またもやブックレビューがたまりまくっている。こちらの本も届いてすぐ読んだのに、今まで感想文がアップできてなかった。
青木さんの本が立て続けに発売になったけど、なんというか、何より青木さんご本人がラジオを聞いてもポリタス見ても、こちらの作品の方をすごく推していると感じられたので、読むのが楽しみだった。
なんと言っても書き下ろしだし、そこに強く惹かれて読み始めた。
書き下ろしというのは、よく考えればわかることだけど、雑誌連載などをまとめたものと違い、著者にとっては負担が大きく、それでも書かれたということで、力強い作品が多い。これもその一冊だ。
で、この本、マジでよかった。青木さんの本で一番好きだったかも。なんというか単なるルポルタージュを超えているすごい作品だ。ノンフィクションなんだけど、フィクションのすごいやつ以上に読ませる本だとも思った。
いわゆる売れているフィクション以上のものがあると説明したら誉めすぎだろうか。でも私にはそう思えた。
映画になってもいいかも、とも思った。そのくらい感動的だ。というか震災関係の本で、一番震災を身近に感じられた。不思議だ。決して感情的な本じゃないのに。そしてたった一人のおじいちゃんの人生なのに、とも。
一人の老人の死は、たいした事件ではないと言い切ってしまう人もいるかもしれない。102歳の老人が、村を離れなくてはいけないということを聞き自らの命をたってしまった、というその事実もたいしたことじゃないと思う人はいるかもしれない。
確かに単なる個人の歴史ではある。その彼の人生、お嫁さんである存在の語り部、村の暮らし。
そして彼の人生は、日本の…政府に振り回された人生だったとも言える。こういう人が、家族が、兄弟が、おじいちゃんが日本にはたくさんいたのだろう。
なんというか青木さんの書き方がいい。これは青木さんにしか書けなかった本だ。津田さんが言っておられたとおり、近くに寄り添ったかと思えば、また距離を取り…みたいな筆者の揺らぎがすごくあって、そこがとてもリアルで、まるで美江子さんのお話を、直接自分も聞いているような気持ちにもなった。
普段の青木さんのラジオやポリタスTVでのノリを知る人には、こっちの本の方が面白く思えるかもしれない。でも私はこっちの方が圧倒的に好き。これこそ青木理の真骨頂なのだと思う。
震災から15年のこのタイミングで発売になったのも、なんか考える。自分の人生、そして政治、社会のあり方などなど。
本を読み終わったあと飯舘村のホームページに行って、しばらく眺めいってしまった。なんで人々は政府の言うことを聞かないといけないんだろう。
なんで政府に人生を振り回されないといけないんだろう。
自分たちで選んだ代表だったはずなのに。
なんかもうアナーキストになるしかないのかな。それが一番正しいような気もしてくる。
こちらのポリタスTVの紹介番組すごく良いので、すでに読まれた方も、まだの方もぜひ。
😢
— 野崎洋子 (@mplantyoko) March 2, 2026
施設利用者の「遠方避難」で相次いだ死…福島原発事故、介護現場の葛藤と混乱 #知り続ける(福島中央テレビ)#Yahooニュースhttps://t.co/5hP2uDMysw
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◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろすことにしました。公式サイトは近日中にアーカイブ化する予定。自分の主催公演や招聘はもうやりません。ただ2026年も若干の雇われ・お手伝い案件(笑)があるので、そちらはゆっくりとこなしていく予定です。
