ポール・ブレイディ単独公演決定 12月8日(月)Shibuya WWWにて

ケルティック・クリスマスで来日するポール・ブレイディですが、12月8日(月)に渋谷で単独公演を行います。

そして、これがTHE MUSIC PLANTとしての最後の公演…と言いたいところなんだけど、ところがどっこい、この公演の日程フィックス前に決まっていた別の公演が(こちらは日本人です)12月10日にあったりするんだな。(こちらは8月情報公開予定)

だからTHE MUSIC PLANTのエンディングは、ちょっと変な感じになるんですが、まぁ、一応、これがケルトもの、アイルランドもの、海外ものの最後の公演ということになります。

実はかなり前に音楽評論家の茂木健さんにお会いした時に「野崎さん、THE MUSIC PLANTの最後の公演、なんだか当ててみようか」と言われたので、答えを伺ったら「ポール・ブレイディだろ」って言われたんですよね(笑)

「へぇー」と思った。実はその時は最後の公演として、ポールのことは考えていなかった。でも、そうか、私は人からはそう思われているんだな、と。

ポールは、もちろん私にとっては最高に大好きなアーティストなんですが、なんとなく2017年のコットンクラブ公演の来日で、自分の中では「これで十分やることはやっただろう」とポールのことを卒業した気分でいたのでした。

音楽の公演って、本当に考えちゃう。ずっと前、素人のころ、っていうかこの仕事を生業にしてからも、コンサートの動員って、いい音楽を届けてさえいれば、少しずつ人気が出て、少しずつ会場が大きくなっていき、そして成功につながっていくのだと信じていた。

ところが現実はそうじゃないんだ。

特に外国から呼ぶアーティストの場合はそんな感じだ。まぁ、それはそれでいいんだけれど、私は小さな会場でポールをやることで、それが自然と導かれて人気が出て、ポールがオーチャードでできるくらいの認知度が得られるようになるとマジで思っていた。これ以上の音楽はないと思ってたから。

それについては夢破れたわけですけど(笑)。でもそういうふうにポールのことは自分の中ではもう終わっていた…というか決着はつけていたし、やれることはやったんで、後悔はないなとずっと思っていた。

で、THE  MUSIC PLANT最後の公演をと思ったとき、ローゲルが戻った3人ヴェーセンを呼びたいと思った夢も虚しくもやぶれ(それについてはここに書いた)、実はもう一つ案もあったんだけど、そっちは現実的にどうかと思いつつやっぱり諦め(このことはまた書きます)…。

そんなこんなで、THE MUSIC PLANTのエンディングに相応しいということで、ポールをまた呼ぼうかとなったのでした。

実はポール。1年前にアイルランドで観た時、かなりよかったんですよね。すでに御大、結構な年齢(78歳)なんですが、全然まだ大丈夫やん、と。まだ「あり」なのかな、と。

そういうわけで、急遽最後の最後にポールを呼ぶことを決め、プランクトンさんと交渉し、ケルティック・クリスマスに出演することを決めていただき、これが最後の最後という公演を作ることになりました。

そして、いざ単独公演をやるとなったらポールは「はどうしているのかな」「またやりたいな」「あいつはビックだから、俺とはもうやってくれないかもしれない」とか言いだすので(笑)、

同じことをなん度もやるのはプロモーターとしてどうなんだという気持ちもあったけれど、でも、もうポールも年齢も年齢だし、もう好きなことやらせてあげようと(爆)、山口洋先輩にお願いすることにしたのでした。

快くOKしてくれた洋先輩、本当にありがとう。

なにせ12月公演なので、チケットの発売はまだ先なんだけど(7月終わり)、今日情報を公開しします。というのも、プランクトンさんがケルクリのDMをかけることになったから。

プランクトンさんがDM打つのに、うちのサイトで発表してないってわけにもいかないという、そういう事情でして(笑)ちょっと早いけど、とにかく情報公開とあいなりました。

こういう公演の、プロモーターの発表のスタイルって、それぞれあると思うんだけど、私は本来は発表の興奮をしっかりチケットの初動販売に結びつけたい人なので、普段はこんなふうに情報公開から、チケット発売まで間をあけたりはしない。でも、まぁ、いいや。もう最後なんだし…(笑)

他にも世の中に言いたいことはたくさんある。でももういいや、ほんと。最後なんだし(笑)私はやりたいことはすべてやってきた。最後にこの最高のソウルミュージックをお届けいたします。

チケットの発売はまだ先ですが7月20日がe+の先行。そのあと8月に入ってから一般発売開始となります。どうぞよろしくお願いいたします。

それにしても、MUSIC PLANT年末に締めるのでと言うと多くの人が(おそらく社交辞令で)「えーーーっっ、なんでやめちゃうんですか?」とか言われるんだけど、一部の人には「本当に大変な仕事だもんね」とか「気持ちわかる」とか言ってくれる人が何人かいて、それがすごく嬉しい。そういう人たちは私のことを本当に理解してくれていたんだと思う。

山口洋先輩は「野崎さんらしいね」「潔い」って言ってくれて、なんだかすごく嬉しかった。山口先輩ありがとう。そしてポール、本当にありがとう。私はとにかく最後まで頑張るべし。

PS 山口さんがブログで紹介してくれた。ありがとうございます。




THE MUSIC PLANTとしての次の公演は、こちら。

Caoimhín Ó Raghallaigh クイヴィーン・オ・ライラwith 黒木千波留
7月24日(木)南青山曼荼羅19:00開演 
¥6,000(+ドリンクオーダー) 
詳細はこちらへ


野崎は作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。配信でもすぐ聴けるようになりますので、みなさんもぜひ。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。
 

そして、その日向さんのひさしぶりのパブリック・イベント。6月26日 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。詳細はこちら。ニューアルバムの視聴会&公開インタビューと言った感じ。出演:日向敏文、松山晋也、オノセイゲン

民音さん主催でゴサードシスターズの来日ツアーもあります。詳細は特設ページへ。