世界的タブラ奏者のザキール・フセインが亡くなった。
後から後悔しても、もう遅い。過ぎ去った時間は戻ってこない。シャクティは、絶対に死ぬまでに一度見たいバンドだったけど、それがもうかなわなくなってしまった。今までだって見るチャンスはあったのに。本当に悔しい。
私はインドの音楽に詳しいわけではない。でもおそらく世界で一番すごいのはインド音楽ではないかというのは、なんとなく分かっている。ザキール先生は、そんなインド音楽の、他の世界との再フロンティアにたち、私たちにいろんな音楽を紹介してくれた偉人だ。
今までに何度も来日しているのに、私が一度も見たことがないのは、いったいどうしたもんか。
フセイン先生というとまず思い出すのは、シャクティ!
なんだろ、この誰かの演奏がめっちゃドライブして上手くいったとき、目をあわせるメンバーの感じとか、すごい決め場所でバシッと決めたり難しいことやって向こう側に飛んでいけた時とか、音楽がぐっとドライブする。この感じがたまらないのよ!!
そしてヌスラットとの演奏。
最近ではこんなのも。
まぁ、でもやっぱりシャクティだよなぁ。しかしタイニー・デスクで、みなさんの元気な姿を見た時は最高の気分だったけど… あれは1年くらい前か…
それにしてもすごいな。ジョン・マクラフリンもすごい。ザキール先生、最高にかっこいい。
弟子であるユザーンは、今ごろ何を考えているのだろうか… 彼のTwitterはまだ更新されていない。
ザキール先生についての記述が彼のツイッターにないか探してみたら、こんな面白いツイートがあった。
来日した兄弟弟子が「お前にすごいお土産持ってきたぜ!」と言うので、どんなものなのか聞いてみた。
— U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) July 12, 2018
「レアだぞー。タブラ奏者なら、みんな絶対に欲しがるはずだ」
「えー、なんだろ」
「聞いて驚くなよ。ザキール・フセイン先生の」
「え、ザキール・フセイン先生の!?」
「前に使ってた財布」 pic.twitter.com/jOx7NfxOk6
そうそう、ユザーンが先生について語っている良いインタビュー記事があるので、ぜひ読んでみてください。
ユザーンが語るザキール・フセイン。https://t.co/xcIrw0JOTY これは良いインタビュー記事。ぜひ。
— 野崎洋子 (@mplantyoko) December 16, 2024
ありがとう、ザキール・フセイン先生。
ほんといつか…と思ってたけど、本当に時間は限られている。私はこのブログにも何度も書いているが、音楽ファンではないので、基本あまり自分の仕事と関係ない音楽は聞かないのだが、その中で、シャクティは別格だった。
他にもパット・メセニーとか、今、自分が、ただのファンというだけで一度見たいアーティストは何人かいる。っていうか、パット・メセニー・グループすら見たことないんですかい!?と飽きられそうだが。今度、来たら絶対にみよう。キース・ジャレットも見たい、見たいって言っている間に状況変わっちゃったし、ジョニ・ミッチェルも。ヴァン・モリソンは、3、4回見たが…
後悔のないように。
素晴らしいミュージシャンと同時代を生きていることに感謝しよう。
ってなわけで、すみません、FLOOKの来日も何度もあると思っては大間違い。おそらく今回が最後になってもおかしくない。ぜひご来場ください。詳細はこちら www.mplant.com/flook
PS
14:30すぎにユザーンからのコメントが出ました。泣ける… 一緒に過ごせた時間は宝物!!
18歳のときに演奏を初めて聴いてから、あなたは僕の人生の、ほぼ全てでした。出会えたことに、心から感謝しています。
— U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) December 16, 2024
本当にどうもありがとうございました。Ustad Zakir Hussain先生のご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/NmahyTaaKU