素晴らしい。人間ショパンを描いた傑作 映画『ショパン、ショパン!』を観てきました@ #ポーランド映画祭

 


観てきましたよーーー! 映画『ショパン、ショパン!』。今回ポーランド映画祭で、最大の注目株。ポーランドでも最近、公開になったばかりの作品なのに、上陸早っっ。

もっとも今回の映画祭での上映はプレミア的な意味があるのでしょう。ロードショーが待たれます。

ショパン、ショパン! Chopin, Chopin! 

監督:ミハウ・クフィェチンスキ 2025 年/ポーランド語・仏語・スペイン語/133 分/カラー AKSON STUDIO SP. ZOO, WYTWÓRNIA FILMÓW FABULARNYCH WE WROCAWIU CANAL+ POLSKA S.A> DOLNOŚLẠSKIE CENTRUM FILMMOWE EC1 LODZ MAZOWIECKI INSTYTUT KULTURY NARODOWY INSTYTUT FRYDERYKA CHOPIINA INSTYTUCJA FILMOWA SILESIA FILM ©2025 

なんていうか、当時の不治の病である結核を患って、小さいころから「お前は長生きできない」と言われてきたショパンの、ある意味病気との向き合い方にフォーカスした映画であるともいえます。もちろん音楽も、そこにずっとあるわけなんだけど。

それにしてもこの作品。下世話なようですが、映画にかける本気度がすごい。セットがすごい。衣装も。当時の時代考証とかもすごいんだろうなぁ。とにかく1930年代のパリの再現率、高し。すっごい予算かかってるんだろうなぁ。

特に主演の彼は最高!! もうショパンってこういう人なんだ、というイメージが私の中で定着しちゃいました。身体弱いのに享楽的な生活にも溺れていく。そして、ジョルジュ・サンドは、まぁやっぱりかっこいいよね。意外だったのはリスト。こんな感じに描くのかぁ…と。ちょっとマイク・ピーターズに似てたかも、あの俳優さん。

それにしても具合が悪い、死ぬ、死ぬといいつつも、雨にめちゃくちゃ打たれてずぶ濡れになりつつも、それでも…ある意味、なかなか死なないショパン。

いや、ほんと俳優さん、すごいよ、熱演!

そして最後にはもう生活のことも健康のことも、すべてを超越して音楽の頂点(それはまた同時に地獄とも言える)境地に達したショパン。うーん、あの瞬間、ショパンは人間ではなく神になったのかも…?

作曲のシーンなども興味深く、あの音数の多さとメロディの豊かさは、こんな性格から来ているのかもなと思わせるほどの臨場感(笑) いや、これは映画だから、本当は違うかもだけど。

ショパンについては、2019年にポーランドの企画やった時、本をあれこれ読んだし、他にもジョルジュ・サンドとのあれこれを描いた映画とか、『楽聖ショパン』みたいなド真面目映画も見たけど、こんなにも人間的なショパンを見たのは初めてだったかも。すごく良い!

監督はミハウ・クフィェチンスキ。これ、監督がきっといいんだろうなぁ、と想像した。そして主演はエリック・クルム。

ちょっと前に公開になった復讐劇を描いた作品『フィリップ』での黄金のコンビ、ということらしい。『フィリップ』、あの赤いチラシもらって、すごく気になってたけど、まだ見てないのよね! 配信で見れるようなのでチェックしないと。

この映画、あともう一回ポーランド映画祭でかかるのかな。ポーランド映画祭については、こちらの公式サイトをチェックしていただき、スケジュールをご確認ください。

なんとか、あともう一回くらい行って、なんか見たい! やっぱ映画はポーランドでしょう! うむ。


ポーランド映画祭 2025 2025 年 11 ⽉ 20 ⽇[⽊]まで 
公式サイト:https://www.polandfilmfes.com/ 
主催:アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート、ポーランド広報⽂化センター、 スコピヤ・フィルム、マーメイドフィルム、VALERIA 
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム 
宣伝:VALERIA

 


◎12月10日(水)に行われる「北とぴあ音楽と本祭Vol.2」のテーマは朝ドラでも注目されている「小泉八雲 朗読のしらべ」。出演は島根県知事…もとい佐野史郎さん、そして山本恭司さん。おなじみ凡先生も登場しますよ。

特設サイトはここです。もうチケットは残り少なし。売り切れてから「知らなかった」とか「買うつもりだったのに」とか言われるのは、私は嫌です(笑)。ぜひみなさん、お早めに。


ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。ソロ公演のチケットは予定枚数終了。当日券は未定。

◎そのポールが出演するマシュー・バーニーの傑作「クレマスター3」。ポールの来日にあわせて急遽上映が決まりました。詳細はここ。こちらも早くも残席少なし…と思ったら、売れちゃいました。すみません。買ってくれたみなさん、ありがとうございます。

◎というわけで、今からポールを見たいという人は、ここしかチャンスがありません。12月6日、すみだトリフォニーホールにてケルティック・クリスマス。詳細はこちらへ

◎野崎は、現在作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。


◎2021年のショパンコンクールをとらえたドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』のPRのお手伝いしております。みんな見てね! 公式サイトはここ。こちらももう終わっちゃうよー