ペッテリ・サリオラ、すごいギターの秘密

Photo by Naoki Fujioka

ペッテリの来日もやばいことにもうすぐ。ホントに時間がたつのは早いです。この前まで、このツアーの企画してたと思ってたのに… ツアーの準備は長くてイバラの道ですが、発表から本番まではホントにあっという間に終わりますね。

来日前に、まぁペッテリ・ファンの皆さんはもうとっくに知っていることでしょうけど、彼のギターの秘密を少しここで紹介してみたいと思います。と言っても私も専門家じゃないので、実はサッパリ???!?なのですが。

ペッテリのギターですが、これ、やはり彼用の特別なモデルです。普通のギターであれをやろうとすると壊れますからね。要注意。特にボディですが、ホールの上の部分は、実は特別に板が厚くしてあるらしい。だから強いベースドラムの音が出せる…というか、ベースドラムの音が出せるくらい強く叩いても大丈夫、ということになっているそうです。ふむ。

何せこのドイツ製のカスタム・モデルに行き着くまで、ペッテリも5、6台壊しているそうですから、ペッテリの真似をする人は気をつけてください。今のこのギターになってから5年目くらいらしい。

そしてこのキックを叩く音は、ギターの普通の音とは別のラインを通って、ペッテリの足元のミキサーの別チャンネルに行くという仕掛けになっています。(ペッテリのギターから出ているシールドみると、すごく太いでしょ。それにはそういう理由があるんです)

他にもあれこれエフェクターやペダルの説明をしてますが、私にはまったく理解????



まぁ、でもこのペダルやミキサーが無しでも、こんな風にかなり生の素っ裸なままでバンドサウンドになるんだから、やっぱりすごいですよね、ペッテリは。

ちなみに下のモノクロの映像がペッテリの典型的コンサート、オープニング部分。いかにもマイケル・ヘッジズ?なSTOMPから始まり、そのあと自分のことを自己紹介する曲へ。

「僕のコンサートに初めて来た人いる?」とか言いながら、フィンランド語ですが「最初ロックバンドがやりたかったんだ、髪の毛が長いバンドを」とか言って、帽子を取ります。でも髪の毛がないのでここで軽くお客さんの笑いもゲット。そして「クラシックギターを習い始めたんだ」とか言いながら、あれこれデモンストレーション。最後は「バンドを組もうと思ったけど」…と後ろを振り返り「友だちがいなかった」だから「バンドの音を自分1人で出そうと思った」

これがキック、これがハイハット……とギターでドラムの音を出していきます。「そして自分で歌いはじめた」かっこいい!

そのあとは圧巻の「Prime」へと続くわけですが、この10分ほどの映像。かなり説得力あるんで、ぜひ見てください。コンサートに行こうかなー、どうしようかなーと迷ってる人、是非! 



ペッテリに影響を与えたマイケル・ヘッジズですが、初めてマイケル・ヘッジズの曲を聴いた時、ペッテリはそのままギターを持って家に立てこもり、何日も練習にあけくれたんだそうです。ついに家の中にある食べ物が底をつきて食べ物を買いに外に出る必要が出るまでそれは続いた。そのくらいショックだったらしいですよ。

ペッテリのお家は何代も続く音楽家の家庭で、親戚から親からみんながみんなミュージシャン。従姉妹から何から今でもプロなのは15人だったけか…。あんな小さい国で、多くのミュージシャンにとってプロとして食べていくのは至難の技なんですから、ホントにすごいことですよね。そんな恵まれた環境なわけですが、ペッテリのすごいところは、音楽の素養に恵まれたということよりも、ここと極めたところに集中していく力だと思うんですよね。あれは相当練習してますわ。マジで。っていうか、こういうすごく簡単にやってみせてるテクニックだって、ペッテリは相当練習を積んでいるんです。よくどうやって弾いているか聞かれて「いや、そんなの無理だ」と言うインタビュアーにペッテリは「でも、ものすごーーくゆっくりやれば誰だってできるんだよ」と言ってのけてました。うむ、なるほど… つまりそういう努力をすればいいって事なんですよね。でも、それが普通の人には出来ない。ペッテリ見ていると、やっぱり相当な努力家だよなと思います。いや、もちろん持って生まれた才能もすごいんでしょうけどね。

Wake Me Up Before You go go ..  このポップな曲をあれこれいじって、こんな風にもっていってしまうペッテリはすごい。



これについてはアコギマガジンさんのチュートリアルがあるので、こちらも参考にしてみてください。







ペッテリ・サリオラ、来日はもうすぐ。一応4月末日までチケットの通販は受付ようと思っていますが、ツアーが近づくと個人オフィスのMUSIC PLANTはスーパー忙しくなってしまうので、すみませんが、皆さん、早めに買ってください(笑)。よろしくお願いいたします。

公演はあちこちソールドアウトになってますが、5/8(金)吉祥寺、13日の京都、14日の福岡など、まだまだ絶賛チケット通販中。詳細はここ