ヴェーセン公演NO.5、そして無事帰国していきました〜



昨日の公演、アンコールのこれ、良かったでしょ? 久しぶりに聴いたけど、かっこよかった。

それにしても昨晩もご来場くださった業界の大先輩に褒められたことが「お客さんがいい」ということ。このアメリカの映像みたいに手拍子する人もいなかったし、よくジャズ・ファンが文句言ってるフライイング拍手って言うんですか?…そういうのもなかったし、分かってるお客さんが多いというか… あえて書くまでもないんだけど、NO PAの公演、特にクラシック系のあの響きのホールで手拍子されたらすべてが台無し。このアメリカの映像もPA入ってない感じだし、彼らの拍手を振り切る感じもよく出ている(笑)

それに実は門限時間など使用規定が超〜〜厳しいあの会場の、退場もちゃっちゃちゃ… そしてサイン会の列も妙にプロフェッショナルで素晴らしく、ホントにホントに皆さんに感謝。このこじんまり人数ならではかもしれないけど、これはホントにレアなことだと思いました。お客さんとヴェーセンが作ってきた10回の来日ツアー。15年。本当に感謝です。ありがとうございました。

はぁ〜 それにしても、とにかく公演を守れたことが良かった。自分が病気になって、どうなっちゃうんだろうという中、ツアーをキャンセルしなくても大丈夫だったことがホントに良かった。実は入院中の病院のベットの上で、デザイナーの高橋そのみさんの多大な協力のもと、チラシのテキストを入稿した時は、まさか自分がこうなるとは思っていなかった。今はこんなにつらいけど、手術も成功したし、まさか来年の2月には元気になっとるだろう、と。

正直この仕事2年前のプランニングが基本で、今回の公演も1年前に会場押さえて会場費もとっくに精算済だったし… この仕事、辞めるにしても1年かかる。とにかく押さえた会場、押さえた出演者のスケジュール、交渉したギャラ、すべて責任を持たないといけない。

現場は手伝ってくれるスタッフに恵まれ、最高に楽させてもらった。おかげでゆっくり聴けたし。普段は聴けない事の方が多いしね… でも普段のチケット業務や宣伝は私がやるしかなく、もうろうとした中でチケット発送して,今回はチケット発送ミスも3件くらいあった。ごめんなさい、お客さん。普段はちゃんとしてるんだけど。

とにかく公演本番日は最高のスタッフに恵まれたこと。ホントに自分はラッキーだ。そして毎日1名どころか2名以上のスタッフを送りこんでこれたプランクトンの皆さんにほんとに感謝だ。

そして公演がこんなに成功してしまってやばいのは… 普通病気すると人間が丸くなって優しくなるというが、これからはますます私が、黒/白、好き/嫌いがはっきりした人間になりそうだ、ということだ(笑)。これはホントにやばい。でも自分が信じてやってきた音楽はやっぱり素晴らしかった。 そして迷っている時間は、誰にもない。今回あらためて、それを確信した。それにつきる。

とはいえ、こういう状態なので、今は未来のプランニングはストップしてます。だから残すところ自分主催公演はあと3月と6月の2本。それらが終れば、とりあえずホッと出来る。それらが終るまでは死ぬわけにはいかない。そのうちの1つがこれ。

ヴェーセンがウチのインストものの最高峰なら、歌ものの最高峰は彼女。アイルランドの、魂の音楽だよ。是非!!! 

彼女の優しさと心の大きさが分かる,素敵なビデオ。



基本1人のステージでアコースティックなんだけど、すごいよ!! リズム感も歌も完璧!



3月4日(月)青山にて。詳細はここ。 

これとポーランドやったら、あとは基本自分がいないとなりたたない公演は終るので、落ち着いて、将来どうするか私も考えます。

ヴェーセン、ありがとう。また来てね。詳細なレポートはたぶんNoteのほうに書きます。


ヴェーセンの写真。アテンドしてくれた出来る後輩T山撮影。ありがとう!

次はあるのか、ヴェーセン。次はあるのか、私。でも私がメンバーに「病気のことは公表してんだ。じゃないとお客さんにフェアじゃないし」って言ったら、すっごい褒められた。でね、このコンサートで最後かも、だからチケット買ってって宣伝しちゃったんだ、って言ったら「それはいいマーケティグだ」って。ミッケもお父さんに言うんだって。お父さんが「もう最後かも」って言うから、「こっちだって先に死ぬかも。未来は誰にも分からないよ」って言うんだって。ヴェーセンって、そういう会話がいい。ホントにいい。

PS
そうそう同じ病気仲間の友達(いや〜ホントに同じ病気の人、多いんですよ)に、「なんか良い音楽聴くと自分の身体が喜んでるのが分かるのよね〜」とか言ったら、「薬より効くような気がします。 同病仲間でも好きなライブに行った!みたいな人の方が何だか元気ですよね」って話になり嬉しかった。