悔しい時に聴く歌

この映画のテーマ曲で、映画観てる時に聞いていいなぁ、と思ったらダミアン・デンプシーだった。もちろんダブリンの大スターである彼のことはずいぶん前から知っていたけど、この曲聞くまでは彼の音楽はどうもピンとこなかった。



音楽のフル・ヴァージョンはこちら。なんか悔しい気持ちの時に、この曲聞くと元気になれる。いいんだわ、ダミアン・デンプシー。




メアリーはスコッチが大好き。
ボトルを家に隠して
チャットショーやメロドラマを見る。
そんな風にして失恋をなんとかする。

マイケルは失業中。暗闇に沈む気持ち

髭もそらずに、部屋はぐちゃぐちゃ。
ちゃんと服を着る日がいつか来るのか

スティーブは自分を痛めつける。

自分がうまく表現できないんだ。
彼は暴力に消費されてきた。
彼の父親が彼の年齢の時そうだったように。

リタの小さな子供は、愛くるしい小さな微笑みを浮かべる

でも彼女の父親にとって、そんなことは意味がない。
何故かというと彼は彼女に会ったことがないからだ。

僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。

僕らは生きる、もう1日だけ戦い続けるために。

ジョーイはギアを入れることはなく、半年も綺麗なままだ。

彼は人生に飽きてきたが、なんとかここに踏みとどまる。

マギーは椅子に座って、楽しそうに揺れる。

ケトルでお湯をわかし、彼女は微笑みを得る。

僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。

僕らは生きる。もう1日だけ戦い続けるために。
僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。
僕らは生きる。もう1日だけ戦い続けるために。

僕らは強くなる。すべてのことから

僕らは強くなる。そうじゃなければ落ちるばかりだ。
僕らは強くなる。すべてのことから
僕らは強くなる。そうじゃなければ落ちるばかりだ。
僕らは強くなる


でもこういう歌手ってホント微妙。ローカルにあまりに強いものは世界に一気に羽ばたかない運命にある。たとえばメアリー・ブラックなんかも微妙にそんな位置にいる。グレン・ハンザード率いるFramesなんかもそのさいたる例だった。グレンが世界に羽ばたいたのはFramesではなく、残念ながら映画「Once」のせいだ。

ダミアンも、そういう匂いをすごく感じさせる。彼の歌はすべてがダブリンで、ダブリン子にしか分からないことをたくさん歌っている。なので世界に行くのは難しいだろうと思うんだけど、実際どうなんだろうね。日本とかで受ける可能性があるんだろうか。

下のライブ映像をみつけ、ふーん、それでもロンドンではShepherds bushでやるんだ、と思った。もっとも来てるお客はすべてアイリッシュ、しかもダブリナーだろうけど。

こうやって顔をくしゃくしゃにして歌うのが看板らしく、よくグラーダとか若い連中が物まねしてくれるんだよな…(笑)



ダミアンのこの曲が入ったCDと、グレン・ハンザード率いるフレイムズのライブ盤。これ、めっちゃいいんですよ。一時狂ったように聞いていた。圧巻です。