映画『窓際のトットちゃん』を見ました。感動!


いやー 感動した。最近、わたしは黒柳徹子マイ・ブームである。本当に良い映画だった。泰明ちゃんとの思い出を物語の中心に据えたこともすごく成功していると思った。そしてトモエ学園の校長先生の素晴らしさ。今、これを書いていても涙が出てくるほどだ。

それにしても監督よくやった。トットちゃんは装丁のいわさきちひろのイラストのイメージも強いから、トットちゃんを描くのもプレッシャーだったと思う。それが本当によくやったと思う。

(とは言え、最近は6年かけましたとか、10年かけました、構想20年とかそういう言葉がよく飛ぶけれど、なにも6年そのことだけを考えてきたというわけではないと思う。それを言うならウチのツアーだって、構想2年、3年は毎度のことであり… でも同時に時間をかければ良いものができるというのは、一定の方程式があるようにも思う)

アニメーションでこんなに感動したのは『この世界の片隅に』以来かも。でもあれの10倍くらい感動したかも。あの映画の主人公はわたしはノホホンと生きているようにしか見えなくて、いい映画だと思ったけど、あまり感情移入できなかった。感想はここ

でもこっちはトットちゃんにもう200%感情移入してしまった。

うむ。この映画も間違いなくヒットするに違いない。というか、十分ヒットしているのだと思う。

自分の好きな音楽が「これはヒットするだろう」ってのは複雑な気持ちになったりするのだけれど(天邪鬼なわたくす)、映画はやっぱりポップでヒットする作品が好きだ。『バービー』なんかはその最たる例なんだけど、あれって日本では実は全然ヒットしなかったという話を聞いてちょっと愕然としている。

それはさておき…

原作は超有名本なのだけど、実は最近もう一度読む機会があって、その世界にますます感動していたのだけど(子供のころに読んだ人、ぜひもう一度読んでみて。感動するよ)最近出版された続編もめちゃくちゃ良い本であった。

黒柳さんって、本当に素敵。女性として初めてテレビで活躍し長く続けてこられたというだけでも大尊敬。しかもあまり本人に気負いがない。ほんと黒柳さんや湯川れい子先生みたいな高齢なのに社会で活躍している女性をわたしはとっても尊敬している。

どうしたらわたしもああいう優しいおばあちゃんになれるのだろう。…というか、二人ともおばあちゃんって感じしないんだよね。永遠のお嬢さん(by 渥美清さん)って感じが今でもふるから不思議だ。

黒柳さんは本心はどうであれ、徹底的に利他の人だと思う。自分の利益とか考えていない。そこがお嬢様という所以であるのだろうけれど、本当にそこが素晴らしい。本もトモエ学園のことを知ってもらいたくて書いた、続編トットちゃんも戦争のことを知ってもらいたくて書いた、と徹底的に利他だ。

というか、他に何か理由があるにせよ、利他の精神が中心にある。そこが素晴らしい。でもみなさんも自分のこと考えてみて? 自分のことだとまぁいいっか、って諦めちゃうことも、人のためだと思うと頑張れたりしませんか?

そこが彼女の強さなのだと思う。

アニメーションとしてもとてもクオリティが高く、特に子供のイマジネーションが膨らむ部分を表現するような3つのシーンがインサートされていて、そこはこの映画の監督とは違う監督により制作されており、まったく本編とは違うイマジネーションの世界が展開され、それも素敵だった。

特に泰明ちゃんと雨の中で踊るシーンは、とても美しかった。

本と同じように戦争が始まり疎開していく電車の中でこの物語は終わる。やばい、書いててもまだ涙出てくる。できれば、続編のトットちゃんの方も同じチームで映画化してくれないかなぁ。

そして上映後は、丁寧に作られた情報がいっぱいのパンフレットを手にし、映画って、こうじゃなくっちゃなぁと思ったのだった。そりゃ、これもジャニーズ問題で一番問題があると言われている放送局による事業部がらみ案件だし、きっと地上波テレビつけたら事業スポットガンガン流れているに違いないのだが…

他にもいろいろ言いたいことはあるけど、普段日本の映画はほとんど見ない、加えてアニメーションなんて10年に一度くらいしか見ない私でも、感動する、すべて吹っ飛ばす、すごい力がこの作品にはあるのだった。

やっぱ映画って本当にいいなぁ。黒柳さんの存在自体がそもそも素敵だっていうのはあるんだよなぁ。本当に素晴らしい。黒柳さんのナレーションはとても短いのだけど、それを冒頭で聞くだけで、もう泣けてくるのだった。

観客はしかしおばあちゃんだらけで、予告編が流れている時間帯までぺちゃくちゃおしゃべりしているのが気になった。

さすがに本編中は黙って見ていたようだけど、なんかおばあちゃんの種類っていろいろだよなぁと自分もそろそろおばあちゃんと言える年齢に近づいてくるがゆえいに、いろいろ考えるのであった。

ぜひ見に行ってください! 詳細はこちら。