試写会にて拝見! いやーーーーーーーーーーーーーーーー いやーーーーーいやーーーーーいやーーーー、いやーーーーっっ! めっちゃ感動。
本当に素晴らしい作品でした。本当に静かで、とにかくじっくり映画の世界と向かい合えた。もう最近はチャカチャカした映画が多すぎ! いや、それはそれで楽しいのだけど、この映画、めっちゃ私の好みです。静かで心に染み入るような映画です。
同時期アイルランドで上映されショーレースでも話題だった『イニシェリン〜』より全然いい。こっちの方こそ真のアイルランド映画です。アイルランド人しか作れないよ、こんな映画!
まず主演の彼女が、もう最高。とにかく演技をしているとはとても思えない。実際、こういう子なんでしょうか。とにかく最高。声の感じといい、喋り方、そして何より表情。多くを伝える目の動き。大変な女優さんです。すごいです、すごい。
9歳のコットを演じる彼女はキャサリン・クリンチ。なんと映画は今回が初めて。実際は12歳なんだって。もう儚げなのに、なぜか圧倒的な存在感がある。
地味な作品ながら、世界の映画賞で26の賞を受賞。58もノミネートされたんだって。アカデミーの国際長編映画賞にもノミネートされたんだよ。この快挙はアイルランド発。
でもそんなことはどうでもいいの。それよりこの作品のすごいパワーをぜひ感じてください。
そして彼女とひと夏をすごすおばさんとおじさんが、これまた最高。おばさんは優しく彼女の世話をし相手をして彼女に寄り添う。一方、おじさんはめっちゃ不器用ながらも少しずつ近づいていく。もう最後は、彼女と一緒に見ている私も走る、走る、走る。そして涙、涙、涙ーっ!
余計な音楽とかがないのがいい。もう戦場のニュース映像にまで音楽つける日本はやりすぎ。うるさいって、感じ。その点においても、この映画は最高に素晴らしい。
あぁ、もう最高! 今思い出しても涙がちょちょぎれそうです。そのくらい感動しました。
景色も最高。日の光、夏の日の日が長い感じ、樹木の間からこもれる木漏れ日。これこそアイルランドです。そりゃーコネマラやら、離島のスペクタキュラーな景色から比べたら地味でしょう。でもこれが本当のアイルランドです。こ・れ・こ・そ、私が知っている、私が大好きなアイルランドです!
とにかく絶対に見て。これはこれはこれは最高でーーーーーーす。音楽も控えめで、本当にじーーんんとくる。もううるさい映画は見たくない、日々の喧騒を忘れたい。ただただ映画の世界に浸りたい。そんな方におすすめです。
こちら公式サイト。
やばい、思い出しても泣けてきた。来年1月26日公開! 都内ではヒューマントラスト有楽町他にて。公開したら、また絶対に見に行く。