すごい映画だった。映画の神様がついているムヴィオラさん配給。悪いわけがないのはわかっていたけど、これはなかなかすごい。
ムヴィオラさんが配給するアジアものの映画って、『小さき麦の花』や『燈火は消えず』とか(ぜひぜひ応援のためにも配給会社直営のこちらでご覧ください)、割と穏やかなものが多かったと思うのだけれど、今回のはなんかめちゃくちゃ激しかった。
俳優がものすごい。この嵐のような映画の中で、特に男の子のピュアさは、これはちょっとすごいんではないか? ウー・レイさんという俳優。そして母親役。すっごい、熱演!! まさに「狂気」と宣伝チラシにあったけど、ほんとすごい。そしてそれと対比するような静かな山の景色… 山の綺麗さが、茶畑も森もとにかく圧巻!!! このダイナミクスがすごい。
そういう内容だった。
特に母親がマルチにハマる様や、親子のやりとりは、もう怒鳴りっぱなし、叫びっぱなし。とにかく見ていて手に汗握る展開で、目が離せない。あっという間の2時間だった。
ちなみにこの監督(グー・シャオガンさん)の『春江水暖〜しゅんこうすいだん』という作品があるのだけれど、それが監督の第1弾作で、この『西湖畔に生きる』は第2弾になるそう。
第1弾の方もチェックしなくちゃ。(こちらもぜひぜひ応援のためにも配給会社直営のこちらでご覧ください)
それにしても中国すごいなぁ。まぁ分母が大きいから(人口が多いから)すごい才能の人がワラワラいるんだろうなとは想像する。景色もなんかデカい(笑)。壮大というか。
とはいえ、この男の子の俳優、すごいなぁ。ウー・レイさんという。本当にハンサムというか、凛とした上品さがあるよね。(詳しいことはこちら)
役柄の名前は目蓮(ムーリエン)といって、蓮の花から来ているみたい。ストーリーも地獄に落ちた母親を息子が救うという仏教のお話がベースにあるのだそうだ。
あー、そうだ、親子に最後まで親切にしてあげるおじさんも、すごく良かったな。あの俳優さん、どっかで見たことあったかも。
映画の公式サイトはこちらです。
それにしてもこのテーマって、でも日本でも問題になっている宗教二世の問題とかも、ちょっと想起させる。
9月27日より。都内はBunkamuraル・シネマ渋谷宮下、シネマカリテ、ヒューマントラスト有楽町、アップリンク吉祥寺、MOVIX昭島。他、全国でも上映されます。
スコットランドのトリオLAUが10月再来日。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/
秋のケルト市は豊洲にて10月19日。ラウーと藤田恵美さん(ex - Le Couple)の公演。http://www.mplant.com/celticmarket/
THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾はLAUのコンサート会場で先行発売 www.mplant.com/books/
その他、この夏はおなじみピーター・バラカンさんの来日50周年企画で、プロモーションのお手伝いをしています。
Intoxicate最新号に「ひとこまごま」登場他、多数このあと掲載される予定です。お楽しみに。
*9月6日より Peter Barakan's Music Film Festival - www.pbmff.jp
*10月19日、20日 Live Magic! - www.livemagic.jp LAUも出演しますよ。