エイミー山田が選ぶ『せつない話』の第2集。fbのブックカバーチャレンジでこれを勧めている方がいて…というか、その方がすすめていたのは本当は第1集の方だったんだけど、なぜかこっちを手に入れてしまい、しかも新刊が手にはいらずアマゾンでボロボロの中古。でもいいの。これはめっちゃ美しい本でした。
それにしても「一房のぶどう」とか、こんなに美しいお話だったのかと改めて感動。前にも読んだことあるはずだけど、すっかり印象が変わってしまった。あとは宇野千代とか、水上勉、田辺聖子、宮本輝、森瑤子、山田詠美本人、内田春菊などなど名前は知っててもちゃんと読んだことない人ばかり。どれも本当にせつなくて、キューンとくるような話が多かった。恋や不倫や報われない思いの、きゅーーーーんとした感じ。海外ものも4編収録されているのだけど、特にカポーティのこの短編、かなり好き!! 『誕生日の子どもたち』というタイトルなんだけど、すごく意地悪なエンディングが待っていたり。カポーティとか言って『遠い声』すら読んどらん。やばいな、私。
それにしてもどれも短編なのがいい。お風呂に入って、トイレに座って一編ずつ読む。これぞ理想の読書体験。このあと『1』の方も手にいれているので、読むのが楽しみだ。