さてさて、このたび最高のイベントが決定しました。っていうか、ここ半年ばかりかけて作りました。それがやっと情報公開。嬉しいよー! ぜひぜひぜひ、ご来場ください。
ご存知のとおり私は北区文化振興財団さんと毎年「北とぴあ」で公演を作ってきたのですが、2024年はどうしたもんかと、ずっと悩んでいたのでした。今年くらい休もうかとも思ったけど、コロナ禍も頑張って続けてきた年に一度の北とぴあ。
で、思いついたのが、このイベント。
私が吉原真里さんのこの本と出会ったのは本当に偶然。アルテスパブリッシングさんからこの本のプロモーションを頼まれたからだったのですが、いやー それが最近やった仕事の中で一番楽しかったんですよ。
というか、この本をとりまくいろんなことが素晴らしい。それはすべてバーンスタインの愛に支えられているとしかいいようがありません。ほんとに不思議な本です。
バーンスタイン、みなさんはご存知ですか? 20世紀の偉大なる音楽家。最大の音楽家と言っても過言ではないかもしれない。レナード・バーンスタイン。(画像クリックで拡大します)
『親愛なるレニー』は、バーンスタインと日本人のファンによる心あたたまるストーリー。
たまたまワシントンにあるアメリカ議会図書館。そこにある膨大なバーンスタインのコレクションの目録を見ていた著者の吉原真里さんが、ふとした偶然で、コレクションに収められている無名の日本人からの手紙を発見。
そこからこの物語はスタートするのです。
その二人とは。18歳の時にバーンスタインと雑誌を通じて出会いファンレターを書いた天野和子さん。ほんと戦後間も無くですよ。当時だからエアメイルではなく船便です。船便!
そしてもう一人は、バーンスタインの79年の初来日にマエストロと一夜を過ごした橋本邦彦さん。こちらは熱烈なラブレター。バーンスタインは同性愛者だったことでも知られているのです。これがもう最高にロマンチックで心が震えるような手紙。
それらをすべてバーンスタインは保管していた。彼の死後、その手紙はすべてこのアーカイヴに眠っていたのでした。
本は、この二人とバーンスタインの交流、そしてバーンスタインと出会ったことによって展開していく二人のその後、そしてバーンスタインが日本に残してくれた札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバルまで物語は続くのです。
北とぴあのイベントですが、まずは吉原さんによるバーンスタインの講演、その後、マエストロとも交流のあった広上淳一先生の対談(前回、東京音大でやった対談も爆笑でしたが、今回も楽しくなりそう)、そして昨年からはじまった音楽本大賞の紹介、最後は東京音大のみなさんによるバーンスタインのヒットコレクションの演奏と充実した内容になります。
ホワイエでは、音楽本をリリースしている著者や出版社さんたちのブース、バーンスタインが愛したにちがいないユダヤの焼き菓子やパンの販売、そしてバーンスタインが大好きだったバランタインを使った「親愛なるレニー」にちなんで作られたピンク色のコンフィチュールなどの販売も行います。
音楽と本を愛するみなさん、ぜひご来場ください!!
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