グレンに元気をもらうべし!



経理がやっと終わって,新年な気分になった。良かった。ホント経理くらい毎日少しずつやればいいじゃんと言われそうだが、私にはこの方式があっている。これでまた361日の経理フリーの日々がやってくる。満喫しよう、この1年を! なんたって経理をやらなくていいのだから。

そんなわけでやっと昨晩というか今日の早朝からグレンの仕事を再開している。チケットの最終確認。マスコミあて招待状も準備しないといけないし、各地方へ送る荷物(タオルとか、扇風機とか)準備しないと。それからsoftbankのプリペイド携帯から安くかける方法。これを調べないと。吉祥寺に何度も滞在しているグレン。新しいご飯の場所を下見にいかないと…… ってなわけで時間がいくらあってもたりない。

コンサートのチケットはまだまだ受け付けています。メールくだされば取置きしておきますので、ご来場くださる予定なら、ぜひ予約を。当日券は500円、高くなりますよ。

それにしても、なんで1月の正月早々グレンの来日かというと、ここが一番お互いのスケジュール取りやすいんだよね。もともとグレンはツアーが大好きで年中ツアーしていたい人。でもクリスマスあけの1月は滅多なことじゃツアーのオファーは来ない。加えてスタジオ仕事も静かなもの。なので1月だったら、だいたいヒマだからいいよ、という返事になる。なので奇跡的に実は2年前、2009年の1月のツアーが終わった頃からこのスケジュールは押さえていたのでした。

だからこのツアーが終わったら、また次の話をグレンともしたいと思っているのだけど、ホントこれからはどうなるか分らないなー。グレンはとにかくスクイーズやりたがっているし、スクイーズともなれば、私だけじゃできないし、大きなプロモーターさん説得するにも……ねぇ。一応、あたってみたけど、断られたところもあるし……スクイーズだったらグレンの10倍、お客が来るのかしらというと、そうでもないからね。イギリスやアメリカでやるのとは訳が違うんだよね。

実は夏にグレンがLove Hope and Strengthで来たとき、グレンは「スクイーズで来れないかなー」という事ばかり話していた。今まではどんなに再結成ツアーがアメリカやイギリスで成功しようと、あまりそんな事は私には言わなかったのだけど。グレンによれば、去年まではスクイーズはスクイーズのベストトリビュートバンドだった。それが今年からずいぶんバンドらしくなってきた、とのこと。つまり音楽的にすごく良い時期なんだね,今ね。だから今、来たい,この状態のスクイーズで来たい、とグレンが言うのは当然のことで、ホントにグレンって音楽中心の人間だなぁと改めて感心したものである。が、現実はそんなに甘くない。

でも私は言った。「じゃあ、私がやってるこのソロツアーはどうなっちゃうの?」と聴いたら、グレンったら「分んないよ」だって(笑)。そうなんです。話はそんなに単純じゃない。この「分らないよ」はネガティブな意味ではなく、純粋に「それが分ったら,俺も知りたいよ」という印象だったと付け加えておきましょう。

それにしても日本は連続来日する外タレはどうしても尻つぼみ傾向になる、という悲しいジングスがあるのです。そうなんだよね〜,だからウチのアーティストにリピートが多いのは、ほんとにレアな事なんだわ。お客さんにホントに感謝しないといけないのだわ。(少ない、とか文句言っちゃいけないよね/笑)

なので前回までは1つのツアーが終わると,次のツアーの交渉にすぐ入っていたのだけど、たぶん今回は次の交渉はしないと思う……というか、私も様子見なんです。なんか様子見って、私の仕事のやり方としてはあわないよね(笑)。私はたいてい「これが好き」と決まったら、いばらの道でも行くタイプだから。まったく自分にはあわない仕事のスタイルだけど、相手があることだから仕方がない。なので、皆さんもグレンにあったら「スクイーズもいいけど、ソロも続けてね」と言いましょう……って、どうなのかなぁ。現実はそんなに甘くないかな。実際アメリカもイギリスもソロツアーは縮小しちゃってるし。今後いったいどうなるんでしょう。

でもそれを言ったら、明日にでも東京に大地震があるかもしれないし、私が明日交通事故で死ぬかもしれないとか、もう不確定要素は山ほどあるわけで……だから何が言いたいかというと、このレアで、貴重な来日公演を、ぜひとも見逃さないでほしい、ということなのです。そして、ホント、こういうクサクサする世の中だから、グレンに元気をもらいましょう、って事なんです。

せっかく政権交代したのに変革どころか後退するばかりにみえる政治の世界。なんかもう出口がないように思えてきました。景気は悪いしホント明日、どうなっちゃうのか分らない、それはもうフリーランスだろうが、会社員だろうが、分りません。不安な老後、学生さんだって就職難で、未来は真っ暗にみえる。

でも、大変なのは、あなただけじゃない。みんな健気に頑張っている。それを言えば、グレンも本当に不安なはずです。今の奥さんとの子供はまだ小さいし、いつまで現役で歌っていられるでしょうか? スクイーズを頑張ってやってきた。ほんとに必死にやってきた。でも一番愛するクリスとは決してうまくいかない。だから不安だけど勇気をふるってソロ活動を頑張って始めた。自分のバンドも作ってCDを出した。でも思うように売れない。ソロツアーはともかくバンドでのツアーは本当にハードだ。一方のスクイーズは再結成したら、自分が必死にバンドを引っ張ってきた頃より大きくなっちゃった。いったいナンなの? そしてこれからスクイーズはどこに行くの? 自分のソロ活動は? いったいどうなっちゃうんだろ?

でもそう悩むグレンだからこそ、この素晴らしい音楽があるのだと思います。毎日不安だけど、この一瞬のきらめきにかける。本当にミュージックビジネスって、夢があるなぁ、と思わずにはいられません。それが刹那なきらめきだと思いたい人には、思わせておけばいい。根本の問題は何も解決しない。グレンのコンサートにくることによって、あなたの不安や悩みが解消されるわけではありませんが、ちょっぴりだけ明日を生きる勇気がもらえる。そんな期待で、ぜひご来場ください。

さ〜、元気になるぞ〜!!