濃ゆい1日

 昨日は朝から夜まで濃い1日だった。

まずは朝は3ヶ月に一度のCTスキャンを大病院にて。スキャンもそうだけど、血液検査の結果がいつになく良かったらしく、先生が超嬉しそう。

以前はDr. Oが嬉しそうしていると「なんか負けた感」を感じていたのだが、いや、それはいけないね。もっと素直にならなくちゃ。ありがとう、Dr.O。Dr.Oに世話になっていると、いつまでたっても死ねる気がしない。悪いところ、全部見つけられちゃう。

それにしてもたかだか血液検査するのにも、患者の待ち時間が長くならないように番号札や呼び出しのシステムなど超しっかりしている大病院。ガザやウクライナでろくな治療も受けられない人たちのことを思うと本当に心が痛い。そちらの人の方が、治療を必要としているのに。

こちとらCTスキャンひとつするにも何人もの看護師さんや検査員さんがかかりっきり。本当に心から申し訳ないような気持ちになる。

その後、帰りがてらに都営線の駅によってヘルプマークをゲット。前から持っていたのだが実は先日の京都出張で仕事してる時にバックの紐が切れ、多分その時になくしちゃったんだよね…  

しかもそのヘルプマーク、結構長い期間使っていたので、かなり汚くなっちゃってた。

このヘルプマーク。東京都がやっているって知ってました? だから都営線の駅他、都内いろんなところでいただけるのだが、なぜかメルカリなどで高額に取引されてたりもする。悪質だよなぁ。

以前、手術をした友人が「もう体調も回復したので返却しに行った」という話を聞き、丁寧で素晴らしいなぁと思ったものだけど、ほんとそういうきちんとした人もいるのに、悪い人もいるんだよなぁ…世の中には。

いずれにしいても駅に行ったら、感じのいい駅員さんが奥からうやうやしくヘルプマークを持ってきてくれた。新しくゲットしたぴかぴかのヘルプマーク。ありがたい。

しかし、そもそもわたし自身それほど体調が悪いわけでもない。朝はそれこそ走っているし、吐き気やお腹が痛くなることも滅多にないんだけど、これをしていれば、だるい時にいつでも優先席に座っていることができるのは本当にありがたいんだよね。


でもこれをつけていて誰かに席をゆずってもらったことはごくわずか。特に混んだ通勤電車でこのマークに気づいてもらえることは滅多にない。

一度、うちの地元からバスで王子に出る際におばあちゃんがヘルプマークを見て席を譲ってくれようとしたのだが、それは大丈夫ですと断った。

あとは京浜東北線の中で、わたしのヘルプマークをみて優先席に座っていた男性が、わたしの肩をちょんちょんとつついて、恥ずかしそうに席を譲ってくれた。

その2度だけである。5年もヘルプマークしてんだけどなぁ!

まぁ、そんなこともありつつも、午後からは楽しい、そして濃ゆい友人たちと映画鑑賞会、前回オン宮崎アニメに引き続き2回目。いやー 友達と映画を見に行くのは本当に楽しい。今回の映画はこちら。

『ペルリンプスと秘密の森』

チャイルド・フィルムのK社長が頑張っておられるブラジルのアニメーション。以前監督がプロモーション来日した時、大使館での会見にお邪魔したのだが、本当に良い作品。最後のエンディングがいい。ちょっと心があったまる。子供たち、いいぞって思える。

映画はもちろんのこと、その後の感想戦が最高に面白かった。なんとなく納得したのは、これって「銀河鉄道の夜」のアニメっぽくないか、とのこと。カムパネラとジョバンニ。あの映画のアニメも確かにこんな感じのキャラクターだったかも。

改めて動画検索してみた。全然違うけど、ちょっと似てる!?(音楽:細野晴臣)

そしてその後のご飯+飲み会。特に映画って、その国の背景をよく知っていると響くものなのかもと友人の感想は面白かった。ブラジルのことはわたしは詳しくないのだが、友人はとても詳しく、いろいろ文化背景も教えてもらったりして、映画に対する理解が深まる。いやー 濃かった。

そこは高田馬場の雑居ビルの、階段でしかいけない最上階にある不思議なバー。友人がしょっちゅう来ているのだそうである。

ご飯も美味しく、カウンター中心で一人でぷらっと行っても良さげだ。今度一人で行ってみようか。いずれにしても場所は内緒(笑)。ここは誰にも教えたくない。料理はめちゃくちゃ凝ったイタリアン。こんなの表参道で食べたら倍の値段しそうだ。

なおこの『ペルリンプス』の監督の2013年の作品『父を探して』の方は今配信で見れるから、要チェック。友人によれば、こちらの作品もものすごく良いそうです。

一方で、今日はほぼ終日、家にいて仕事をしていた。こういうなにもない1日はいい。とはいえ仕事の雑用は山ほどあったわけだけど。

朝は一年ぶりに歯医者に行き、お口の中の大掃除。今回特に悪いところは見つからなかったものの、1年ほおっておいたからわたしの口の中はさぞ汚かったに違いない。

また以前銀歯を詰めたあたりがちょっと晴れていて怪しいらしく、できれば、そこ治したいんだよなぁ、と歯医者さん。緊急性はないのだけど、まぁ、抗がん剤治療終わったら、やるか。

そしてだいぶ日が高くなってから荒川土手をランニング。空気が冷たいけど日差しがポカポカでいい感じ。

その後はルナサのCDが欲しいというディストリビューターのリクエストでCDの注文書書き直したり、メアリーの本のアマゾンとか用のインフォをまとめたり、ルナサのライブアルバムのアートワークの件であれこれ見積もりを取り直したり、デザイナーさんとやりとりしたりなんだり、メールの返信も多数。夕方、銭湯に行こうと思ったけど、挫折してしまった。

そして少しずつ部屋の大掃除も。今日は台所のレンジ周りをゴシゴシ。洗濯槽クリーナーもかけてカビを除去…などなど。毎日少しずつ片付けて、人間らしい暮らしを取り戻さねば…という感じ。


PS
THE MUSIC PLANT次の主催公演は、カウリスマキと同じ、フィンランドからやってきたハーモニカ・カルテット:スヴェング。

そういや、このプロフィール写真、なんかカウリスマキっぽい(笑)




シベリウスにショパン、哀愁のロシアン民謡、日本の童謡や「恋のバカンス」そして「ハウルの動く城」、踊り出したくなるようなタンゴ、敬愛するタラフ・ドゥ・ハイドゥークスに捧げたジプシー風のオリジナル曲などなど。なんでもハーモニカだけで演奏しちゃう脅威の雑食系ハーモニカ・カルテット。

詳細はこちら。

日程:2024年1月23日(火)19:00開演
チケット:¥7,000+オーダー

こちらは恋のバカンス〜🎵  どうぞよろしくお願いいたします。