100,000年後の安全 放射能性廃棄物処理…フィンランドの場合

今、王子で上映のため私もあれこれ動いている「100,000年後の安全」の配給元UP LINKさんからこんなチラシが届きました。すごい、面白そう!! 「Imagine after TPP」TPPを知ろうという映画祭。

映画は伝えるメッセージが音楽より、より具体的だからいろんな企画が出来ますね。こういう映画祭、私も作ってみたいなー

渋谷UP LINKにて6/1より5日まで。

詳細はここ→http://www.webdice.jp/dice/detail/3496/





ヴィダル・サスーンのこんな映画も。実を言うと昔は英国お宅だった私は、ヴィダル・サスーンが日本に上陸する前から行くたびに買って来て使っていたのでした。誰も気づいてくれてないよねー(笑)。

あっちでは英国風にヴァイダル・サスーンって呼んでたような記憶があるのだが。かっこい、このチラシ!

こちらもUp Linkさん。公式サイトはここ

さてさて、そんなMUSIC PLANTも、映画の上映会は始めてなのですが、「北とぴあフィンランド祭」にかこつけて、こんな作品を上映することになりました。今、ちまたで話題のエキセントリックなこの映画。「100,000年後の安全」。

原子力発電所から出る放射能性廃棄物の処理は,世界的な問題となっているのですが、このままじゃいかん!とフィンランドは世界で始めて、このゴミを地下深く埋めるというプロジェクトの乗り出します。

そしてそれについて学者や専門家がいろいろ語るわけなのですが、これが超真面目で、とてもフィンランド人らしく、めちゃくちゃ笑えるのです。核のゴミは危ないから、宇宙船に載せて宇宙に飛ばそうとか、海底深く埋めてしまおうとか、そりゃあ、もう、いろいろ大真面目に語るわけです。でもどの方法もなんらかのリスクがある、と。そこで彼等は決めた。これを地下深く、もっとも安全な地盤に埋めてしまおうと。

でも科学者によれば、2万年後、氷河期がきて人類はいったん消滅すると言われています。果たして、次に発展する生命体にこの情報を正確に伝えることができるのか?

彼等は考えます。「国連が指定する何カ国語かで情報を記しておこう」「ムンクの絵を貼るっといたらどうだ? あれなら本能的に“危険だ”と訴えかけるものがある」「いやダメだ。今でも昔の遺跡が発見されて“ここは危険、触るな”と書いてあると、考古学者たちは迷わずそこを掘る。だからすっかり忘れられてしまうのが理想だろう」と…

また彼等は真面目に悩むわけです。「もしずっと掘っていて、地底奥深くから前の生命体が作った核のゴミが出て来たらどうしよう」と。ここまでくるともう爆笑ものなのですが、いやはやもちろんこれを笑えなくなってしまった日本というのもあるわけです。そして10万年後、人類は…いや次の生命体は、あの時フィンランド人の決断は正しかった、と判断するのでしょうか。

この映画、監督はもともとアート系の人だったらしく、その映像美たるや本当に圧巻です。冷たい、人類がすべて死滅した後で、冷たい荒野に残る放射性廃棄物施設。

70分ほどの映画ですが、なんと! たったのワンコインで見れるという上映会なのですよ。お得でしょ。で、「スヴェング」、「伝統音楽の巨匠たち」のチケットをお持ちの方はチケットの提示で無料で見ることが出来るというサービスぶり(自分で言う/笑)。一応要予約。こちらのフォームにお名前をぶち込んどいてください(笑)。お待ちしております〜。



ニュースでもさんざん取り上げられてますね。世界で初の放射性廃棄物処理場、オンカロ。