昔の映画を見ています:メリル・ストリープがマイ・ブーム


最近、夕飯ごにはもう仕事をしないというのを徹底し、編み物をしながら映画をみる…という習慣がやっと定着したので、昔の映画をよく見ています。楽しいね〜 こんなブログを書いて、皆さんの役にたつのかというのはあるけど、きっとまだお正月休み&コロナで家で映画を見る人も多いと思うので書きます。

最近の自分の中で評価がぐんぐんあがっているのが、この大女優さん:メリル・ストリープ。

大好きな『プラダを着た悪魔』のことは以前書いたし、もちろん『ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語』のマーチおばさん役とか、めっちゃはまってて、すっかりファンになった私はあれこれ再度みてみることにしたのです。すべて有名な映画だから、ストーリーについてはもう詳しく説明しないけど、興味を持った方は是非ググってみてください。

まずは大好きな『HOURS めぐり逢う時間たち』。ヴァージニア・ウルフ役のニコール・キッドマンが大好きで、好きな映画ベスト5を問われれば、必ずあげていた一作だったのだけど、もう一度見てメリル・ストリープもすごくいいことを再認識したのでした。(とはいえ、やっぱり圧巻はニコール・キッドマン。ヴァージニア・ウルフにしか見えないよ、これ…)

何度かここでも書いていることなのだけど、このメリル・ストリープがベットの上で娘に語るこのシーンが大好き。「これが幸せの始まりだと思った」「ここからすべてが始まるのだと…」「これからうんとうんと幸せになるのだわ、と」「でも違ったわ。あれは始まりなんかじゃなかったんだわ。あれがまさに幸せというものだったのよ。あの瞬間が」(この動画の1:20くらいから)


こういう記憶って自分にもある。本当に幸せって続かない。特に仕事の達成感。一晩寝て起きたら、もう次の戦いが始まっている。そんなことが延々と続いていくだけだ。「たどりついたら、そこがスタート」(BY  「水曜どうでしょう」1/6の夢旅人 樋口了一)

「愛と哀しみの果て」OUT OF AFRICA これちゃんと劇場でみた記憶があるのだけど私が若かったから覚えていたのはメリル・ストリープがロバート・レッドフォードと飛行機でアフリカの空を縦断しフラミンゴがぱーーーっと飛び立つあのシーンだけ。当時学生だったバカな私がこの映画をきちんと理解していたとはとても言い難い。再度見てみて、あら、こんなお話だったんだ!と結構驚愕。探検家役のレッドフォードがかっこいい印象だけど、メリルのちょっとなまった英語と熱演もすごくいい。彼女の想いみたいなものもビシビシと見ているものに伝わってくる。

 

「鉄の女の涙 THE IRON LADY」なんかは、サッチャーに姿もそうだけど、特にしゃべる声が似てる!! すごい演技。まるでサッチャーが蘇ったようだよ… なんでこんな演技ができるんだろう。

 

 そして…『マジソン郡の橋』これもイケてないイタリア移民の主婦の役が本当にハマってる。これを初めて見た時の記憶はすごくある。本がまずあってすごく大ヒットしたんだよね。だから私もその本を私も買って読んで感動し、そのあと映画が登場したので見に行った、というわけ。その時の感想としてはお決まりの「本の方が圧倒的にいいじゃん」というもの。そして「なんだ、監督のイーストウッドが自分をかっこよく見せるだけの映画じゃないか」と思ったものだったが、今、もう一度見て、メリルに着目して見てみると、いや、すごい。ものすごい演技だ。とてもじゃないけど、このあと彼女がヴォーグ…じゃないRUNWAYの編集長になるとはとても思えない。

 

 そしてまたもや古い作品。『恋におちて』では、音楽がデイヴ・グルーシンだったんだよね。これも時代だよなぁ。ニューヨークの街が本当に魅力的だ。

 

この何年もあと、メリルはファッション雑誌の編集長になり、デ・ニーロはさらに出世したアン・ハザウェイのインターンになるのであった(笑) 

そして同じニューヨークといえば、こちらの作品も最高。この「誰もが愛してしまう」マダム・フローレンスの役は彼女以外にはありえなかっただろう。ヒュー・グラントもすごいいい味だしてる。最高にハッピーになれる映画だけど、それは何をおいてもマダム・フローレンスの純粋無垢なキャラクターによるところが大きい。それを生み出したメリル・ストリープはやっぱりすごい。
 
 

他にも『August Osage County』これは初めて見たけど圧巻!!の演技。 あぁ、アメリカって…(「I, Tonya」にも続く田舎に住む低所得のアメリカ白人たちへの感想)

 

一方で、リアルなインタビューに登場する彼女はわりとジーンズみたいなカジュアルな格好がおおくメガネをかけていて、特別美人とはいえないのだけど、ほがらかで感じがよく、とっつきやすい印象を受ける。これだから多くの名監督が彼女を起用したがるのだと思う。

そうそう、映画じゃないけど、この動画も大好き。ヴォーグのアナ・ウィントゥアーとメリル・ストリープ。「Oh I shoudl say..」とかいうところとか、メリルはものすごく可愛い。きっと本当に素敵な人なんだろうなぁ。
 

まだまだ見てない彼女の作品、例えば『クレイマー・クレイマー』『ソフィーの選択』とか、たくさんあるんだけど、みるべきかなぁ…。皆さんのお勧めをぜひ教えてください。

PS
このブログを書いたあと『クレイマー、クレイマー』見てみました。あの映画は子役の子とダスティン・ホフマンのための映画だね。メリルの出番はそこまで多くなく、それでいて派手さはないけど良い演技している。当時すごく若かったと思うけどやっぱりすごいね。