オリンピック 素人の私が考える最悪のシナリオ


フィンランドからやってきたマリゴールドで染めた毛糸。毛糸をみていると幸せな気持ちになる。

オリンピックがいやだと強く願っていたら、結果私の願い通りになってしまいそうで、ちょっとびびっている。…という冗談はともかく、いや本当にどうなっちゃうんだろう、これ。

複数の信頼できるジャーナリストから「関係者と話をすると誰もが中止とはみじんにも思っていない」という声を聞くので、そういうものかと思い、本当に彼らには中止するというシナリオがないんだなぁとあきれている次第。同時にこのパンデミックの中、検査やワクチンやらいろんなことを現実的に考えるにつけ、とてもオリンピックなんてやれるとも思えない。

で、私の予想。おそらくこんな流れになるのではないかと思う。

 (1)日本政府に辞めるシナリオまったくなし。それに対する準備も対策もゼロ。

 (2)とはいえ自分で決めて責任を取ることは今の政府は絶対にしない。

 (3)そうこうしているうちに、ロシア・北朝鮮に続き、アメリカか欧州のどこかの大きな国が選手団の派遣をやめる

 (4)選手が日本人ばかりで世界中継番組として魅力がないので、テレビでの中継がなくなる

 (5)スポンサーがいなくなる。

 (6)中止…ってオチかな。

(3)は大きな外交問題にもなるすごい展開である。アメリカはなんといっても同盟国。なんだかんだで日本をたててきてくれていた。が、バイデンもさすがにこの国はダメだ…ともなれば、そうせざるを得ないんじゃないだろうか。しかしそうともなれば、その決断は今後の二国間のいろんなことを影を落とすという結果にもなる。一方の欧州は割と決断は早いのではないか。とはいえ彼らも「日本の受け入れ体制が信用できない」とははっきり言わないであろう。おそらく「世界状況をかんがみて」みたいな言い方になるに違いない。これが台湾だったら、嬉々として選手団を送り込んでいたはずであるのだから。

それかアメリカと日本だけでオリンピックを行うのだろうか。となれば、日本も必死で意味のない努力をするだろう。それは医療従事者やボランティアのみなさんにとって、ものすごい負担となる。死んでも感染者やクラスターを出してはいけない。アメリカもそうなれば同様だ。上手くやってきたバイデン政権の致命傷にもなりうる。そこでかかる費用、無駄な無駄、ただでさえ疲弊している医療関係者へのプレッシャー… まさに地獄がまっている。

最悪だよな。つまり、辞めるにしても準備がないから最悪のハード・ランディング。しかも今回も自分で決めてないから、またもやこの失敗から何も学ばないのであった。そして誰も責任を取らない。

私としては(3)の展開をぜひぜひアメリカにお願いしたい。バイデンさん、お願いします、決めてください(笑)

聖火リレーのために前の緊急事態宣言を無理に解除した政府の責任はいったいどこにいったのだろう。

そう、思えば日本人はずっと自分で決めることができない国民性なのだった。

よくフィンランドが幸せだとか、北欧は素敵な国だとかいう評価があるけれど、あそこの人たちはみんな努力をしている。自分で決めて自分で責任を取り、日々努力してきた。失敗の数だって多い。だからこそ「自分たちの能力」や「得意なところ、不得意なところ」もよく知っており、だからこそ自分で設定する幸せの水準が非常に適正で、だからこそ幸せを感じられるのだ。彼らはいつでも自分たちがかけられるリスクの範囲を極めて正確に把握しており、そのリスクをかけて世の中をよくしようと努力してきた。その結果が「あれ」なのだ。単にのほほんと責任も取らずボーーーーっっとしてて、いい国が手にいれられると甘ったれるんじゃないよ、と思う。自分で決めて自ら行動した時にこそ、人は幸せを得られることはビックデータも証明している。何も責任取らない、でも幸せはほしい? そして選挙にすら行かない? 

私もいっときは東京オリンピックに反対し、オリンピック前に国外脱出すると意気込んでいた時期があった。が、病気になりその夢は破れてしまった…と思った。でももしかしたらその夢は正しいのかもしれない。私はこの国にはあわないのかもしれない。美味しい食べ物やほくほくの温泉施設や銭湯、仲の良い友達たちを思うと東京以外には住めないと、いつも思ってきたのだが、それこそ間違いなのかもしれない。

さらに恐ろしいのは、このオリンピックがなくなったあとだ。おそらく都知事はこのオリンピックの中止と選挙をうまく利用してくる。今、あの頭で(褒めてませんよ)ぐるぐる考えを巡らしていることだろう。彼女は自分にとって最高のシナリオを書いていることは間違いない。

そして彼女のやることといったら「あのオリンピックですら中止にしたのだから」とコロナ禍を利用し、さらなるぎゅうぎゅうの締め付けを始めることだろう。政府と繋がっていないエンタメ業界なんか、飲食業界同様、真っ先に殺されてしまう。日本の拝金主義はますます進み、不要不急の芸術業界なんか真っ先に殺されるのだ。

5月のGWに発表しようと思ってきた次の5/27に行う予定のTOKYO SCREENING VOL3の発表は緊急事態宣言のあける5/12まで伸ばすことに決めた。5/23(日)の北とぴあの公演も緊急事態宣言次第だ。私はたぶん延長になるとみているが、今は5/11で終了するということを前提にあれこれ準備をしないといけない。こういった雑用&仕事が増えるわりに、お客さんの足は当然とおのき、収入は途絶える。こんなんでウチは生き残っていけるのだろうか。