メアリー・ブラック、超元気そう。ホントに素敵!



メアリー・ブラックが昨晩のLATE LATE SHOWに出演。アイルランドの人気番組、Late Late Showの2時間番組の半分を使って、メアリー・ブラックの大特集です。

子供のころの話とか,感動的ですね…。みんなが貧しく、でも助け合って必死で生きてたダブリンの町。そしてフォーククラブで歌いはじめた頃の話。ポール・ブレイディの話も。こうやって話すメアリーは、まさにダブリンの下町のおばちゃん。それにしても若い。63歳かな… リンダ・ロンシュタットのエピソードや旦那のジョー(C3POに似ている/結構長く映りますよ)に出会った話。ジョーと恋におちた瞬間(この話がいいんだ。みんなで大きなテーブルを囲んで話している時。ジョーは比較的メアリーから遠くに座っていた。でも誰かが面白いことを言って、メアリーが笑って、メアリーが笑いながらジョーを見たら、ジョーも笑ってた。その瞬間に恋に落ちたんだって)。そしてアイルランドのソングライター達。『ノー・フロンティアーズ」を初めて聞いた時の話。ラジオで曲を聴いたアメリカの会社がアイルランドまで契約しにやってきた話。「死ぬほど空を飛びたい、あなたの心はアメリア(イアハート)」(「ノー・フロンティアーズ」の歌詞)いいねぇ〜

CMの後は孫まで出演してますわ…孫には「マーモ」って呼ばせているんだって。「おばあちゃん」ってのがイヤだから(笑)孫は女の子2人なんだけど、上のお姉ちゃんも写り(お姉ちゃんをだっこしてるのは長男コナーのお嫁さん)、続いて次男のダニーと娘のローシンが登場。しかしダニーは立派になって、素敵よねぇ〜。ホントに。ローシンはしかしデカくなったなぁ! ローシンはメアリーのバイオ本を書くのを手伝ったんですよ。メアリーが「それは書かないでおいた方がいいんじゃない?」と言うこともローシンが「書いた方がいい」ってすごくプッシュしてくれたんだって。「50 shads of Blackよ、はっはっはっは(下品な笑い/笑)」(50 Shades of Grey = アメリカの赤裸裸女性向けエッチ小説)とか言っちゃって、笑いとってますが(ホント、メアリーって、ダブリンの下町のおばちゃん/笑)。子供たちが小さい頃、彼らを置いてツアーに出るのはホントにつらかった、という話。「コナーのコンファメーションにも出れなかった。フランシスは子供たち全員のコンファメーションに出れなかった」(コンファメーション=子供が大きくなって自分でクリスチャンになると宣言する儀式。カトリック系でよくあります。日本では堅信礼って言うらしいですね。まぁ、大人になる儀式みたいなもんかな…)またダニーの誕生日が3月だったため、3月はアイリッシュの歌手にとっては稼ぎ時で、だいたいお母さんはアメリカに行っちゃう。なので誕生日に一緒にすごしてもらったことはない、とダニー。でも家にかえってくるとホントに家族のためにつくしてくれたって。「お母さんは歌がうまいわね、って人から言われると、料理の方がうまいよ、っていつも言ってたんだ」と優しくフォロー。あぁ、なんて出来のいい息子(笑)

あとダニーと、メアリーのお母さん(ダニーにとってはおばあちゃん)の話もいいですよね。メアリーのお母さんは「孫はたくさんいるけどダニーが一番好きだ」って(笑)ずっと公言してはばからなかったんだって(笑)で、お母さんが亡くなる時,側にいた孫はダニーだけだった。不思議よねぇ…。その話をバイオ本から読もうとして老眼鏡を忘れたメアリー(笑)「お母さんは家族の真ん中にいた人だった。誰かがその役割をつぐとしたら、それは長女である私に違いない。その夜、とても眠れなかった。彼女の人生を思い、それが私にとって何を意味にしていたのか、と思うと。それを夜明けに、それを言葉にして書きとめ、そして私は眠りについた。翌朝、ダニーに曲をつけてもらった」



ダニーが歌いだすところゾクゾクしちゃうね。かっこいい。それにしてもいい曲だよなぁ…。明るい曲だけど、めっちゃ泣ける。そしてめっちゃ元気になれる(この曲はこのCDに入ってます)「彼女が死んで13年になるけど、まだ彼女のことを話したいと思っている。私たち家族に大きな影響をあたえてくれた」 そしてフットボールの話題も。ジャニス・イアン先生からのメッセージも。最後はローシンとメアリーで、なんとマイケル・ジャクソンのカバー「Man in a Mirror」一方でダニー率いるコローナズはもうすぐニューアルバムが出るみたい。

これで終わりかと思ったら、最後はなんとBlack Familyのリユニオン! 素晴らしいコーラスを聞かせてくれます。シェイ、マイケル、マーティン、そしてフランシス。歌うのはもちろん「コルカノン」 ブラック・ファミリーって、そうなんだよなぁ。伝統歌を歌うんじゃないの。町の流行歌を歌うんだよね。ダブリンのけっしてリッチじゃない大家族の歌。いいよなぁ、こういうの!! しかしメアリーのファミリーは、お兄ちゃんたちもアメリカに渡ってすごく成功してるんだよね。そしてフランシス! 一時はアルコールや離婚問題と戦い、最近はチャリティ団体を主宰したりして頑張っていたんだけど、なんと政治家になったんだって! すごいね。そのニュース追えてなかったわ…「兄弟の中で一番ワイルドだった私が、信じられない」と。最後は、なんとメアリーはウクレレを持って「A Woman's Heart」をみんなで合唱しておしまい。

メアリーを見てると家族って素敵だなぁ、と思う。よく言われたよなぁー ヨーコ、子供は産んだ方がいいわよ、と。でも、うーん、でも、自分の子がこんないい子たちに育つ保障もないし!!(笑)でもこういうの見ていると思う。やっぱり人間は「家族」って単位でいるのが一番幸せなのかも、と。そして家族に恥じないように、家族に迷惑をかけないように、っていうことで、みんなで支え合って励まし合って、社会に役にたついい人になっていくのかもしれない、と。それにしても素敵でした。メアリー。いつでもメアリーは、私の憧れの星です。本当に見ていると幸せになれる。私もがんばろう。

っていうか、ホントいろいろな音楽の仕事してるけど… 今、私がホントにプロモーションしなくちゃいけないのはダニーじゃないか?とか思っちゃう! 今がメアリーに恩返しすべき時? あぁ、もう素敵すぎるわ。メアリー一家は!!

PS
とか書いてたら、コローナズの新譜に先立つニュービデオがたった今、到着! 日本で発売は無理かもだけど、イメルダ・メイも出たことだし、ユニヴァーサルさん、ぜひ検討して〜っっ