2月25日 日向敏文『東京ラブ・ストーリー』35周年記念盤リリース決定

まだ風邪がひどくゲホゲホと咳がとまらない。昔から風邪をひくやつは人生の時間を無駄にしている、と公言していたわたくすですが…  普段、こんなことないんだけどなぁ。

でも、このあと主催公演がないと思うと、風邪もひきたくなる。クリスマス前からずっとこんなで飲み会も2つもキャンセルしてしまった。今だに体力は60%くらいの位置。でも寝ているばかりというわけにもいかず、2日前から起きてはいる。起きてはいるのだが、ゲホゲホ&とほほ…

そう、働いてた頃は、風邪も落ち落ちひいてられない毎日でしたね。そりゃあ、別に風邪をひいても公演はやれるけど、昔の私は風邪をひいてるような柔な奴が主催する公演のチケットなんて売れんだろうとマジで思っていたから。

でも、今はもうゆっくり風邪がひける。ゆっくりやろ…

それはさておき、ニュースです。以下、ソニーさんのリリースインフォより。

1991年、テレビドラマのサウンドトラック盤としては異例のヒットを記録した『東京ラブストーリー』が、35周年記念盤としてCD復刻と初アナログ化となった。 


収録曲13曲中9曲を日向敏文みずからRe-editした「Composer’s Re-edit 2026」音源で収録。ボーナス・トラックとして「Good Evening, Heartache Orchestra Version」を収録し、CDには、当時シングル・カットされた「Rica’s Theme Special Version」も追加収録。 

さらに日向敏文のインタビューを封入。CDは最新リマスタリングによる高品質Blu-spec CD2規格となり、アナログ盤はカラーレコード(透明ブルー)仕様の完全生産限定盤となる。 

 …というニュース!!(笑)うわーい、ありがとうございます。そうです、日向敏文さんの往年の大ヒットアルバムが再リリースされることになりました。

これを機会に他のアルバムやたくさんの日向作品に注目が集まるといいなぁ、と期待大。

皆さん、観ていましたか?『東京ラブ・ストーリー』

実は私はリアルでは観てないんです。では、あの番組が放送された当時、私は何をやってたかというと、もう普通に仕事してました。91年なんて、初めてアイルランドに行った年。メアリー・ブラックが90年の12月に来日。その後、大好きになった彼らを追いかけてアイルランドに行ったのが1月。

初めて行った街はスライゴだった。モーラ・オコンネルの「Train to Sligo」という歌が大好きだったから。


スライゴの街にツアー中のメアリーとバンドたちを訪ねた。アイルランドにしては珍しく雪が降ってそれが積もり、街は真っ白だった。懐かしいなぁ。メアリーたちはおどろくほど小さなヴァンでアイルランドをツアーしていた。

初めて行ったアイルランドの最大の感想は…  東洋人がいない!?(笑)ということ。

スライゴのエレベーターで一緒になったおじさんは振り向いたらそこに私がいたので「東洋人がいるっっ!」とびっくりされていたし(表情で)、子供たちからはまっすぐジロジロ見られた。中国人すらいないアイルランドの北西部。いや、チャイニーズテイクアウェイくらいはあったろうよ…

そんなわけで、私はガシガシ仕事をしており、すでにテレビの機械すら手放していたかもしれない。

なにせ20代の私ときたら、すごかったですからね。なにせ「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて」ましたから。自分は凡人なのだから、人に認めてもらうには人の2倍は働かないといけないと思ってた。

自分で言うのもなんだけど、本当にすごい努力家だった。決まった時間に帰宅して連続ドラマなど見ている時間があったはずがない。

あの頃の努力があるから、今の自分はある…のだけど、それは置いておいて(笑)

私が作曲家の日向敏文さんと知り合ったのは、おそらく、その3年後。アルファミュージックさんから『妹よ』のサントラ仕事をいただき、あの『東京ラブ・ストーリー』の作曲家さんと知って、あわててビデオをレンタル…したのだろうか?(笑) 

