スヴェング物語 その6

次のツアーは記録によると2012年。このツアーもあまり記憶がない。でも札幌にいったのはすごくよく覚えている。楽しかったなぁ、札幌。

しかもなぜかオフが1日できて、小樽の温泉にみんなで泊まったのだった。私も大判振る舞いしてたよねぇ…。

なぜか浴衣を着てもまったく違和感のないメンバー。溶け込んでいる。現役サラリーマンの慰安集会といっても全く違和感ない。エーロ課長、ゲーロ課長の二人が若者代表で、ヨーコ事業部長(中間管理職)、パシ会長(おおらかで優しいトップ)…みたいな。




浴衣の丈が短いのは、まぁしょうがないにしても…(笑)


札幌では、本当に皆さん暖かく迎えてくださって。ここであらひろこさんや高橋さん、他にもたくさんの札幌の文化を牽引する皆さんたちとも友人になれた。そのみなさんとは、昨年の札幌行きの時もお世話になったのでした。みなさんと出会えて、本当に幸せです!

これとかすごい素敵じゃないですか?






この下のスケッチも、すごい! コンサート観ながら描いてくれたみたいです。
それにサインをするメンバー。
札幌はアーティストな人が多い土地柄なのかも?


東京公演もがんばりましたよ。北とぴあで「なんとか祭」が始まったのは、この時から。こういう機会を与えてくれた財団のI川さん(現在は田端の文士会館にいらっしゃる)に本当に感謝。

で、私も張り切った。

当時スヴェングは、それなりに動員力もついてきてたから、ホールでややこしい公演(こんな文化イベント満載みたいな、動員300人みたいな)を作るより、ライヴハウスでさくっと100人のライブ作った方が効率が良く利益が出た。

でもこういうところでやると、ほんと足の悪いおばあちゃんとかがやってきてCD買ってくれたりするのよねぇ。あぁいうの見ちゃうと、頑張って、コアのファンだけではない、広くPRできる公演作ろうって思える。

そんなわけでメインのコンサート前にプリイベントもいっぱいやった。シルックさんと当時仲良しだった大使館の文化担当ミッコさんに事前の盛り上げの一環として講演会をお願いした。



あと、この前年に原発事故があったので、アップリンク配給の「100,000年後の世界」を上映したのだった。フィンランドの廃棄物処理場オンカロのドキュメンタリー。懐かしいなぁ。

それにカンテレのあらひろこさんの公演。こちらは「たまたま」あらさんが北とぴあで公演をやられるということで、一緒に関連イベントみたいな形で便乗でパンフレット内で紹介させていただいた。懐かしいなー。

そしてこの可愛いチラシのデザイン! 単なるおじさんのバンドなのに、いいでしょう? それに私の驚異のテキスト量を、これだけ整理して可愛く作ってくれる高橋そのみさんの才能ったら… 本当に素晴らしい。

また、この来日時、楽屋で藤岡直樹さんに写真を撮ってもらった。それはとくにギャラを払ってお願いするわけでもなく藤岡さんは「作品撮り」ということで会場に機材を持ってアシスタントさんと一緒に来てくれたのだ。



この写真は次のツアーでチラシに使われることになる。ありがとう、藤岡さん!

Photos by Naoki Fujioka


Photos by Naoki Fujioka

Photos by Naoki Fujioka

Photos by Naoki Fujioka

Photos by Naoki Fujioka

藤岡さんは普段資生堂の広告や、テレビ番組のドラマの宣伝看板のスティールとかを撮っている、すごいカメラマンさんなのです。作品もそういう感じするよね! このまま資生堂の男性化粧品のキャラクターにどうですか?>広告代理店のみなさま(笑)

そして、あと紹介しておきたいのは、こちらの方。フィンランド大使館のパヤラネンさん❤️   私の歴代全世界大使館人脈の中で一番素敵な殿方。

本当に素敵だった。当時は一等書記官をやられていて、北とぴあのイベントのプレイベントということで、赤羽文化センターで料理教室をやってくれたのだ。

赤羽のおばちゃん方、男性が料理するというだけでも感動なのに、もう全員うっとりで、最後の質問コーナーでは「ご結婚されているんですか?」という質問も飛んだ(笑)

今はパヤリネンさんは国連の仕事をされているんだけど、たぶんいつか大使として日本に戻ってきてくれると信じてる。

こちらはパヤリネンさんの素晴らしいインタビュー記事。「仕事の決定は誰がするんですか」というマヌケな質問に「担当者です」、ときっぱり。かっこいいよなぁ。

っていうか、そうじゃないと回らないんですよ、フィンランドみたいな小さな国は。一人も無駄にすることはできない。



シルックさんも、通訳兼アシスタントとして駆けつけてくれた。本当にありがとうございます。

それから当時のフィランドセンターさんからは、こちらのようなパンフレットの制作に関して多大なサポートをいただいた。


こんなパンフレットをほんの数年だったんだけど、その担当者さんが日本にいらした時期は、続けて制作することができた。

自分のところだけじゃなくて、プランクトンさんやハーモニーフィールズさん、ディスクユニオンさんなどが売っているフィンランドの伝統音楽関連のCDを並べて、レコード店でコンピレーションCDプレゼントのキャンペーンをやったりしていた。こういう地道な作業こそ、プロモーションの基本なんだよね。

A4サイズの二つ折りで、A5が4ページという装丁のすっごく可愛いパンフレット。こちらもデザインは高橋そのみさん。

いやー 我ながらほんとがんばってたよな>当時の自分。そしてたくさんの人にお世話になったよなぁ>当時も、今の自分も。

ありがとう、スヴェング。ほんと良いバンドに出会えると新しい人脈がついてくる。そして好きなバンドのために動くことが私のパワーの源なんだよなぁ。

いかーん、過去の思い出に浸っていては! スヴェングもうすぐやってきます。今回は、素晴らしいツアーを作ってくれたハーモニー・フィールズさん主導のツアーです。

東京公演のみウチで作りました。南青山曼荼羅で、アットホームなライブハウス公演です。


ハーモニカだけで、すべてを演奏してしまうフィンランドからやってきたカルテット。宮崎アニメのテーマ曲や、ハリー・ポッターなどの映画音楽、「恋のバカンス」や「赤とんぼ」もやるよ。シベリウスとショパンも! 詳細はこちら。