Sharon Shannon - Mouth of Tobique



いや〜こんな事態になるとは!という状態です。本当に被災地の皆さんには最大限のフォースを送ります。TVでみるいろいろな風景に心を痛めています。

音楽業界も「自粛ムード」みたいな空気が流れる、そんな中、吉本興業さんがこんなステイトメントを発表。一部引用させていただきます。

「吉本興業の先人たちは、関東大震災や戦争などで傷ついた方々への救援のため、先頭を切って現地に飛び、困難に立ち向かう活力を支える様々な活動をしてまいりました。しかしながら、1995年に発生した阪神・淡路大震災の折には、私たちは、ただただ、劇場公演の中止、イベントの自粛、テレビ出演の自粛等をするのみで、あとは、所属タレントが個々にボランティア活動を行っているだけの、本当に無力な存在になってしまいました。私たちとしては、このような状況に忸怩たる思いを抱いておりました。今度こそ、「自粛する」ことではなく、「行動する」ことで、私たちなりに被災者のみなさまの力になりたいという気持ちでいっぱいです。

 「笑い」のあるところには、必ず、希望が生まれます。
 「こんなときにあほやな」「考えなしやな」と言われるかもしれませんが、わたしたちは、こんなときだからこそ、希望に光を当てていきたいと真剣に願っております。
 
 私たちはみなさまの笑顔に育てられてきた「笑い」の会社です。」

 
本当にありがとう。そう、そうでした。それこそエンタテイメント・ビジネスのコアの部分です。ここ数日呆然として、これを忘れてた。そしてシンディ・ローパーが公演を決定…など本当に励まされるニュースが入ってきています。私たちは今、自分たちの伝える音楽、芸術が本当に価値があるものか問われているんでしょう。いい加減な気持ちでは,今は何もできません。ほんとに今、今、今、音楽が聞きたい!と思います。

まぁ、そんな中業務連絡です。マーティンとデニスからは心配するメールをいただいていますが、今のところ公演をキャンセルをする予定はありません。もう飛行機も手配済み。地震の日に送ったフェデックスが昨日マーティン宅に届き、無事にビザの取得に向けての手続きも始まっています。アメリカ人の日本への渡航禁止令も出ているという未確認情報がありますが、とにかくまだ1ケ月以上あるので、動向をみまもりたいと思います。

アイヴォールについては、まだ正式発表前のチケット発売前の事ということで、木曜日の夜、結論出そうと言ってますが、ビザがもう間に合わないかも。ま、このヘンも調整です。フレクシブルに対応してくださっている会場さんや関係者に感謝!

実は今,一番ヒーコラしているのは海外からの問い合わせにたいする対策。もう次から次へとメールやチャットが入るので,最初は嬉しかったのですが、海外の報道が加熱しているらしく,心配してくれるのはありがたいのですが、最近はもう喧嘩ごし(笑)。「何やってんんだ、早くこっちに来い」「早く逃げろ」とか……なんかこんな事で喧嘩しているのもバカみたいですが…ヨーコがここに居るって言ってんだから、それなりの裏付けがあるんだろう、あいつはしっかりしてんだから大丈夫って信用してほしい。それは今回の件だけでなく、すべてにおいてそうなんですけどね。そんな中、ブーなどは質問攻めにすることもなく、ただHow are you?と言ってくれるところが……ホントに私のことを分かってくれているな、と思うわけです。今回のことで友達かそうじゃないか分かっちゃったかも。でもそれは日本人同士でも同じだと思います。心配するあまり、お互いを傷つけあっちゃうかもしれません。どちらも悪くないのに。

ちなみにウチのスウェーデン語の先生(すみません、レッスンさぼってます、最近)によると、そういう海外の加熱報道は報道で,実は裏付けられた方針があるのだそうです。おもしろいね。実際、よく考えれば,海外のニュースが私たち以上の情報を持っているわけでもなく、同じソースで報道しているだけなのです。BBCとか見るとショッキングだけど結局内容は同じです。でも何せ写真にしても映像にしても容赦ないからな〜。言ってしまえばメンタリティの違いかな、と思うわけです。私って思ったより日本人だったのね(笑)

ウチの業務ですが、一応休む予定もなく、でもこの状態をいいことに割とグータラしています。ネットやTwitterをみて、自分で判断したのは、政府の外出禁止勧告が100kmになったら考えよう、と。40超えた身体は多少被爆したところで、癌になる程度。癌はイヤですが日常の大切さと比べたら、私は今は仕事といつもの日常をとりたいですね。ただ危ないのは身体が発展途上の乳幼児や妊婦。そういう人たちは早めに移動した方がいいのかもしれません。状況は決して楽観視できません。

多少都内を脱出する外国人や、離れたところに実家があって、とっとと移動した人もいますが、今はこういう時期です。離れる人には「元気で」、留まる人には「がんばって」。それぞれの理由を聞いたり、ましてや批判したり質問攻めにしたりする必要はありません。今回の皆とのメールでホント学びましたわい。さー、今日もがんばろー! シャロンのこの曲、いいね。そんなわけで、今日も青空。でもいつもの空とは違って見えますが、音楽はいつも皆さんとともにあります。