フレアーク・グローバルオーケストラ,終わった!

しかし13日、14公演、29日間…通常の外タレにはありえない長い長いツアー。呼んでくださった民音さん,本当にありがとう。そして、今朝、みんなが帰国して、そのツアーが終わった。こんなに長いツアーは初めてだったよ…そして、たぶん二度とないと思う。ツアーはいいよね。大変だけど、終わらない事はないからね。

それにしても疲れた。今は、終わって嬉しい。自由って最高!!…と心から思っています。明日から寂しく感じるのかな… でも、2,000人クラスのホール・ツアーだったから、とにかく重大な責任から開放された。ホッ…

でも12名のミュージシャン、今回、毎日一緒にいたわけだけど、会えなくなって一番寂しいのはトゥッチーです。バジリーの創始者で伝説のフィドラー。今は実は病気であんまり調子が良くないんだけど、それでも演奏のすごさの片鱗が時々垣間見えて、ホントに素敵だった。ホントに天使みたいな人だった。

今回私もジプシーの人たちとこんなに親密に一緒にいたのは初めての経験で、最初はすごく心配してたんだけど、シンティである彼らは英語も結構大丈夫だし、時間にとにかく正確で集合時間にも絶対に遅れず。ホントに私は助かった。手がかかるのはどっちかというと…以下自粛(笑)

楽屋でデレデレダラダラしがちなフレアーク本体のメンバーと違って、彼らは行動もテキパキ。いつも行動がかっこいいんですよ、ホントに!


 そしてトゥッチーといえばコーラ。コーラが大好きなトゥッチーは車内販売も大好き。ちなみにジプシーの人たちは何があっても動じないんだけど、飛行機と台風は苦手なんだよね。すごく台風のことを怖がって、あれこれ心配していたのが、ちょっと可愛かった。青森に電車で行くには幾らかかるんだ、とジーノに聞かれた時はちょっとおかしかったなぁ… でもその感覚、なんだかすごく分かる。彼らは人間としてのステージが高い。
 演奏がしたいと彼らは言うんだけどロマパブが見つからず。アイリッシュパブのテンプルバーさんに演奏場所を提供いただきました。ありがとうございました。ギネスを飲みながら弾くよ。
歌った時の声が良かった、すごかった。貴重!







シンティ・ジプシーにはロマと違って文字を書ける人が多いんだって。これは音響スタッフのハナちゃんのためにみんなで寄せ書きした誕生日カード。

「花」って書いたのはジーノ。ジプシーのみんなは頑張って自分の名前を日本語で書いた! そして…トゥッチーの右下のサインが素敵すぎるーーー♡♡ TUCSI!!

ピーターによるとトゥッチーのお母さんはすごくリベラルでかっこいい伝説のジプシーだったんだって。トゥッチーにもそういうスピリッツが引き継がれているんだって。

アイリッシュ・パブの帰り道、一緒に歩きながら「本当にすごい演奏をありがとう」と話しかけたら「マリウスのフィドルは上手いなぁ。どんな楽器でも自由に弾けるし。彼は現代のモーツアルトだと思う」とかトゥッチーがポツリと言ってたのが、泣けた。トウッチー、ありがとう。音楽の素晴らしさはずっとずっとあなたの中にあります。

しかし本当に今回のこの大ツアーを企画してくださった民音さんに大感謝です。もちろん売り込んだのは私なんだけど、基本,今回の立場としては単なる雇われツアマネですから、ブログなどにもこうやって情報を流すことを快く許可してくださったのにも本当に感謝です。ありがとうございました。

ピーターもシルビアも本当にありがとう。今回も、いろいろ楽しませてもらったわ…ユーモアのセンスって大事だよね。そしてパブロ。パブロがいなかったら、このツアーはすべて不可能だった!! パブロは日本人スタッフの評判も一番で私にとっては自慢のミュージシャンなんです。ホントにありがとう。私よりうんと若いパブロからはいつもたくさんたくさん学ばせてもらっている。それからフレアークのオリジナルメンバーでもあるスタン。ホントに落ち着いていていつも迷惑をかけないようにものすごく気を使ってくれて、すっごく優しい人だった。

そして、ポッピー。ギター、かっこよかったよな! ポッピーはFacebookが大好きで、実はツアー中、私たちは水面下、FBメッセンジャーでしょっちゅうメッセージを交換していた。そしてジーノとゾンゾの兄弟もホントに可愛かったね。ジーノはひょうきんな感じで実はあまり目立たないんだけど、ギターがすごくいいんだよね。ゾンゾなんてほとんど何もしゃべらないんだけど、いつもニコニコ。兄弟萌え、って感じ。いつも一緒で、なんか可愛かったなぁ!! パーカッションのアンタルにも最高に楽しませてもらったなー。いつもチャカチャカなんだか落ち着きがない人だったけど。インドネシアから来て今はドイツに住んでいるルルクも良かった。すごくアーティな人で気がつくと色ペンを並べて絵を描いたりしてた。それがとても素敵だった。そして、ずば抜けた才能のマリウスにはいつもびっくりさせられた。あのレベルの人が1人いるだけでバンドのサウンドがぐっとしまる。最後の秋田ではついにステージ上でフィドルを弾いたね。正直この仕事してて20年やってても、あれだけすごい音楽の才能に出会えることはほとんどない。なんか理屈とか越えて、超圧倒的。ものすごい音数。今、実は彼のソロプロジェクトをやれないかとあれこれ考えている。ウチとしてもジャズやりたいんだよね。それにしてもマリウスには、ほんとに音楽の神様が付いていると思うわ…2年後のMusic Plantに注目しててください。(たぶん)

そしてエリック。ほんとにおつかれさま。今回のツアー中、喧嘩もたくさんしたけど、またさらに仲良くなれたと思う。ホント、こんな小娘にガミガミ言われてイラっとくる事もあっただろうけど、よく我慢してくれた。ありがとね。でもって私もエリックに…謝られるとちょっとクラッとくるんだよね。だって90年くらいにコンサートに行ってお客として見た、あのケンソーもカバーした伝説のバンド、フレアークのリーダーのエリックなんだから! 器のでかい、ホントにものすごい人だと思う。ありがとう、エリック! 今回は前回よりも多少優しい気持ちでツアーを終えることが出来たかも(笑) 

ってな総括で、とにかく次に行かないと。ポール・ブレイディが10/8には来ちゃう…ほんとにやばい! チケット申込/通販,お待たせしていた皆さん、すみません。今、あわてて処理しています。ご案内メールをご確認ください。



ポール、もっと可愛く言えばいいのに…♡ 来日の情報はこちらですよ