ジョン・カーニー音楽映画3部作がAmazon Primeで無料で観られる

低気圧がひどくて頭痛がいたい。こういう日はゴロゴロしてAmazon Primeで映画を見る。この週末ジョン・カーニーの3作がPrimeに入っていると無料で見られるようだ。せっかくの機会なので紹介しますね。

サブスクリプションは何か1つ入っていれば十分だ。各社囲いこみに必死だが、結局私にとっては通販機能充実のアマゾンが便利。Amazon決して好きな企業ではないのだが、この際、長いものには撒かれろ…って感じ。

アマゾンにはCDや本の売り方をはじめとして言いたい事がいっぱいある。 でも入院中にプライムに入って、休みの間は契約更新しておこうということで(仕事を始めれば忙しくて見ている暇がなくなる)更新している。今、月500円になってこの金額はどうかと思うのだし(年間契約にするともう少し安くなるはず)、元気になったらおそらく解約する。とりあえず今はお世話になる、といったところか。ありがとう、Amazon。

それはさておき…

ジョン・カーニーの作品3作がPrimeに入ると無料で見られるので、この際、ご紹介したい。ジョンはグレン・ハンザートのグループ、フレイムズのベーシストだったかな…確か。今や音楽映画のヒットメーカーとして大活躍中だ。まずはとっておきのこの作品。


『ONCE ダブリンの街角で』(2007年)



何をとっても最高、低予算映画。いろいろ言われているが、私はこれは男女の友情の物語でありダブリンの町への愛を表現した映画だと思う。(同じくNew York愛に溢れる映画といえば『ビル・カニンガム』があげられる。こちらも大傑作)
それにしても不運なFrames。グレンもこれ以外の世界的知名度といったら『コミットメンツ』のアウトスパン役くらいだし、ジョン・カーニーも結局この映画の監督として成功した。二人とも映画の世界で有名になり、本当にやりたかったバンドがアイルランド以外でヒットを飛ばしたことは今のところないと思う。そんなことも考える。それにしても傑作。町の優しさに溢れる。





『シング・ストリート』 (2015年)



デュラン・デュランやJAMなど80年代のポピュラーミュージックの映画、と言ってしまうと安直だが、これも本質は「兄弟愛の映画」だと思う。(それにしてもこれだけの楽曲群のシンクロ権取るのだけでも予算がすごくかかりそう)兄弟愛の映画だと思ってみると、お兄ちゃんの存在や感動がジワジワくる。音楽にダニー・ウィルソンのギャリーを起用したのもいい感じ。ただし俳優陣がちと弱いかな… 同じくダブリンの貧しい若者たちの青春を描いた最高の映画『コミットメンツ』へのオマージュがあちこちに。でもやはり『コミットメンツ』以上のものは作れない。きびしいことを言えば『ONCE』よりはかなり作品としての魅力に欠ける。私の感想はここ。






『はじまりのうた』(2013年)



正直言ってちょっとガッカリだったこの作品も悪いことはない。ただ音楽業界に一石を投じるつもりだったのかもしれないが、いまいちメッセージもボケてしまっている。他の2作品みたいなところがまるでなく、いろんな意味でメッセージがボケボケ。有名女優の彼女の起用も疑問。ジェイムス・コーデンはいい味を出している。と、いろいろ書いたが観る価値は十分ある。点数でいえば70点くらいか。




いずれにしても、この連休はPrimeで無料で観れるようなので、是非是非チェックしてみてください。それにしても、この低気圧、どうにかならないもんか… とほほ。

是枝監督の作品も無料みたいなので、やっと『空気人形』をみるぞー。しかし最近は安く時間をつぶす術はいくらでもあるよなぁ。こんなんじゃわざわざ高いお金払って音楽聞きに行く気にならないのかも?