エドナ・オブライエン R.I.P.


エドナ・オブライエンの「カントリーガール」ご存知ですか? アイルランドの田舎の女の子が都会に出てきて、人生をストラグルする様子がヴィヴィドに描かれたフェミニズムの大傑作です。

幸せになりたい。でも幸せはいつも彼女の指をすり抜けていってしまう。そういう本。

日本語訳は古いのしかなくて地名の呼び方が変だったり、ティーコージーをなんて訳してたかな…爆笑だったんだけど。もう記憶なし。とにかく訳が古すぎる。

オブライエン女史。病気だったとはいえ93歳ですから大往生ですね。子供のころはとても貧しかったらしい。そして大作家まで上り詰めた。ご本人めっちゃかっこいいです。



っていうか、この世紀の傑作が、日本語で読めないの、まずいでしょ。私が私財投げ打ってだも出す〜っっっと息巻いていたら、プロの出版エージェントの方に「エドナ・オブライエン? それは大者すぎる。集英社とか講談社じゃないと無理。そっちに売り込んでみては?」とバッサリ言われてしまった。

そうやって大手は大手ゆえに物事が可能なのか。そして愛もないのに楽して儲けることができるのか。利益やお金は集まるところに集まるという悔しすぎるエージェントの世界。ま、音楽も似たようなもんだけど。

日本の集英社とか講談社が出すわけがない。

ちなみにこんな映画もある。


ご冥福をお祈りいたします。
エドナ・オブライエンの著作は今、現役で出ている本はなく、すべて中古です。ここに何冊かあがっている。

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秋のケルト市は豊洲にて10月19日。ラウーと藤田恵美さんの公演。http://www.mplant.com/celticmarket/


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