グリーンランドの国営テレビのYou Tubeを良く見ている。デン語の字幕が着くのだがサッパリなので、これ「英語の字幕付ければいいのに…」とポロっといったらクリスチャンに「そんなお金ないよ」とビシっと言われた。そうだよね、ごめんね。https://t.co/N7rb0hMqxY— 野崎洋子 (@mplantyoko) 2016年11月15日
こういう仕事をしていると「誰々呼べばいいのに」とか「大阪もやればいいのに」とか「あぁすればいいのに、こうすればいいのに」とか、自分で制作をやったことすらない人たちに簡単に言われる事が多くて、そういうのに対し「じゃあお前がやってみろよ」といつも心の中で、とてもムッとしている私なのであるからして、人のやっている仕事に対して、それがどんなに簡単に見える事であったとしても、余計な発言をしないよう気をつけていたのだが…
ついポロっと上の発言を言ってしまったのでした。そうだよね、クリスチャン、そんなこたぁ,分っているよね。グリーンランドの人も、放送局の人も。
英語の字幕を付けて世界に発信したいって皆、思っているよね。そしてもっとグリーンランドのことを世界の人たちに知ってほしい、と。それは私が一番知っているはずだったのに、ホント済まなかった。ごめんよ。
ナヌークは土曜日に東京を出て、月曜日に家に帰ったのだけど、昨晩、クリスチャンがGreenland, Homeってインスタに空から見たグリーンランドの写真を上げているのを見て、なんか涙が出た。
確かに空飛んでてグリーンランドが下に見えてくると、何故か泣けてくるんだよ。これは島国ならではかな。アイルランドも日本もちょっとそういう感じあるよね。でもグリーンランドはまた格別だ。
これは私が4月に行った時の写真。こんなすごいところに人が住んでいるのか、って驚き。
岩の間にへばりつく町や村。ヌークの町が見えて来るとさらに泣ける。
偶然にもこの下の写真には彼らが働くアトランティック・ミュージック(グリーンランド唯一のレコード屋/楽器屋)も写っている。私が滞在させてもらったご両親のお家も。すべて写っている。フレデリックの家もちょっと見えるかな…
ナヌークの仕事してると、私がやっている小さなことに対して、グリーンランドの56,000人の人たちが喜んでくれているのがよく分かる。この感覚はちょっと他のなにごとにも代えがたい。
いろいろ大変だけど,頑張ろうと思う。東京には希望以外のすべてがあるが、グリーンランドには希望以外なにもない。どっちが人間にとって大事なことか考える。しかし間違いなく私はグリーンランドみたいなところでは生きて行くことは出来ないだろう。そんな悲しさ、とか。いろいろ考える。
NANOOKのCDですが、ウチのCDショップでも販売しはじめました。グリーンランド盤(っていってもグリーンランドにCD工場があるわけないので、あくまでグリーンランドで売っている盤)とか貴重ですよ。是非。商品はこちら。