猫の言葉社新刊「いつまでも大切なもの」

ユニークなフィンランドの絵本を何冊も出されている猫の言葉社さんの新刊。やった! 稲垣さん、またもや新刊おめでとうございます。

これ絵…というかアラビアの食器などもやっている、セラミックアーティストさんの作品なのである。

3つのお話が書かれているんだけど、どれもあったか。特にぐっときたのは捨てられた洗濯機の話。

ウチで20年以上活躍してくれた2層式の洗濯機を思い出す。知人から学生時代にもらって、それをずっと使ってきた。手放したのはつい2年くらい前。今の場所に引っ越してくる時だ。3万円ちょいで買った新しい洗濯機は全自動で、すべてスイッチ一つで洗濯ものがあがってくるので、びっくりしたもんだ。今の主婦って楽してるよ! この忙しいオレが2層式で頑張ってたのに!  あの洗濯機のことを思い出した。業者が来て引き取られていったけど。あの洗濯機はどうなったのだろうか。

オレの人生、自分の洗濯機はおそらく2台だけだ。今持っているやつが壊れなければ、だが。あの2層式、懐かしい。ホントに頑張ってくれた。1つ1つのプロレス(下洗い、本洗い、脱水、すすぎ)を自分でやるのが楽しかった。が、そのたびに自分のデスク仕事が中断されるから、やっぱり大変は大変だった。音も大きかった。

稲垣さんとこの本は、どれもいいです。特に稲垣さんの留学紀。70年代の留学もの。今よりうんと面白いよ。必読です。