だから今でもストーリーはちゃんと覚えていない。もしかすると1回目と最終回だけ見たのかもしれない。

でも当時、レコード会社といえば「タイアップ」至上主義(今でもそうか)。みんながみんなタイアップを探しまくっていた時代だったので、ドラマの最中、日向さんの曲が何度もかかるので、私は心底びっくりしてしまった。すごいな。これがヒットなんだな、と(笑)

取材で日向さんのスタジオに行くとピアノの上に台本が積み上がっいたことをぼんやり記憶している。

『東京ラブストーリー』だけど、今はなんとFODというフジテレビの配信?でみれるほか、NetFlixでも全世界的に放送されているらしい。すごいなぁ。

で、『妹よ』はそんなわけで、今でもとてもよく音楽は覚えていて、特にCDの頭6曲は超名曲だと思うんだよね。でも、これが、なんとまだ配信されてないんだわーー!(早く配信してソニーさん! CDかけるの面倒くさいんだよね…)

というわけで、懐かしい90年代。このドラマに想い入れている人もきっと多いと思います。あなたの思い出はどんなでしたか? 

なおこのサントラが発売になった当時のことは私もそんなわけで全然知らないんだけど、当初ドラマがヒットしてきてあわててリリースされたというオリジナルCDのブックレットには、どんなミュージシャンが参加していたのかのクジレットもほとんど記載がなく…。

しかしながら今回全トラックに日向さんがエディットを加え、情報も整えられて掲載、となったのでした。加えて当時のことを語った長いインタビューも付いてきます。これは必読。だから当時のことをもっと知れる!

そして内容的には、こちらの楽曲がボーナスで入っているのよね。めっちゃ素敵じゃないですか? プレミアっていうベスト盤に入ってる、この曲のオケヴァージョン。泣ける。


ちなみにこのベスト・セレクション『PREMIERE』今、聞いてもめっちゃ素敵な選曲なんですよ。よかったら、ぜひ全部通して聞いてみてください。

そして『東京ラブ・ストーリー』のご注文はこちらの特設サイトからどうぞ。

全然関係ありませんが、鈴木保奈美さんもアイルランド・ファンだってご存知ですか?
 
 

こちらイリーガルアップだと思うけど、紹介しちゃおう。アイルランドでのドキュメンタリー『マイ・カルト・ケルト・ジャーニー』。プロデュースは『東京ラブストーリー』の大多亮氏。ミッドナイト・ノンフィクションの枠。深夜放送だった。

後から聞いた話だが、この番組を見て、スタジオヴォイスの編集長だった松山晋也氏は同誌でケルト特集を制作することを決めたそうだ。

その松山さんと共にシャロン空港から車で走り出したのは山口洋(HEAT WAVE)。

90年のメアリー・ブラック初来日に続き、プランクトンはチーフタンズを91年初来日にパナソニック「東京ムラムラ」に招聘する。

そこからあとはヒストリー(なのか?笑)。

 

◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろすことにしました。公式サイトは近日中にアーカイブ化する予定。主催公演や招聘はもう行う予定はありませんが、2026年も若干雇われ案件(笑)があるので、それはゆっくりとこなしていく予定です。これからはのんびりと。

PRの仕事は続ける「かも」しれませんが、まぁ、それはクライアントさんあってのことだからなぁ。どうなるかなぁ。

この日記も自分のペースで続ける予定。fbページは適当に閉じます。大好きなTwitterは以前と変わらない自分ペースで続けます。1日平均30ツイート。はっきり言ってうるさいと思います。

◎パンデミック後くらいから作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。今年の6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリースされました。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中


◎ショパンコンクールのドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』のPRのお手伝いしております。東京での上映は一旦終了しましたが、これから公開になる地域もあるようです。みんな見てね! 公式サイトはここ

◎2月6日より公開。映画『フレワカ』。アイルランド発ゴシックホラー? フォーク・ホラー? 北アイルランド出身の女性監督によるゲール語のたくさん出てくる作品。よかったらみてね。公式サイトはここ