日々いろいろ

先日発表したメアリー・ブラックの再来日ニュースがえらい盛り上がったので、うれしく思う。皆さん、ありがとうございます。ホントに楽しみ。今,アイルランドとあれこれやり取りし、熱血選曲作業中。このCD、キングレコードから4月に発売になります。詳細はまた近くなったらご紹介します。

さて今、話題の話題(笑) いろんな人がいろんな事を書いているが、その中から感動した投稿を3本、ご紹介。

林田直樹さん
「今回の騒動で真っ先に思ったのは、佐村河内守名義の楽曲を聴いて、素直に感動した人たちの気持ちが、どれほど踏みにじられるだろうか、ということである」と始まる、この投稿。本当に素晴らしいので是非読んでみてください。読み終わって、ホッと安心できる。素晴らしい。ありがとう、林田さん。


さすが江川さん、冷静! 


小田嶋隆さん

 「そもそも、誰かの作品に惚れ込むということは、「その誰かについて勘違いすること」を含んでいる。さらに言うなら、作品であれ作者であれ、対象を愛するということはダマされること(あるいはダマされてもかまわないと決意すること)の一部なのであって、その反作用として、自分の感受性に触れるものを「冷徹」に評価している人間(評論家とか)は、作品を楽しむことができなくなるものなのだ」まさに。小田嶋さん、さすが。


私は実はけっこう「文春」は好きで、国際便に乗る前は必ず買うし、読めば毎回「文春らしいなぁ」と楽しませていただいているが、問題なのはそういう文春レベルのものを大ニュースとして騒いでしまう他の媒体だと思う。でもこのことによって、普段音楽聴かない人が音楽とは何か少し考えてくれるといいな、とも思う。もっとも明日は明日で人々はTVが紹介する音楽を何の疑問もなく聞くのであろう。でも私にとっては上記で紹介したジャーナリストの皆さんのように、この事をしっかり伝えてくれる人がいて嬉しく思う。ツイッターでこれらのコラムや投稿を紹介したのだけど、それで流れていってしまうのは残念なので、自分用のメモとしてもここに残しておく。ありがとう,素晴らしいジャーナリストの皆さん。

しかし佐村河内氏の指示書?構成表?みたいなものを見た時、いや、これはすごいパワーだな、と思った。ものすごいパワー。自分のことを人に分かってもらいたい、というすごいパワー。清水さんがティーンエイジャー時代に作ったノートにも似ている。すごい狂気のパワー。そういう意味では彼も十分アーティストだと思う。


音楽はいいよね。作曲家は、他の人にたくさん聞いてもらって、そのことで自分のことを分かってもらえたような、共感を得たように感じる。それが重要なわけだ。
今日、某仕事仲間のおじさんから電話をもらった。おじさんはとっても音楽好きで、ニール・ヤングの大ファンである。音楽の仕事をしているが、それだけでは生活が大変だから、週末はおばちゃんたちに囲まれて、これはこれで楽しそうなバイトをしているが、それで文句を言っているのを見たことがない。いつもポジティブに頑張るおじさんは素晴らしい。うん、これが、それこそジョブズの言う人に「銀行員ではなく詩人になりたいと思わせる」パワーなんだよね。まったく素晴らしいよ、音楽は。


3月に来日する外人9名のビザの書類が到着したのでFEDEXを発送。1通だいたい5000円くらい取られる。フレアークはリーダーあて1ケ所だが、アイオナはすべてそれぞれの住所に送らないといけない。東京にいないとプロのミュージシャンとして成り立たない日本と違って、みんな結構地方に住んでいる。僻地に送ると高いんだ、FEDEXは… まったく経費がかさむなぁ…






イントキシケイトにペッテリ・サリオラ、ご紹介いただきました。紹介するのが遅れた。







アイオナはタワーの店頭で、新作のライブアルバムを展開中。大傑作ですよ〜 買ってね〜 ディスクユニオンさん、タワー渋谷さん、本当にありがとう。







それにしても先の出張で思ったのだが、日本、そろそろヤバイよ…。福島の原発のことちゃんと後始末しないと海外からひんしゅくをかいつつある。実はそれをちょっと今回は感じだ。事故はしょうがない。事故なんだから。でもそのあとの対処や態度が、ホントに問われる。こんなニュースもあるし、ホントに日本にミュージシャン来てくれなくなっちゃうよ。


明日は大雪だそうで、走れないのかと思うとドヨーーーン。昨日10km走ったので今日はお休みし明日走ればいいやと思っていたのだ。明日があると思うのは、よくない。雪がつもると選挙の投票率が心配。選挙はきっと私の大嫌いなあいつが当選するに違いない。あいつは最悪だが、死ぬほどダメだとも思ってない。決定的にイヤなのはそれが今の自民党政権にYESを与えてしまうこと。それがもう絶対にイヤ。再びドヨーーーーーン。ま、いいや。やれることをやったら、あとは自分の仕事しよ。


PS
とか書いてたら、また山口洋がかっこいいので、また紹介。やるなぁ、洋! 
「アスリートは国民の期待など背負う必要はない。自分のために闘って欲しい。そして誰かが誰かに作曲を依頼したとしても、作品そのものには何の罪もない」こちらへどうぞ。そしてニューアルバムは出すことにしたらしい。良かった。楽しみだ。これで世界がまた良い場所になる。

PPS
吉松隆さんもいい。「彼の実像がいかがわしい卑小な男であればあるほど、そして共作者が気の弱い無力な人であればあるほど、この2人の間に生まれた「1時間以上にわたってなぜか人の耳を引きつけ、18万の人を虚構のロマン世界に誘い込んだ音楽」の誕生の秘密には(困ったことに)改めて「嫉妬」を覚えざるをえないのもまた事実なのである」