読みました。読みましたとも!! フィクションも読まなくちゃなぁ、とfbで言ったら、友人がこれを紹介してくれた。
宮部みゆきは読むのは初めてだったも。そして届いて知った、上下巻なのね…長い。
で、読み始めたんだけど、実はあんまり好きではなかった。私の超苦手な日本の歴史物。しかも現代史。漢字が読めない、人の名前が覚えられない、そもそも史実がまったく頭の中に基本知識としてないという、すっからかんのバカ頭で読んだ。
いや、面白いですよ。面白い。とりあえず、どうなっちゃうのかなとお話、物語として面白いことは間違いなかった。文章も読みやすくてスイスイ行けちゃう。途中でやめるという選択肢は全然ない。その辺はさすが売れている作家さんの書いた本。
ただ、そもそもファンタジーが入っているところがいけない。ファンタジーか、とわかった時点でしらけてしまう、私のこの性格!
実際ファンタジーですごいなと思ったのはイシグロの「Never Let Me Go」だけだ。しかもあれはファンタジーではない。人間がしっかり書かれているから。
だから正直下巻の最後の方に来るまでは、読んでいる意味が自分でまったくつかめなかった。いや、読書にそもそも意味をもとめてはいけないのか。ここに私のノンフィクション好きの傾向があるわけだけど。
それはさておき、意地の悪い私は、物語を読み進めるうちに途中からなんとなくエンディングに想像がついきてしまった。これは二人は間違いなく再会するだろう、しかも時を超えて。素敵なエンディングになるんだろう、と。
ただ最後の、本当に最後の最後の方になって、やっと作者がこの物語を通じて読者に伝えたいことがくっきりうかびあがってきて、ここには感動した。それは下巻の、終わり20%くらいのところでやっとおきた。
ちなみに私にこれを紹介してくれた人は電車の中でポロポロ泣いたという。なるほど!! しかし他人の人生に(それが本の中の登場人物ということであればさらに)どうも興味が持てない自分というのは、冷たい人間なのかも…と、若干反省しながら読書を終えた。
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いや、すごい本ですよ。この文章力とお話を作る力はすごい。…って、なぜに大先生に対してこのわたくすが上から目線!?? いいや、またノンフィクション読もうっと。ノンフィクションを読む方が私には似合っている。
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