エイダンのネタを書いて、マーティンのネタを書いたので、今日はクリス。ほんとにラウーって個性的なトリオで、一人一人性格がまるで違う。
クリスは、スコットランドの奥地も奥地。オークニー諸島出身。シェットランドとメインランドの間にある、あの島ね。
写真にもあるように、クリスはフィドルの腕も結構すごい。あの地域は、ほぼ全員フィドラーなのだ(本当か?!)。
いつだったか、オークニー出身のクリスとフェア・アイル(シェットランドに属する)クリス・スタウトと一緒にグラスゴーでランチした記憶があるんだけど、その時にオークニーのことをクリスが話題にし、クリス・スタウトが「which used to be a part of Shetland」とか会話を挟んで爆笑したことがある。
あれ? 逆だったかな。シェットランドが昔オークニーだったんだっけか?(要勉強)どちらもその地域で2万人ほどの人口だけれど、強い文化が残る。
ラウーの中でも、一番背が高いクリスにはヴァイキングの血が流れているに違いないと思う。ヴェーセンにも入れるんじゃないかな。いろんな面でスコットランド人と北欧人は似ていると思うけどね。
とはいえ、そのクリスもヴェーセンに入ると一番小さくなる。この写真はノルウェーのフェスティバル。
ラウーの中でも、一番年下のクリスは、なんとなく他の二人の弟分的存在。でもソロでは一番「売れている」とも言える。
両親ともに音楽家だし、特にお父さんはかなり著名なミュージシャンでもある。すごくお父さんが若い頃の子供だったらしく「よくお兄さんによろしく、って言われるんだけど、あれ、親父なんだよね」とはクリスの弁。お父様にも一度お会いしたいわぁ〜
クリスは、ラウー結成前にも、こんな大きなヒットもある。いやー 実際いい曲だし、クリスの声にとってもあう。
だから当初ラウーは「あのクリス・ドレヴァーが参加してる新しいバンドだよ」という認識だったかも。あの頃、クリスは妙にソロが売れてしまっていて、その状況に手をやいているようにも見えた。バンドの中で、少し控え目にやっている方が、自分にとっては性格に向いていると思ったんだろうか。特にあのライブのDVDはお気に召さなかったようで、私がすごく褒めてもあまり乗ってこなかった記憶がある。
とにかくソロでやった方が明らかに儲かるだろうに、クリスにはちょっとそんなところがある。
ラウーの中では唯一の「作詞」もやる人だからというのがあるけど、ラウーというバンド名も、クリス命名なのだ。故郷オークニーの言葉で「光」「自然光」という意味なのだそうだ。曲タイトルとかも、ほとんどクリスが考えている可能性がある。確認したことないけど。
ソロ活動はとはいえ、結構続いていて、日本ツアーが終わったあともソロツアーが行われる予定だ。
You Tubeの動画もちょくちょくアップされていて、自宅?でソロで歌う様子が見られる。これとか本当にいい曲。
これも。
あとクリスはウチのアーティストの一人ブー・ヒュワディーンともかなりの仲良し。Kris Drever Boo Hewerdineで検索をかけるとコンサートの動画がたくさんあがってくる。エディ・リーダーのバンドにそういや少し在籍していたのを見たこともある。
ラウーのツアーでも、クリスは積極的に私に話しかけてこないから、いつも会話はエイダンとマーティンに奪われがちなんだけど、クリスといえばこの面白いエピソードを強烈に覚えている。
LAUは代官山の「晴れたら空に豆まいて」で2日間コンサートを行った。その翌年には5日連続という公演もやった。そのどちらか忘れちゃったけど、バックステージにチョコレート(スニッカーズのあのミニサイズのやつ)を入れておいたことがあった。
そしたらクリスは自分のポッケに一つスニッカーズをいれ(コンサート中にこっそり食べていたのだろうか)、かつ自分の口にも一つスニッカーズを入れ、ステージに向かったのであった。
もちろん1曲目はインストなんだけど、どんだけスニッカーズが好きなんじゃない!?と私は思ったのだった。そしてチョコを口に入れて、且つポケットにもいれて本番に行くその余裕(笑)
今回も楽屋にスニッカーズ入れておいてあげようか…みたいなことを考えたりしている。
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LAU(from スコットランド)来日します。10月17日より。www.mplant.com/lau/ 初日の南青山曼荼羅公演、一旦ソールドアウトとなりました。他の日程はまだ余裕あり。ぜひ。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/
秋のケルト市は豊洲にて10月19日。ラウーと藤田恵美さん(ex - Le Couple)の公演。http://www.mplant.com/celticmarket/
THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾はLAUのコンサート会場で先行発売 www.mplant.com/books/
その他、この夏はおなじみピーター・バラカンさんの来日50周年企画で、プロモーションのお手伝いをしています。
*音楽映画祭アンコール上映 Peter Barakan's Music Film Festival セレクト 詳細はこちらへ
*10月19日、20日 Live Magic! - www.livemagic.jp LAUも出演しますよ。