ルナサを追いかけシアトル2泊4日出張 その2

 


シアトルでも編み、編み(笑)


昨日に引き続き3月に行ったシアトル出張のレポートです。

で、シアトルに到着したのが、朝の9時ぐらいだったんですよ。早すぎてまあ、これは街に行ってもホテルまで入れないだろうなと思っていたのですが、まず到着してびっくりしたのが、空港がえらいでかいこと。 タコマ空港こんなデカかったっけ? とにかく延々歩かされた。

で、やっと入国管理の所まで来たと思ったら、お兄ちゃんが暇なもんだから、すごく質問がしつこい。「なんで来たんだ」「どうして来たんだ」っていうのは質問攻め。普通短期滞在者にこんなにしつこくきかない。明後日帰るって、言ってるだろーが。

でもこういう時、嘘をつくと連行されるので、聞かれるまま、普通に答えていたんですけど、普段の仕事は何をしてるんだ、何のコンサートを見に来たってしつこいのなんの。 

 そのバンドはアイルランドのバンドで、なんでお前がくるんだとか。最終的には、「じゃあお前は日本に住んでいて、今アメリカでツアーをしているアイルランドから来たバンドのの仕事を日本でしているんだな」と私が話したことを要約して言ってみせる。 いやみな兄ちゃん。

ヨーロッパではね、だいたいビジネスミーティングって言って、それで通っちゃうからほんと頭使わなくていいのだけど、最初にビジネスミーティングって言っちゃったのが悪かったのかも。

とにかくその揚げ足を取って、そのビジネスミーティングって、どこでミーティングするんだとか、お前のギャラはどこから出てるんだとか、飛行機代は誰が払ったのかとか、すごくうるさい。失礼なやつだ。 

 それでまあ、最後には自分はインディペンデントで、誰からも雇われてないと自分できたんだっていうのを言ったら、やっとOKになった。

そして最後に一言。日本語で「うるさくしてごめんね」とか言われて。 本当になんかこう日本語上手なんですよね? あー、やっぱアメリカって好きになれない。そうだ、前にアメリカに来た時に「もう2度とこの国にはこない!」って誓ったんだっけ。うっかり忘れてたわ、印象悪いわ、ほんと。

まぁ、シアトルで、日本便が到着する時間帯って決まってるから、それでかもしれないですけど、さすがシアトル、日本語も通じるのかい?? 

で、入管通り抜けて荷物なんかもともとない。たった二泊だから、リュックとトートバッグ一個で行ったんで全然荷物も少なくて、そのままタクシーに乗って街中にでることにした。

そもそもアメリカに来るのなんか久しぶりで、キャッシュはどのぐらい持ってた方がいいのか加減が分かんない。とりあえず100ドルぐらい変えておくかと思ってしたら、キャッシュの窓口は閉まっているとで、機械があり、機械なのはいいだけど、キャッシュ出すにも一苦労。

私、クレジットカード二枚持ってるんですけど、なぜか一枚が働かなくて一枚でやっとキャッシュをゲット。 日本でやってくればよかったわ…。

しかし最近クレジットカード事情が悪いな。海外で日本のクレカ使う人は気をつけていた方がいいかも。とにかく何かというとすぐ使用できないよう止まっちゃう。まぁ、犯罪防止用なんだろうけど、海外でいきなり使えなくなると、ほんと困るんだよ…日本のクレジットカード。

 100ドル握りしめて(この時点で、アメリカの友人が私が持っている20ドル札をみて「金持ち」とか驚いていたのを思い出す。こんなに大金持ってこなくてもよかったのかも)、タクシー乗り場もなんかターミナルがややこしいんですけど、まあブリッジ超えて、別の棟に行き、そこでタクシー乗り場にやっと到着。 

 でも最近はやっぱりウーバーが多いみたいでタクシーなんて止まってない。Uberやってみようかとも思ったけど、勇気がでず、だったんだよね。

暇な人間ならともかく、そんなの研究してる時間がもったいない。とにかく2泊なんだから、ちゃっちゃと考えずに行動するのが大事。というか、面倒くさい。アメリカなんてあと来るのはせいぜい多くても2回くらいだろう。10回来るなら勉強しようとは思うけど。

