#文学フリマ に行ってきました。

昨日は、今、話題の文学フリマに行ってきました。というか、出展してきました。そもそも出展する前に一度お客として参加しろって感じですけど、まぁ、私の場合、ちゃっちゃと現場に飛び込んだ方が早いと思ったというか…

自分でイベントを組み立てているものとしては、人の案件に乗りたくない(笑)ってロック魂もあったんだけど、それ以上に当初、こういうイベントには懐疑的なもんで…。

なんというか、こういうものって、だいたい儲かるのは土地を持っている「会場」。そして、頑張ってお客さんに宣伝しお客さんを動員している出展者は高額な参加料をせしめられ、間に入った主催者に抜かれる…

…みたいな。そういう構図が嫌いだからです。実際音楽業界のイベントもそうだよね。まぁ、どこのイベントとは言わないが。そして言いたいことはたくさんあるのだけれど…

なので、このテのイベントは「いったいどうなの?」と思って斜めに見ていたのだけど、あちこちから「文学フリマいいよ」という噂を聞き、

また自分の尊敬する言論人の皆さんが多数参加というのを知り、

さらには親切なバルトの森の佐々木敬子さんが「あそこはこういう経緯で始まっていて…」みたいな話をしてくださり…

なるほどそういうことで、だったら参加してもいいかなと思ったのでした。(なんか上から目線・笑)

で、参加したんだけど、まぁ、なんというか申し込みから参加までの一連の流れが非常にうまくできているのにいたく感心しました。大手代理店が関わっていないのに、これは素晴らしい。っていうか、いつか大手代理店に絡め取られてしまうのかもしれないけれど。

現状は申し込みなら何から、段取りが手取り足取りとても親切。ノウハウが蓄積しているのだろう、システムがすごく良くできていると思った。

もっともここまでやってもバカな質問してくる出展者も多いに違いないのは、FAQなんか、ほとんどの質問が想定問答集的に大量に並んでいる。その量がすごい。

つまり「バカな質問するなよ」と表現するには、ここまでしないといけないのだろうなと、ちょっと主催者に同情する。世の中、ほんと相手に対する想像力の欠如がすごいもんね。

いやいや、ほんとよくできているフリマでした。

コスプレは禁止と書いてあるので、私のいつもの「ケルト・イベント帽」は持っていかなかったのだけど、よく見たら、そこここに秋葉原みたいな格好をした人もチラホラ…。

またいわゆる陣地というか出展者のスペースは思ったよりも広くユトリもあった。ウチなんて売る本は3冊だけだから、なるほどスペースは取らないわな…(でも後から日向敏文さんの楽譜やオノセイゲンさんのハンドブックも持ってくればよかったと後悔した。失敗…)

それにしても大したもので、開催日までに何度も何度も主催者からメールがあり、郵送もあり、郵便物は届いたかとメールもあり、さらに中身を確認せよとメールもあり、そのほかあれこれ注意喚起のメールもあり…で、これで文句が出るなら、それは大したクレマーだよなぁと思ったり。

が、現場に行ってみれば、ゲイトから入場して300mも歩いたところで、すでにもらったリストバンドを紛失したりする人もいるらしい。

ひどいな… とはいえ、出展者が3,900って言ったかな、そのくらいいれば、そういう人もいてもおかしくないよね…

加えて、ここまで注意喚起してくれているのに、当日欠席している出展者もいくつか見られたけど(笑)、それは、もしかしたら急にインフルになったとか、そういう理由? まぁ、そんな人もいるのでしょう。とにかくこれだけ出展者がいるのだから、仕方がないか。

まずは一般開場に先駆け、午前10:30から(だったかな)出展者は会場に入ってブースの設営ができるのだという。

私はあまりに混むのもいやだし(出展者用開場時間の時間帯が実は一番混むらしい)、設営などは10分でできてしまう規模だったから、のんびりと11時ごろ会場に到着。(でも次回からは11時半でいいかなと思った)

(また帰りは閉会最後まで滞在してからパッキングしたのだけど、帰路もそれほど混んではいなかった)

