映画「私に会うまでの1600キロ」を見ました


これ実はツアー中に見たんだよね。ツアー中に見る映画って実はものすごく効果的で、ツアーの心配ごとでいっぱいになった頭をクリアに出来る最高のチャンスなのだ。だから私はよくミュージシャンを映画に誘う。

が、うーん、正直いまいちでした。「私に会うまでの1600キロ」 ツアーを忘れるほどドラマチックでもなかったし、見ている間ものめり込めなかった。っていうか、ツアーにおける心配事が重すぎたんだろうか。

荒れた人生を送ってきた主人公が、人生はリセットするためにウォーキングに出掛けるという、実話の映画化。すごいよね。まったくアウトドア派ではなかった主人公が、いきなりこんなのにチャレンジする。が、私にとっては根本的に人の人生はこういう事でリセット出来るのか、という事がとっても疑問なのだ。原作本があるみたいなので、原作を読まないとなんとも言えないけど、私は人生はイベントではひっくり返らないと思うんだよね。そういう気持ちが自分の中にあるせいか、なんだか私は感情移入できなかった。自分探しというのにも、なんか同情できない。

でも映画内での景色は綺麗だったな、という事を思いだす。そして大好きなフレアークのパブロと一緒に見たことも。ありがとう、パブロ。終わったあと二人で「いまいちだったね」で一致した。パブロはWildはWildでもショーン・ペンの「Into The Wild」をあげて、あれに比べると全然だよね、とも言っていた。確かに「Into The Wild」は最高の映画だった。Happiness is only real when shared...あのスーパー名作品とこれとでは比較のしようがない。そういや、パブロが映画館に貼られてたポスターを見て「ヴィンセントが教えてくれたこと」を見たんだけど、すごくいいんだよ、と言ってた。早く見に行かなくちゃ!