外国のアーティストを日本のマーケットに紹介したいんだという相談を時々受ける。だったら呼ぶのが一番。というか、最近はCDリリースしただけじゃ、何も始らないし、そもそもCDリリースも呼ばないと検討してもらえない。自分でCD出せばまた話は別だけど、インディーズじゃ、そのアーティストがまな板の上に載らない。つまり自分が本当にやりたいなら、自分で最初に投資することが結構大事だと思う。
こういう話って、誰かがお金出してくれるのを待っていると、いつまでたっても決まらない。鶏/卵議論になっちゃう。それよりも「とにかくあなたが手伝ってくれようが、手伝ってくれまいが、私はやります。だから是非そちらも検討してください」って覚悟でプレゼンしないと、周りが動かないんだよね。逆にこっちが呼ぶって先に決めちゃえば,周りはなんとなく巻き込まれて、うまく行ってしまうことも多い。要は人を動かしたいと思った時、自分が自らリスクを取れるかってこと。私は自分でもリスクを取りたいし、またリスクをとる人を尊敬する。
ナヌークのことよく人から褒められるし、野崎さんどうやって無名のアーティストを育てるんですか?とか聞かれるけど、いや,どうやるも何もまずは「やる」って自分で決めることだって。だけど分からない人には、この重要性が理解してもらえない。
それよりもナヌークが大学のイベントに決まる、すごいねって褒められる。映画も映画祭でかかる、すごいねって褒められる。でも私にとって、これらの事は先方に売り込んで、それが決まったという以上の事でも以下の事でもない。この時点では、褒められるべきは私ではなく、決めてくれた大学であり映画祭なのだ。私を褒めるなら、大学よりも前に、映画祭よりも前に、このバンドをやると決めた私の勇気を褒めてほしい。
……なんて事を畔柳ユキ隊長にグチったら、それを分かる人は少ないよと説教された。はい、すみません。ユキ隊長もラモーンズ・ツアーを自ら仕掛けてる。すごい。
やっぱり自分で決めないとダメだよね…とか思ってたら隊長がNUMBERに載ったキング・カズのイチロー選手についてのインタビューのことを教えてくれた。さすがキング・カズ。言葉の重みが違うわ…「自分は飽きるっていうのがわからないんです。飽きるのが不思議。僕にはこれしかないと思っているからですかね」だって。あーもう私なんて飽きちゃって,飽きちゃって早くこの仕事辞めたいってそればっかり思っている。っていうか、最近ホント音楽の仕事に限界感じている。どっか山に籠って自給自足生活みたいなことをしたいな、とかマジで考える。でも東京の事務所の契約をあと5年(ここは2年ではなく5年契約なんです)延長したので、東京でなんとかあと5年は働かねばならない。確かに「私にはこの仕事しかない」って気持ちはないでもない。しかし仕事は…現状ホントに厳しすぎるのだ。
「欲張りだからですか?」という記者の質問に再びキング・カズ。「欲張りでもあると思いますね。おばあちゃんが若い時に『もう早く死んでもいい』って言ってたのに、90歳になったときに『まだ生きたい』って言っていましたが、自分もそれと一緒じゃないかな」
イチローの記録について、あれこれコメントを言うやつがいたことについて
「重要なのは議論になることなんです。その話題でみんなが酒を飲むとか賑わうとか、興味をしめして盛り上がる、議論して時間がつぶせるというのが大事だと思います」
「震災マッチでの僕のゴールも八百長だろうってネットで言われたようですが、みんなが興味もってそのことについて話しているっていうのが嬉しい。張本(勲)さんの発言の時もどんなことでも」
失敗の積み重ねについて「その時失敗だと思っていても、あとから思ったら成功だと思える、そういうふうに変えていける力がイチローさんにはすごくあると思う。上にいく人というのはそういうことですよ」
私は「上にいく人」ではないけど、それはすごく分かる。確かにオレの仕事にも有り難いことに大きな「失敗」はない。赤字はあるけど「失敗」はないのよ。これがこの仕事のいいところで、また次につなげられれば、それは成功なんだわ。手応えさえ感じられれば、それでオッケーなんだわ。例え赤字だったとしても。それは音楽の仕事の素晴らしいところだよね。
あーーー 響きまくり! キング・カズ最高。イチロー最高。仕事がんばろ。現在ウチのライブ公演は以下の通り。皆様、よろしくお願いいたします。
10月 ロビン・ヒッチコック来日公演(東京のみ) 本日チケ販売締め切ります
11月 辺境の歌コンサート with 松田美緒、ナムガル、ナヌーク(残券わずか)
11月 THE MUSIC PLANT20周年公演 with ヴェーセン、ルナサ、ナヌーク
12月 ウォリス・バード来日公演(東京,京都)
さて、今日もしゅっぱーつ。今日も意識高い系のワンコで!
