友達がなった病気が大変な病気であるがゆえ、本人がまずそれを受け止めるのに非常に時間がかかるのではないか、と言う結論。で、ランチした友人に言われたことは「野崎さんはよく病気になったことを受け止めましたね」と。
うーん、そういえばそういうこと、考えなかったなぁ。人に隠すつもりもなかったし、告知受けたその日は友達とご飯の約束してて、普通にそのことも話したし、だから野崎さんはよく受け止めましたね、と言われるんだけど、うーん、受け止めなかったら、ではどうするんだよってんだよ。だって自分の人生だし。生きるか死ぬか決めたら、やることは決まってるわけで、その時は2年先のツアーが決まってたから、それが終わるまでは死ぬわけにもいかず、先生に「とっとと切って貼ってください」と言ったのだった。それを「受け止めた」と人は呼ぶのだろうか。
でも本当に不思議と「なんで私が?」という疑問はなかった。まぁ、今や二人に一人は癌になるということもある。それにあまりにも健康な生活を送ってきたため、私が病気するなら大きくてハードな病気だろうなという自覚はあった。なんか人生半分風邪ひいてます、って人いるけど、そんなにうっとおしい人生を送るくらいなら、大きな病気して1年つらくても、残りの人生風邪ひかないですっきりして生きられたら、そっちの方が私はいい。まぁ、もっとも摂食障害起こしちゃって、そこから回復するために、今、こういう生活も3年ちかくになろうとしているわけだけど。
ひとつ悔やまれることがあるとしたら、ブログやツイッターに書くのは外科手術終わるまではやめとこうと思って、ブログにはすぐ病気のことをかかなかったことだ。書いておけば、いろいろ面白かっただろうに、今、あの頃のブログを読んでも全然普通のことしか書いてない。あぁ、でも自分の個人アカウントのfacebookには多少書いたかな。でもそれくらいだ。
今、思うと、告知された日のこととか、病気の日記を書いておかなかったことが悔やまれる。実は他のブログでアカウント押さえて病気ブログ書いてアクセス稼ごうと思ったんだけど、なにせ病院いるとゴロゴロしちゃって何もできなかった。1日中ゲームやってる日もあった。本もろくすっぽ読まず…
今、思えば軽い鬱みたいなもんだったのかもしれない。でも病院暮らし結構楽しかったんだよな。なにせご飯も自動で出てくるし、掃除もしてもらえる。普段接触のない一般の人々、ユニークな外科医の先生たち、天使のような看護師さん。でも今となっては、実はあまり細かいことは思い出せないんだ。もったいないことをした。
ま、でもそんなことはもういいんだ。それよりも心配なのは、最近病気になった友人の方だ。病気のことだから、こちらから連絡をとるのははばかられる。向こうから何か言ってきたら全力で手伝うわけだけど。とにかく待つしかない。みんなシャバで待ってるよー、と。戻ってくるのを待っている。
大好きなHEATWAVEの歌。大好きな「REAL CLOTHES」という漫画に出てきた。仕事を辞める部下にピンクレディの隠し芸を披露したあと、田渕が歌う。