それにしても男の人は車とかバイクとかみたいな乗り物と、セックスが大好き。映画のテーマソングで同じ歌が何度か流れていたけど、私的には気分はRCサクセション「雨あがりの夜空に」。男子にとってバイクと女は一緒なのだ。こんな夜にお前に乗れないなんて〜♪
まぁ、言葉で説明すると単なるエロ話になるだけなんだけど、テレクラでひっかけた素人女性とハメ撮りを目指し、そのやり方/内容の充実度について、独自のルールを作り(左下の画像を参照)、加算したり減算しながら、6人の監督が勝負を競うという内容。自分たちで考えたくだらないルールが最終的に自分の首をしめていく結果になり、ホント「ばかっ」と言いたくなる、ヘンなドキュメンタリーだ。
タッチが「水曜どうでしょう」に似てんだよね。車で走って行く時、前方からではなく後ろからとらえていく映像なのも、「どうでしょう」っぽい。なんでこんなくだらないことに必死になるのか、そのバカさ加減、くだらなさ加減も、すっごく「どうでしょう」っぽい。
あまりにくだらないルールの数々 |
真っ先に思い出したのは、あの木村香苗被告。そしてそういう人は申し訳ないけど、自分がデブだとかブスだとかいう事について非常に鈍感だ。そういう女性が登場すると映画館の中からも笑いが起こり、正直それについては辛いと思ったのだが、でもそういう女性蔑視とも取られかねない部分も、監督であるカンパニー松尾さんのインタビュー小冊子に書いてある言葉で納得できた。
面白い、と思う反面、表裏一体で「しんどい」と思わせる部分もあるから面白いんだ、と。確かによくよく考えれば、金銭目的で知り合ったのにもかかわらず「レースをしていて勝ちたいんだ」というと女性たちは協力してくれたり、母親のような態度で接してくれたりする。男性側はひたすら女性側に優しくし、セックスを「させてもらう」。女の私ですら「こんなブスな女に…」「すっごいデブ…」とか思ってしまう相手にもすごく優しくする。そりゃーそうだよね。お金を払っているとはいえ「やらせてもらう」わけだから。裸とかセックスを見る、ってリスクがある、ということ。そこを理解しないといけない。
でも実際、彼女たちもまさか劇場で笑われている、とは思ってないだろうな…と。その点が辛いけど、ただあれも監督に言わせると彼女たちの一面であり全面ではない、と。彼女たちが傷ついているかというと、撮っている時点では誰も傷ついていない、AV撮ってるって分かっているし、彼女たちの人生はそこにちゃんとある。そこがAVを素人で撮る面白さだ、と。
…と、まぁ、いろいろ良い事を言っているのに最後に「でもAV監督の戯れ言ですから」ってのもいい。監督いいよー でもまさかこんなにヒットして全国でやれるようになるとは思ってなかったらしい。
このドキュメンタリーの要は、6人の男たちの、あわれなゲームの勝ち負けへのこだわりだ。その面白さに比べたら、素人くさいナレーションや、走ってるだけでかなり長く続く高速道路のシーン、そしてご褒美という設定のボールガールとのやり放題や、心あたたまるエピソードという立ち位置の「おまもり」は、正直まったく面白くない。あのヘんをぐっと削って,時間を短くし、ナレーションを良いものにしたら、うんと良い映画になったと思う。
それにしても世の中がこれだけセクハラ問題が話題になっている中で、東中野のポレポレだけは昨晩、男たちのヘイヴンに見えたね。上映の後、監督/出演者の一人と、AV女優さんのトークショウもあったけど、シャイだという監督は一方的に次のイベント?の告知をして去っていった。AV女優さんは営業っぽく、プロフェッショナル。客や監督にのぞまれている立場を充分理解していて頭の良さそうな、綺麗な人だった。スナックの売れっ子ママみたい。
しかし男は本当に可哀想な生き物だな、と思った。セックスにおいては残念ながら、どんなにブスでも女が主導権を握る。ゲームのボーナス得点ゲットに「一番気持ちいい?」と聞いて、女に「一番」と言われれば1ポイントゲット、というのがあったが、監督側があんなに頑張っているのに女は「うーん、3番」とか「彼氏の方がいい」「下から一番」とか言いたい事言っているのを見ると…(以下自粛)
帰りの電車で同じ車両に乗った男どもが全部バカに見えたよ…(爆)しかしAV業界こそYou Tubeなどやネットメディアに押されて不況の嵐だと思うんだけどね。面白いクリエイターの人たちがいるんだねー。
帰りの電車で同じ車両に乗った男どもが全部バカに見えたよ…(爆)しかしAV業界こそYou Tubeなどやネットメディアに押されて不況の嵐だと思うんだけどね。面白いクリエイターの人たちがいるんだねー。
ウチのお化けトマト…食べても食べてもあるんですけど。自慢のベランダです。