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2013年7月3日水曜日

「最後のマイ・ウェイ」を見ました

試写会のご案内をいただいたので見てきましたよ。今、話題の映画「最後のマイ・ウェイ」。フランスの人気歌手、クロード・フランソワが主人公で、簡単に言ってしまえばフランスで大成功し、アメリカに進出する一歩手前で亡くなってしまった彼の生涯を紹介した映画。面白かった!

なんかフランスづいているよね…最近の私。昨日まではフランスのケルト圏、ブルターニュから来た人と仕事し、今日はなんとフランス映画だよ!(笑) 滅多に好きにならないフランス映画。でも、そうそう「最強の二人」も大好きだったし、もしかしたらフランス語圏とも仕事をしなさい、と運命が導いているのかも?!(ない、ない)

もともと根っからのイギリス好きの私は、フランスは好きな文化圏ではない。でも実は東京に素敵なフランス人の友達が一人居たりする。キングレコード勤務時代からの友達でパトリック・ヌジェさん。奥さまもとっても素敵。しょっちゅう会うわけじゃないんだけど、会えば奥様とは話が止まらないくらい仲良し(笑)。パトリックのことを知らない人は多いだろうけど、パトリックの声を聞いたことがない人はいないんじゃないかな…というくらいパトリックの声はTVのCMなどでよく使われている。ちょっと気の利いた男性のシャンソン声がTVから流れてくる…といったら、だいたい、その主はパトリックなのだ。

あの天才アコ奏者の桑山哲也くんを世に出したのもパトリックで、今でもよく一緒に演奏をしているし、パトリックは長谷川きよしさんとも頻繁に一緒にやっているのだけど、これが、もうめっちゃくちゃ良い。もっと言ってしまえば、「男と女」をあのテンポでやったのはクレモンティーヌがオリジナルではなく、パトリックの方が先だからね(笑) あれは絶対にパトリックのヴァージョンを聞いた日本制作のディレクター@ソニーが、クレモンティーヌにあれを歌わせたに違いないと踏んでいるのだ(笑) 違うかな。

それからパトリックは晩年の加藤和彦さんとも仲が良かった。繊細で素敵なアコーディオンと温かいヴォーカルは日本のシャンソン界でも、ひっぱりだこだ。そのパトリックがコンサートで「マイ・ウェイ」を歌う時「これは実はフランスの曲なんです」といつも紹介していたので、この曲がフランス人の曲だというのは私も以前から知っていた。

そんなわけでこの映画のオフィシャル・トレイラーを見て、すぐに「見たい!」と思ったね。2時間半という長い映画だったので怖れおののいたのだけど(私はホントに集中力がなく、コンサートでも映画でも長いものはとっても苦手)、長いのを覚悟してみたせいもあって、最終的にそれほど長くは感じなかった。ストーリーがしっかりしている映画で、基本的に多少大袈裟な脚色はあるものの、あまり立ち止まらずテンポよく主人公のことが紹介されていく。彼はとても魅力的で、まぁ簡単にいってしまえばありがちなポップスター。寂しがり屋で常に注目されていないと気がすまない。自信があるように見せて、実はコンプレックスのかたまり。

主演俳優さんは、後からみたYou Tubeの画像の本人と瓜二つだ。最近はこういう瓜二つってのが定番なんだろーか。サッチャーといい、英国女王といい、ジョブズの映画といい、みんな乗り移ったみたいにそっくりな人を主演俳優に持ってくる。そして音楽がいいね。明るくて元気なポップス。途中彼が「音楽は心半分/頭半分で作るんだよ」みたいな発言してたのが良かった。そう、頭がよくなくちゃこの世界では勝ち残っていけない。そして敏腕マネージャーのポール氏もいい。ジャーニーの映画のときもそうだったけど、これ見るとアーティストとガッツリとタッグを組んでオイラも世界を制服してみたくもなる。…ってやらないけどね、そんなのね。

なんていうか、そもそもこんな風なポップスターになる人は、どっか頭がおかしいのだわ… その点、先日のブルターニュの皆さんもそうだったけど、まったくもって伝統音楽シーンというのは、まともで素晴らしいと思う。係る皆が、しごく真っ当な人間でいられると思う。

主人公はチビでぱっとしないことを気にして整形を繰り返したり、コンプレックスのかたまりだ。でも彼は黒人音楽のファンだったようで、ロンドン(らしき場所)にオーティス・レディングを聞きに行ったりしている。また解説によれば黒人のダンサーを起用して白人のダンサーと一緒に踊らせたりしたのは、彼が先駆けなのだそうだ。確かに今も昔もパリはそういうところがある。悔しいけど(笑)

それにしてもフランス人はタバコとお酒が好きだなー。劇中、みんながスッパスパ。先日のブルターニュの皆さんも全員が結構ヘヴィーなスモーカーで、食事中もスッパスッパやってた。そうねぇ〜 なんといっても人生を謳歌する方法をフランス人は良く知っているのかも…。

そういえばフランスについて面白い記述を読んだことがある。フランス人はあれだけインテリで民主的な国民性なのに、非情なまでに不公平なエリート集団が未だに社会において幅を利かせているのは何故なのか、と。いわく、その理由は基本的に怠惰な国民性の彼らが、選ばれたエリート上位10%を馬車馬のように働かせておくことで、自分たちがサボっていても国が繁栄するようにしむけているのだ、と。書いたのはイギリス人だと記憶しているけど、なるほど面白いよねー。

そういやゲンズブールの映画も公開になるようだけど、ゲンズブールとかいって、私はまったく興味ないんだよなー。なんでだろ。ま、音楽があわないのはもちろんなんだけど基本的に、あのヘンのアーティストって男尊女卑だからかなー。彼らにとっては綺麗でない女は女じゃないわけでー。ま、綺麗じゃない女も彼らに興味がないから、別にいいのさー、それでー 世の中は上手く出来ているー。

ま、こっちの彼も似たようなもんだけど(爆)



この曲ポップでいいでしょ〜



というわけで、7/20より公開になるこの映画、ぜひチェキラしてみてください。プランクトンさんもこの秋フランスづいてます。こちらのイベントも要チェック