こういう話って、誰かがお金出してくれるのを待っていると、いつまでたっても決まらない。鶏/卵議論になっちゃう。それよりも「とにかくあなたが手伝ってくれようが、手伝ってくれまいが、私はやります。だから是非そちらも検討してください」って覚悟でプレゼンしないと、周りが動かないんだよね。逆にこっちが呼ぶって先に決めちゃえば,周りはなんとなく巻き込まれて、うまく行ってしまうことも多い。要は人を動かしたいと思った時、自分が自らリスクを取れるかってこと。私は自分でもリスクを取りたいし、またリスクをとる人を尊敬する。
ナヌークのことよく人から褒められるし、野崎さんどうやって無名のアーティストを育てるんですか?とか聞かれるけど、いや,どうやるも何もまずは「やる」って自分で決めることだって。だけど分からない人には、この重要性が理解してもらえない。
それよりもナヌークが大学のイベントに決まる、すごいねって褒められる。映画も映画祭でかかる、すごいねって褒められる。でも私にとって、これらの事は先方に売り込んで、それが決まったという以上の事でも以下の事でもない。この時点では、褒められるべきは私ではなく、決めてくれた大学であり映画祭なのだ。私を褒めるなら、大学よりも前に、映画祭よりも前に、このバンドをやると決めた私の勇気を褒めてほしい。
……なんて事を畔柳ユキ隊長にグチったら、それを分かる人は少ないよと説教された。はい、すみません。ユキ隊長もラモーンズ・ツアーを自ら仕掛けてる。すごい。
やっぱり自分で決めないとダメだよね…とか思ってたら隊長がNUMBERに載ったキング・カズのイチロー選手についてのインタビューのことを教えてくれた。さすがキング・カズ。言葉の重みが違うわ…「自分は飽きるっていうのがわからないんです。飽きるのが不思議。僕にはこれしかないと思っているからですかね」だって。あーもう私なんて飽きちゃって,飽きちゃって早くこの仕事辞めたいってそればっかり思っている。っていうか、最近ホント音楽の仕事に限界感じている。どっか山に籠って自給自足生活みたいなことをしたいな、とかマジで考える。でも東京の事務所の契約をあと5年(ここは2年ではなく5年契約なんです)延長したので、東京でなんとかあと5年は働かねばならない。確かに「私にはこの仕事しかない」って気持ちはないでもない。しかし仕事は…現状ホントに厳しすぎるのだ。
「欲張りだからですか?」という記者の質問に再びキング・カズ。「欲張りでもあると思いますね。おばあちゃんが若い時に『もう早く死んでもいい』って言ってたのに、90歳になったときに『まだ生きたい』って言っていましたが、自分もそれと一緒じゃないかな」
イチローの記録について、あれこれコメントを言うやつがいたことについて
「重要なのは議論になることなんです。その話題でみんなが酒を飲むとか賑わうとか、興味をしめして盛り上がる、議論して時間がつぶせるというのが大事だと思います」
「震災マッチでの僕のゴールも八百長だろうってネットで言われたようですが、みんなが興味もってそのことについて話しているっていうのが嬉しい。張本(勲)さんの発言の時もどんなことでも」
失敗の積み重ねについて「その時失敗だと思っていても、あとから思ったら成功だと思える、そういうふうに変えていける力がイチローさんにはすごくあると思う。上にいく人というのはそういうことですよ」
私は「上にいく人」ではないけど、それはすごく分かる。確かにオレの仕事にも有り難いことに大きな「失敗」はない。赤字はあるけど「失敗」はないのよ。これがこの仕事のいいところで、また次につなげられれば、それは成功なんだわ。手応えさえ感じられれば、それでオッケーなんだわ。例え赤字だったとしても。それは音楽の仕事の素晴らしいところだよね。
あーーー 響きまくり! キング・カズ最高。イチロー最高。仕事がんばろ。現在ウチのライブ公演は以下の通り。皆様、よろしくお願いいたします。
10月 ロビン・ヒッチコック来日公演(東京のみ) 本日チケ販売締め切ります
11月 辺境の歌コンサート with 松田美緒、ナムガル、ナヌーク(残券わずか)
11月 THE MUSIC PLANT20周年公演 with ヴェーセン、ルナサ、ナヌーク
12月 ウォリス・バード来日公演(東京,京都)
さて、今日もしゅっぱーつ。今日も意識高い系のワンコで!
本日ナヌークのベストアルバム「氷美〜ナヌーク音綺譚」の発売ですよ!