などと歳をとるとすべてが面倒くさいのであった(笑)旅に向いていない。若いころは本当によく旅したものだけど。

病気&コロナで、あんまり旅しないうちに、旅の筋肉がすっかり落ちてしまったのだと思う。やっぱり三ヶ月に一度くらいは海外に出ないとダメなんだろうなぁ。もう無理だなぁ。

いずれにしてもタクシー乗り場の警備みたいなお兄ちゃんがレシバーでタクシーを呼んでくれる。すぐあの黄色いキャップが来たので、それに乗って町に行く。あ、このシアトルの風景を。 覚えてるわとかあれこれ思い出す。

シアトルって今まで何回か来てると思う。多分。4、5回来てる。ルナサを観に来たこともあるし、ポール・ブレイディと一緒にそこからツアーしたこともある。当時、ヘレン(マーティン・ヘイズの昔のマネージャー)が、コンサート会場にあらわれて、ポールの洗濯物を全部持っていったなんて記憶もある(笑)。 

ヘレンとか、いろいろ考えるよなぁ。今、何をやっているんだろう。それにしても海外なんて、ちょっと出ないでいると、すぐ浦島だ。

今までのシアトル旅で、印象深く残っているのは、ルナサをトラクター・タバーンという小屋で観たこと。割と汚いスタンディングのバーがあるライブハウスなんだけど、マーティン・ヘイズがライヴ盤録ったところで、結構当時は多くのアイリッシュ・バンドがその小屋を使っていた。そもそもアイリッシュは西海岸が弱い。

アメリカのブッキングエージェントが、シアトル+カレッジコンサート数箇所くらいしかブッキングできないよとぼやいていた。その点、東はニューヨーク、ボストン、シカゴ、たくさんの公演地がある。

もうなんでルナサをシアトルに訪ねていったか理由が記憶にないんだけど、とにかくその時、バンドにはCD を販売するスタッフもいなかったってんで、私がやることになった。

ショーンが「お前のホリディなのに申し訳ない」とか言ってくれたんだけど、その会場はCD売り場がステージ後方にあって、ステージを見ながら売れるので、私は全然かまわなかった。 素晴らしいのは、即売売り場の隣にキャッシュマシーンがあり、お客はそこでキャッシュをおろし、すぐ購入することができるようになっていること。

その時、CDは売れに売れた。なにせ気にいった曲のCDをすぐ買いたいという客が、曲終わりにすぐ「この曲はどのCDに入っているのか」とCD売り場にやってくる。私はといえば、どの曲が何のアルバムに入っているとか、すぐわかるし、バンドのことなら、なんでもお客の質問に答えられる。 それにシアトルだから東洋人も珍しくない。

とにかくCDは売れに売れて、2,000ドル(約20万くらい)売り上げた。私が、ダンボールの…ああ、なんて言うんだろう…こう折り込んだところに20ドル札をいっぱい束にして入れていたら、ケヴィンが「お前、頭いいなぁ」と感動してくれたのを覚えている。

20ドル札はお釣りにならないからね。日本でも物販では1万円札はとっととよけちゃうのがコツなのよ。 私もせっかく行ったのだから、コンサートも楽しみたいけど、バンドの役にもたちたい。あの日はバンドにすごく喜んでもらえて、私も嬉しかった。 懐かしい思い出。

それがたぶん20年くらい前の話。少しずつ思い出してきた。あの時はポートランドにも行ったんだった。ポートランドの学校公演でバンドのバンに合流して、一緒に車でシアトルまで来たんだった。懐かしいなぁ。ポートランドのあの綺麗な山をルナサのヴァンの中から眺めていたのを覚えている。

あとシアトルって、すごくリベラルな空気でそれもよかった。今でもサンフランシスコに続いて好きな西海岸の街かも(ちなみに世界で一番苦手な街はLA。ナッシュビルとかアトランタも苦手。たぶん2度と行かない)。 

あとね、もう何回目の時だったかは忘れたけど、いつだったかシアトルに来た時に空港から乗せてくれた運ちゃんがね、ヒッピーみたいな感じで、リアム・オメンリィに似てて、ちょっと素敵だったんだよな。そんなこともちょっと思い出したり。だからシアトルって、すごく印象がいい。

すみません、今日もこの辺で終わりです(笑)。明日は街の様子を書きます。

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