年末になると井之頭五郎さんの露出が増えるよねー 今年は映画も控えているらしいから、余計そうだ。テレビを見ていなくても、ネットをひらけばあちこち五郎さん。それは私が五郎さん好きなのが、ネットにバレているからだろうが、それにしても多すぎる。
テレビを見ていない私ですらそうなんだから、皆さんもちょっとうんざりしているかもしれない。テレビつけたら、もっと大量に露出されているのだろうから。五郎さんも、すっかり年末の風物詩だ。
私は「孤独のグルメ」が大好きだ。配信で見たり、時々You Tubeで公式が流れたりするたびについつい見てしまう。好きだと、ますますネットからも提案されるから、ついついそれに引きずられてまた見てしまう。
一方で、取材や、映画のインタビューなどで見かける松重豊さんは、あえて五郎さんを意識させないようなファッション、もともとこちらが本当だという白髪で対応されているのが、なかなか「ロックだなぁ」と思う。
テレ朝の「右京さん」やらされている水谷豊さんが常に右京さんの格好で番宣されているのとは大違いだ。こういうところにも局の広報担当の姿勢があるんだろうなぁと思ったりする。
どちらの俳優さんも、あぁいう明確な「当たり役」というか、ヒット作があるというのは、表現者としては、辛いんじゃないかなぁと私は勝手に松重さんのロック魂を想像する。
それを思うと、本当にどんな職業でも大変だよなぁと思う。あ、私が有名俳優さんに同情してもしょうがないか。でもこの「ロックじゃねぇ」は今年一番の新聞記事だったんじゃないかしら。
最初は大学生のこんな投稿(有料記事)から始まった。それを読んだ松重さんの涙(笑) とにかく素晴らしいから一度読んでみてください。
松重豊さん語る ガリッガリの腹とロック 思わず号泣した声欄の投稿:朝日新聞デジタル https://t.co/D2HVjw2S66
— 野崎洋子 (@mplantyoko) December 28, 2024
そしてこれを読んだ朝日新聞ポッドキャストの富名腰さんの涙…が、これまた泣ける(笑)40分くらいから、この話題です。でも、ほんとだよね。私も泣いたよ。
さらに後日談があり、この大学生さんと、先生、そして松重豊さんの鼎談にまで発展したそうだ。
時代の空気、ロックじゃねえ! 「声」欄の縁、元担任・元児童・俳優語る:朝日新聞デジタル https://t.co/Jdp9pAg9ZH
— 野崎洋子 (@mplantyoko) December 28, 2024
朝日新聞グッジョブ! ここでの先生の発言や大学生さんの発言もとっても良い。私もいろいろ考えるわ。何がロックか。ロックじゃないか。そもそもロックであることは重要なのか、そうではないか。
しかし何をロックと呼ぶのだろう。それを常に考える。で、今の私は「ゆるぎない信念」ではないかなと思っている。(明日は違うことを思うかもしれない)
私は私の生きる道を行く。私がもうすぐ引退すると公言していることから、最近いろんな人からいろんなことを言われる。それがちょっと最近リトマス試験紙みたいに感じられる時があるんだ。この人は私の理解者であるのか、そうでないのか。
っていうか、よくわからないけど、皆さん仕事辞める時、いきなり辞めると周りに迷惑かけませんか? 周りに告知するのが理解できないと言われたこともある。だらだらやるのがいいと言われたこともある。
でもだらだらやったら周りに迷惑かけませんか? 高齢になって自分の周りが見えなくなる人は多いし、あぁはなりたくないと思わせる人も多い。
もちろん優秀なフルタイムのスタッフがいてくれるのであれば、別だけど。うちにはイベント時のスタッフはいるとはいえ、フルタイムで私の面倒を見てくれる人はいない。
またいわゆる表現活動が仕事であるならば(作家やアーティストなど)なら、死ぬまで仕事を続けることも可能だろう。
でも私の場合、特にアーティストの招聘の場合、一度に複数のことを考えるマルチタスクの能力や、経済的なことを含めた自分ですべての責任を負わなくてはいけない体力や、そういったことが関わってくる状況下で、老齢になってからも自分の能力を維持するのは本当に難しいと思っているんだ。
加えてメディアや世間の波に詳しかったり、若くて現役感がないのに続けているPRの仕事もいたいったら、ない。
まぁ、今後は雇われ仕事だけのんびりやる、というのも手かもしれない。でも雇われ仕事だけしていてはダメだ、自分の仕事を作り出さなくては、とここにも何ども書いてきた私にとって、それは死ねと言っているのとほぼ同じなんだよね。
日本の会社の平均寿命は30年なんだそうだ。つまり事業が30年続いたら、それは合格だと言っていい。うん、そういう意味では、私の事業も合格ラインではある。実際、やりたいことはほぼすべて実現できたのだし…。実力以上に評価されてきたということもある。
自分も含め最近高齢の友人の記憶が飛んでいることが、あまりに多いのにびっくりすることがある。まぁ、フリーランスなんだから、迷惑をかけなければ自分の好きなようにしていいというのは、あるかもしれないが、このままだと自分も人に迷惑をかけることになるのではないかという恐怖がとにかく大きい。というか、間違いなく今すでに迷惑をかけている。
確かに周りに迷惑をかけながらでも仕事を続けている人はいる。でもって私が辞めるのは、その人たちを批判するためではない。それぞれの人がそれぞれのスタイルで社会に関わっていけばいいだけだ。ただ私にとって、それは「ロックじゃない」
正直、いろいろ新しい案件も入ってきて、どうしようかと思っているところだけれど、いずれにしてももう自分主催でアーティストを来日させることについては、もうこれで終わりだと思っている。一応最後の公演らしきものも、最近決まってきた。というか、ほぼ決まりかけている。
というわけで、FLOOKの公演は、もう最後のうちの主催公演のひとつになっていくのは間違いない。今、最後の公演に向けて、あれこれ仕込んでいるのだけれど、当初2026年春に終わろうと思っていた事業だけど、来年末でもう来日ものは辞めるかも。
CDの販売については配給会社に3ヶ月は見ておいてくれ、と言われているので、来年末終業予告、2026年3月終了、かな。などなど、結構調整も忙しい。
最後まで頑張る。あともう少しだと思わなければ、今、頑張る力は全く出ないよ。あともう少しだと思うから、最後まで頑張れる。
良いお年をお迎えください!