本日ポール・ブレイディ御大の68歳の誕生日。うーん、気合の入った1日でした。御大、すごいよなぁ、68歳でも仕事してんだもん。私は…もうとっとと引退したい…と思いつつも、今日もせっせと仕事,仕事。忙しいよ。
そんな中、ミーティングとミーティングの間、時間がうまくあいたので、途中映画も見たよ。やっと見れた話題の「バードマン」。世間じゃ賛否両論らしいけど… こういう映画、私は「大好き」な方です。うん、非常に良かった!
まず何がいい、って全体のトーンがめっちゃかっこいいんですよ、この映画。というのも音楽が最高にかっこいい。基本ドラムだけなんだけど、めっちゃくちゃクール。そして…まるで1テイクで撮っているいるような長い長い長〜いショット。それが緊張感をかもしだし、だんだん自分が主人公に憑依しているような気分になる。
あと、これ、シリアスな映画のようでいて、実はかなりのブラック・コメディだね。そこがもうなんとも味わい深い。でもこれがダメだという人も多いだろう、というのも一方で理解できる。そんな不思議な映画だ。
主演の彼の他、エドワード・ノートンの嫌味な役者っぷりも良かった。娘役の彼女も可愛かったし。
いろんな意味にも取れるストーリー。終わり方がすっきりしない、と言う人もいるかもしれないが、私はこういうヘンな終わり方も大好き。娘の表情から察するに、いずれにしてもハッピーエンドだと思う。
そして何度も言うが、全体をドラムソロのかっこいい音楽が流れる。いやー これがホントにかっこいい!!
正直、私が付き合っているミュージシャンの頭の中も、おそらくこんな感じだと思う。彼らはいつも狂気と正気の間を彷徨いながら生きている。だからこそ彼らには音楽があるのだが。
特にこの話にように人気が出たりするような商売であれば、もっとひどい。自分はこうだ、と信じたいが、信じられない。いつも頭の中で疑いの声がする。そもそも人気なんて…ヒット作なんて…まるで実態のないもの。しかし注目されたりすることに取り付かれた彼らは、人に見てもらえないという寂しさに絶対に絶えられない。そんなグルグルした感覚。
つくづく自分は凡人で良かったと思う今日このごろ。そしてこの映画は良いと思ったのだった。何かを作るのであれば、映画であれコンサートであれ、かっこよくなきゃダメだよね。
夜は業界内の集会へ。興行ってあれこれ言っても結局はブッキング能力の勝負だと思う。どんなに面白いアーティストを持ってこれるか。それにつきる。今やお客さんは「ちょっとおもしろそー」くらいじゃ集客できない。いや、集客は出来るかもしれないけど、お金は払ってもらえない。
そして、それが出来ないからウチなんてどうやって無名のアーティストを育てるか、というところに行き着くわけで。でもそれだって規模が小さいからなんとかやれているだけであって… いずれにしても音楽業界、ホントにイバラの道です。私だっていつまで続けられるかまったく分かりません。
音楽の仕事をする人が自分の周りからもどんどん消えてしまうのが、ほんとうに心配。でも、もっともあと5年もたたないうちにきっと「音楽の仕事してるけど、食えないから普通の仕事もしてます」って人がすごく増えるだろうし、一方で「普通の仕事してます、でも音楽の仕事は趣味で時々」みたいな人も、うんと増えると思う。そうなったらなったで業界内はもう少し柔軟になって、いろいろなことがやりやすくなるかもしれない。今はみんな先が見えないから不安は不安だけど… 不安は昨日今日始まった事じゃないしね。ま、前向きに行きましょう!
そんな中、ミーティングとミーティングの間、時間がうまくあいたので、途中映画も見たよ。やっと見れた話題の「バードマン」。世間じゃ賛否両論らしいけど… こういう映画、私は「大好き」な方です。うん、非常に良かった!
まず何がいい、って全体のトーンがめっちゃかっこいいんですよ、この映画。というのも音楽が最高にかっこいい。基本ドラムだけなんだけど、めっちゃくちゃクール。そして…まるで1テイクで撮っているいるような長い長い長〜いショット。それが緊張感をかもしだし、だんだん自分が主人公に憑依しているような気分になる。
あと、これ、シリアスな映画のようでいて、実はかなりのブラック・コメディだね。そこがもうなんとも味わい深い。でもこれがダメだという人も多いだろう、というのも一方で理解できる。そんな不思議な映画だ。
主演の彼の他、エドワード・ノートンの嫌味な役者っぷりも良かった。娘役の彼女も可愛かったし。
いろんな意味にも取れるストーリー。終わり方がすっきりしない、と言う人もいるかもしれないが、私はこういうヘンな終わり方も大好き。娘の表情から察するに、いずれにしてもハッピーエンドだと思う。
そして何度も言うが、全体をドラムソロのかっこいい音楽が流れる。いやー これがホントにかっこいい!!
正直、私が付き合っているミュージシャンの頭の中も、おそらくこんな感じだと思う。彼らはいつも狂気と正気の間を彷徨いながら生きている。だからこそ彼らには音楽があるのだが。
特にこの話にように人気が出たりするような商売であれば、もっとひどい。自分はこうだ、と信じたいが、信じられない。いつも頭の中で疑いの声がする。そもそも人気なんて…ヒット作なんて…まるで実態のないもの。しかし注目されたりすることに取り付かれた彼らは、人に見てもらえないという寂しさに絶対に絶えられない。そんなグルグルした感覚。
つくづく自分は凡人で良かったと思う今日このごろ。そしてこの映画は良いと思ったのだった。何かを作るのであれば、映画であれコンサートであれ、かっこよくなきゃダメだよね。
夜は業界内の集会へ。興行ってあれこれ言っても結局はブッキング能力の勝負だと思う。どんなに面白いアーティストを持ってこれるか。それにつきる。今やお客さんは「ちょっとおもしろそー」くらいじゃ集客できない。いや、集客は出来るかもしれないけど、お金は払ってもらえない。
そして、それが出来ないからウチなんてどうやって無名のアーティストを育てるか、というところに行き着くわけで。でもそれだって規模が小さいからなんとかやれているだけであって… いずれにしても音楽業界、ホントにイバラの道です。私だっていつまで続けられるかまったく分かりません。
音楽の仕事をする人が自分の周りからもどんどん消えてしまうのが、ほんとうに心配。でも、もっともあと5年もたたないうちにきっと「音楽の仕事してるけど、食えないから普通の仕事もしてます」って人がすごく増えるだろうし、一方で「普通の仕事してます、でも音楽の仕事は趣味で時々」みたいな人も、うんと増えると思う。そうなったらなったで業界内はもう少し柔軟になって、いろいろなことがやりやすくなるかもしれない。今はみんな先が見えないから不安は不安だけど… 不安は昨日今日始まった事じゃないしね。ま、前向きに行きましょう!