結果、新橋駅も、東京ビックサイト駅も、ゆりかもめも、いやなほど混んではいなかった。設営はこんな感じ。佐々木さんのアドバイス「高さが重要」ということで、こんな感じに。アマゾンで買ったポスター掲示用のポールと、手作りのバナー。

まぁ、安物ですが、でもそれなりに(笑)

いつものこれらの書籍+本日はスペシャルなことに、CDのおまけ付き。


ポールの公演チラシとか、ソールドアウトしちゃってるし、八雲朗読公演も今にもソールドアウトしそうだし、チラシの意味はあまりなかったかも。

で、設営が終わったらお目当てのブースを回って自分のお買い物。一般開場しちゃったら、ソロ活動の私は自分のブースで販売をしなくちゃいけないから、あまり動けないもんね。出展者特権で、一般開場の12時になるまでに知り合いのブースを一回りして、とっととあれこれ購入。

下記は小林隊員の笑顔もさわやかな高野秀行さんの辺境ブース。杉江隊員もいらっしゃった! なんか大変そうだけど、楽しそうな隊員さんたち。ちなみに隊長はおそらく間違う力を発揮して、どこの空の下にいるのやら〜

(そのあとブースにお見えになってましたが、その頃にはお客さんの列がすごかったので、ご挨拶できずに退散)


間違う力のTシャツ。


そしてこちらは大好きなTBSラジオLIFEのブース。黒幕さんは、うちのブースもわざわざ訪ねてくださり本をお買いあげいただいた。感謝。ありがとうございます。


こちらは戦利品。高野さんのZINEと、ピンクカプセル新聞奥山さん)、かげはら史帆さんの新刊。そして佐々木敬子さんの猫のポストカードなど。



そしてこちらは、母のベーカリーとは仮の姿。櫻井敬子さんの「EXPLORE」日本のプログレ特集。ケンソーの清水さんのインタビューも圧巻でした! 


ポリタス書籍部!?というか、藤井セイラさんと、石井千湖さんのブースも!


そして結局5時間くらい座っていただけなのに、かなり売れてマーティン・ヘイズとデニス・カヒル本は見本までも売りつくし、ソールドアウトに。

参加する前は出店料カバーできなかったら辛いなぁと思ってたのに、想像してたよりもだいぶたくさん売れた。

というか、アイリッシュ・ミュージックに普段興味を持ちながらも、何を聞こうかと迷っている人が、まだこんなにいるんだ!と感動した。すごいな。

今回はあえて、うちのお客さんを一生懸命動員することはしなった。でもそれが良かったのだと思う。とにかく新しい人にこれらの音楽を聞いてもらいたい。存在を知ってもらいたい。

アイリッシュとは、そしてメアリーのこと、ポールのこと、マーティンとデニスにこと。たくさんたくさん説明したけど、みなさん、お家で聞いて、気に入ってくれたらいいなと思う。どうだったかしら。ぜひここを見ていたら、感想を教えてください。

みなさま、お買い上げ、本当にありがとうございました。

というわけで、こちらは12月10日に販売予定? へるん先生のプラム・プーディン試作品。まいう。


今度の北とぴあ「音楽と本祭」第2回のテーマは、佐野史郎さんと山本恭司さんの小泉八雲の朗読公演です。2007年から続いてるこのプロジェクト。佐野さんによれば、これは「バンド」だそう。そして、八雲のひ孫、小泉凡先生の講演もあり。

特設サイトはここです


◎ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。チケットは予定枚数終了。当日券は未定。

◎そのポールが出演するマシュー・バーニーの傑作「クレマスター3」。ポールの来日にあわせて急遽上映が決まりました。よかったら、ぜひお越しくだっさい。詳細はここ。が、こちらも売り切れました。

◎もうポールを見るならここしかありません。ケルティック・クリスマス 12月6日(土)すみだトリフォニーホール。詳細はここ


◎野崎は、現在作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。
6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中


◎同じくこちらのショパンコンクールのドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』のPRのお手伝いしております。東京はもう終わりつつありますが、これから公開になる地域もあるようです。みんな見てね! 公式サイトはここ