、ここ! 3:00。2:45くらいからそろそろ来るな、という予感はあるよね。そして3分からどーーーんと盛り上がる。(グラスゴーのお客さんも盛り上げポイントがわかっている)ここで音楽がドライブしていくのがわかるでしょう?
もう一曲こちらでも練習してみましょう。「Merry Sisters of Fate」
冒頭で少し手拍子がおきいてますが(というのも最初はショーンのソロで、ベースのドローンだから、バンド側からのリズムがない)でもギターが入ったら、もう手拍子はやめた方がいい。
ここでかっこいいのは1:47。ここでぐっとテンションがあがる。ここ、ここ。ここが一番のリアクションポイント! グラスゴーのお客さんも自然に反応しているのも聞こえますよね。これは良い感じです。この曲が変わるとき、ドライブする感じ。これがルナサなんですよ!
3:17でリズムがひっくりかえるのがかっこいいでしょ。そしてこのセットは最後の曲へ流れていくわけですが、曲を事前に知っているのでもないかぎり、ここは特にリアクションを入れなくてもいいよなとも思う。
と、ややこしく書きましたが、一番いいのは音楽をよく聴くこと。そしていいと思ったポイントで声なり拍手なり音を出すこと。
自信がない人は、まぁ周りの人の真似をするってのが一番いいとも思います。私も歌舞伎や能、下手すればクラシックの公演などもリアクションの仕方がわからない。そういう状況下では、周りのお客さんを参考にすることにしています。
そして思いっきりライブを楽しんでくださいね! こんなこと言われたらライブを楽しめません、という人は…ごめんなさい。でも今回はライブレコーディングなんで、お客さんの協力が必要。それを覚悟で来ていただきたいんです。
何はともあれルナサの来日よろしくお願いいたします。THE MUSIC PLANTでは京都の公演を制作しております。現状なぜか初日が一番売れています。でも演奏は最終日の方がいいんじゃないかな。
とはいえ、初日にはライヴレコーディングの緊張のあまり予想もしないようなトラブルがあるかもしれない(爆)。それはそれで歴史的体験になるのかも。
東京からも日帰り可能。磔磔は音出しは9時には終わるということになっているので(なにせ住宅街にありますから)、新幹線の最終に間に合いますよ。
PS この週末この番組に出ます!
4年ぶりに帰ってくる年末恒例「ケルティック・クリスマス2023」。TOKYO FM「#トランスワールドミュージックウェイズ」では11月12日(日)朝4時半、ケルト音楽応援団長、野崎洋子さんを迎えて前夜祭。ダーヴィッシュ、ルナサの魅力を語りまっせ!radikoでどうぞ。https://t.co/vf8Ay0U9pD pic.twitter.com/j0tAgT6Fwo
— 田中美登里 ❤️ Memecoin (@midoritanaka) November 7, 2023