もう10年以上前のプロも写真。でもみんな可愛く撮れてる! |
それにしてもこれだけ世の中に音楽が溢れている中、これからのレコーディングの音源はどうなっていくんだろう。
面白いのはベテランは古い音源を売り払うことに必死。一方で新しいアーティストたちはヒットした自分の音源を取り戻すことに必死。なんでだろうと思う。
それはまだ若いアーティストが夢を見ているから。自分の音楽を信じているから。一方で歳を取ればとるほどわかる。それは夢にすぎないと。
そしてレコード会社はいつも悪者。クイーンのボヘミアン・ラプソディのリリースに反対し、使いたくもない売れっ子プロデューサーを押し付けられ、ルックスがいい方が前にでて歌うべきだとエルトン・ジョンとバーニー・トーピンに言い放つ。いつも悪者。
今や成功しているレコード会社は、CDを売って商売をしていないという状況だ。
なんとまぁ、世知辛い時代だ。世知辛い音楽業界だ。
でも私はなんとか1990年代の後半、ギリギリのタイミングでレーベルを立ちあげることができた。3年先に初めていたら、バブルの波に乗っかって、もっと儲かっていたかもしれない。一方あと3年遅れたら、こんなに長くビジネスとして成立しなかったかもしれない。
ルナサはそんな時に絶好のタイミングで私の前に出現した奇跡のバンドだ。彼らとの出会いはこちらに書いた。本当に偶然の偶然だ。
成功の要は実力ではなく、タイミングのたまものだと思う。私は本当にラッキーだったと思う。
ルナサの今後はどうなっていくんだろう。「ルナサが今もとめているのは安定だ。定期的にきちんとツアーができれば、もうこれで満足」と言うメンバーもいる。一方で「このライブレコーディングは久々のクリエイティブなプロジェクトでとても楽しみだ」というメンバーもいる。
メンバーの中でも温度差はまちまち。でもそれがバンドなんだよね。すべてが偶然のラッキーの上に成り立っている。
この偶然に感謝したい。あと数日でこのクラファンの日々は終わる。もっともCDが出来上がって発送する2月まで常に気は抜けない。
すでにツアーの手配関係はすべて完了。ビザの書類も現地に送った。あとは彼らに無事に興行ビザが降りて、無事に入国して、無事にコンサートができるのを観だけだ。