やばい。ブックレビューが7冊もたまってしもた。映画レビューも2本も溜まっている。本なんて、読んだ先から内容を忘れるわたくすであるがゆえ、かなりやばすぎる!
早くブック・レビュー書かないと、全部内容忘れちゃう(汗)
私にとってブログへのアウトプットは、自分の記憶を固めて維持するための最適な方法であるのだが…
というわけで、すでにこの本、いつ読んだか記憶なし。1年くらいたっちゃってるかも。とにかく知らないことばかりが書いてあり、びっくりの内容だった。
著者の前著『西洋音楽論』や、共著の『音楽の黙示録』等は読んでいない。だからすべてが新しく、目鱗だった。
日本人のリズムの捉え方が違う、という話から始まり興味深い考察が続く。日本では西洋音楽の捉え方が現地のそれとは違うという話と、その理由が明快に指摘されていて、それはかなり痛快だ。
色んな理由で、クラシック音楽は「固いイメージとして定着していった」「その影響は、技術はあるが個性に乏しいという日本人演奏家のステレオタイプとして、現在まで根強く綿々と続くことになる」と、バッサリ厳しい。
そしてここでも「(間違いに)気づいていても訂正されない」日本社会が紹介される。うわ〜、なんにおいても一緒だよな、日本。わかりみがありすぎるよなぁ…と思う。
「批評家諸氏はクラシック音楽に「権威」という衣を着続けさせるために、敢えて黙っていたのではないか」と、著者はなかなかに手厳しい。また日本のいわゆる「邦楽」のルーツに対しても、政府の思惑など、すごく興味深い考察がされている。こういうのはしっかりと覚えておきたいよね。
しかしながら、私が一番この本でびっくりしたのは、日本のことではなく、実は「西洋音楽の暴力性」という章だった。武器と楽器… それこそ喜納昌吉さんの「すべての楽器を武器に」ではないが、楽器ってそういうことだったのか、とちょっとびっくり。
だからヴァイオリンの弓は右手で持つんだ… いや、もしかしたらクラシック音楽を聴く人なら誰もが知っている常識なのかもしれないが、私にとっては新しい知識だった。確かにそれを知れば、音楽を聴く態度が大きく変わる。
とまぁ、なかなかにおもしろかったのだが、すぐに感想文を書かなかったおかげで、その貴重な内容をかなり忘れてしまっているのも事実。
私は読書後にブログに紹介を書く時にネタにしようと思うページの下を「ドックイヤー」しているのだが(そして読む途中はページの上を「ドックイヤー」している。どちらの行為も本を傷つけるので、本好きの友人に「ありえない!」とあきれられた)、
その「下のドックイヤー」が本当に多い、この本。
で、今、下のドックイヤーされたページを読み返してみても、かなり面白い。普段、読み終わった本は一部の「プラチナ本」の本をのぞき、とっとと中古屋さんに送るのだが、これはもう一回しっかりと読もうと思う。というわけで、プラチナ本棚へ。
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◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろしました。公式サイトは近日中にアーカイブ化する予定。自分の主催公演や招聘はもうやりません。ただ2026年も若干の雇われ・お手伝い案件(笑)があるので、そちらはゆっくりとこなしていく予定です。
◎現在リリースしたCDの販売は終了しておりますが、書籍はあいかわらず販売しております。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎パンデミック後くらいから作曲家:日向敏文さんのお手伝いしております。昨年の6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリースされました。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中。
◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが35周年記念のリイシューされることになりました。詳細はこちら。 最新インタビューをotonanoにて連載中!
さらに今まで配信されていなかった『アナザー・グラフィティ』『妹よ』『陽のあたる場所』『愛という名のもとに』『ええにょぼ』も3月25日より配信スタートしております。

